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【見学】藤井酒造・酒蔵交流館(広島・竹原) - 第1回全国清酒品評会の主席「龍勢」の蔵元

マッサンの生家・竹鶴酒造に続き、1940年の第1回全国清酒品評会で最優秀賞に輝いた「龍勢」の蔵元、藤井酒造の酒蔵交流館を訪ねました。

日時:2015年7月26日(日) 11:00頃~
場所:藤井酒造・酒蔵交流館(広島県竹原市本町3丁目4-14)
内容:自由見学、試飲(ガイド無し)
料金:無料
交通:夜行バス(東京→岩国。萩エクスプレス)、18きっぷ(岩国駅⇔三原駅⇔竹原駅ほか、1日あたり2,370円)

★アクセス
150726 (10c)竹原駅
酒蔵交流館の最寄り駅はJR呉線の竹原駅。駅から目的地までは約1.1kmです。この日はおよそ400m離れたところにある竹鶴酒造から竹原市歴史民俗資料館を経由して徒歩で訪れました。

★竹原の町並み
150726 (51)竹原町並み
酒蔵のある竹原は「安芸の小京都」と呼ばれ、木造の古い日本建築が軒を連ねる美しい町並みが残されています。竹原は、穏やかな瀬戸内の海に面しており、かつては製塩業や酒造業で栄えていました。

★酒蔵交流館
150726 (50c)藤井酒造_外観
酒蔵交流館の建物は築250年の木造蔵。この日はちょうど外装工事中で足場が組まれていました。

150726 (41)藤井酒造_入口
酒蔵交流館の入口。館内には売店や試飲コーナー、食事処(そば処)などが設けられています。酒造道具も一部展示されています。

★館内
150726 (42)藤井酒造_酒林
酒林。
150726 (43)藤井酒造_木桶
木桶。
150726 (46)藤井酒造_タンク
タンク。

★売店
150726 (49c)藤井酒造_売店
売店では純米酒や酒器、雑貨類のほかに、酒粕を使った菓子類や酒粕エキスを配合した石鹸などが販売されています。

★試飲
150726 (47)藤井酒造_試飲
売店の一角で試飲をさせて頂きました。

<試飲アイテム>
・「宝寿 三人文殊 芳醇純米」特別純米、八反錦、精米60%、Alc.16%。税別1,350円/720ml。
・「夜の帝王」特別純米、八反錦、精米65%、Alc.15%、税別1,136円/720ml。

八反錦は広島県オリジナルの酒造好適米です。どちらも純米酒らしい米のうまみを残しつつ、すっきりとした飲みやすいお酒でした。藤井酒造が求める酒質は、食事をしながら楽しめる食中酒。HPには以下のように紹介されています。
”細やかで丁寧な酒造りの結果として誕生する上品な芳香はありますが、突出した香りを求めた酒ではありません。華美な香りではない分、お料理に合わせて様々な温度帯でお楽しみ頂けます。”

★仕込水
150726 (48)藤井酒造_仕込水
売店では仕込水のペットボトルが販売されていました。竹原市の田万里から採水した地下水で、硬度は3.8(ドイツ硬度)。
竹原は、 今も地下水を水道水として使用しているほど清冽な水に恵まれた土地です。主要銘柄「龍勢」の名称は、裏山の龍頭山から湧き出る井戸水で醸した酒がとても良質だったことに由来します。

★藤井酒造について
江戸時代末期の文久三年(1863年)に、初代・藤井善七氏が善七醸造として創業しました。現当主の藤井善文氏で五代目になります。杜氏をつとめるのは次男の藤井雅夫氏(S38生)。前任の長崎芳久杜氏(出雲)の薫陶を受けて平成6年に杜氏に就任しています。藤井酒造のブランドには、創業以来の「龍勢」のほか、「宝寿」などがあります。また、伝統的な”生酛づくり”も手掛けいます。

<輝かしい受賞歴>
「龍勢」は、明治40年(1907年)に開かれた”第一回全国清酒品評会”にて主席に輝いています。
また、2007年には世界最高権威のワインコンクールであるIWCの第1回日本酒部門(2007 純米吟醸/大吟醸部門)で最高金賞トロフィーを受賞しています。

(参考)全国清酒品評会と全国新酒鑑評会の違い ~ ウィキペディアより
”明治政府の殖産興業の旗印のもと、明治20年代(1890年代終わり頃)から日本酒の品評会が各地で開かれるようになったが、地方によって基準がまちまちであり、やがて全国を同じ基準で統一した品評会が求められるようになった。また、当時は醸造技術が未熟で、酒が製成される前に腐ることもあったため、技術の向上のためにも系統的な品評会の開催が必要となっていった。
いっぽう明治政府にとっては、酒税は重要な国庫の財源であったため、これを確保するためにも国立醸造試験所の設立をはじめとして醸造業を後押しした。やがて1907年(明治40年)に日本醸造協会が主催する全国清酒品評会が開かれ、さらに1911年(明治44年)に第1回全国新酒鑑評会が開かれるにいたった。
「品評会」が審査によって優劣をつけることを主たる目的としているのに対して、「鑑評会」は個々の酒の製造者に対して専門家の評価を示して技術向上に役立ててもらうことを主たる目的としている。”

<純米酒へのこだわり>
1941年に始まった太平洋戦争で米不足に拍車がかかり、純米酒の製造が禁止された時期がありました。その際、三代目当主の善七氏は、「純米酒以外の龍勢は龍勢ではない」として、同銘柄の販売を停止したそうです。5代目によって"龍勢"が復刻されたのは、それから30年以上が経過した1980年頃。純米酒にこだわる藤井酒造は、後の1999年には自社製造品を全量純米酒に転換しています。

★帰路(快速・瀬戸内マリンビュー号)
150726 (64)瀬戸内マリンビュー
帰りはJR快速・瀬戸内マリンビュー号に乗車できました(竹原駅11:57→三原駅12:28)。2両編成で指定席と自由席が1両ずつ。自由席なら18きっぷで追加料金はかかりません。運行は土日のみです。

150726 (69)瀬戸内マリンビュー
呉線は海岸線のギリギリを走ります。車窓からは行きと同様に、瀬戸内海の絶景が楽しめました。

150726 (71)瀬戸内マリンビュー車窓
車窓と海がこんなに近くに...

150726 (67c)瀬戸内マリンビュー_忠海駅
快速の次の停車駅(各駅停車では3つめ)の忠海駅から徒歩5分のところには”アヲハタジャムデッキ”があります。アヲハタジャムの工場見学ができるほか、売店やギャラリー、瀬戸内海の絶景が楽しめるスカイデッキなどがあります。アヲハタジャムは1932年の創業以来、瀬戸内海の柑橘類を原料としたジャム類などの製造・販売を行っています。同じ母体のキユーピーと共にキユーピー・アヲハタグループを構成し、歴史的にはキユーピーと兄弟的な関係にありましたが、2014年12月よりキユーピーがアヲハタの親会社となっています。社名の表記は”アヲハタ”で、アオハタではありません。

150726 (76)瀬戸内マリンビュー_今治造船
安芸幸崎駅には今治造船(株)の広島工場があります。この辺りは瀬戸内工業地域に含まれます。同社の本社がある今治市は瀬戸内海を挟んでちょうど南側に位置しています。

★三原駅周辺
150726 (82)三原桟橋
乗り継ぎの合間に、三原駅周辺を散策しました。駅の南側およそ300mのところには三原桟橋があります。

150726 (85c)三原城跡
駅のすぐ北側にある三原城跡。

★広島のコンビニ飯
150726 (86C)三原
この日のランチは駅のコンビニで広島っぽいものを選びました。たこめしと広島菜巻のおにぎりに、アサムラサキのかき醤油をつかったポテトチップス。お伴はヤッホーブルーイングの「僕ビール、君ビール」。蛙のイラストがかわいいこの銘柄は、フルーティーなホップの香りと爽やかな酸味、アフターの心地よい苦味が効いたセゾンスタイルのビールです。

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テーマ : 日本酒の酒蔵見学
ジャンル : グルメ

プロフィール

Nomura Seiji

Author:Nomura Seiji
・お酒と薬膳理論の入門講座、飲酒教育
 nomuras.jimdo.com
・JSAワイン検定講師
・JSAワインエキスパート
・1971年生
・東京在住

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