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ワインの教室~メルシャンについて@キリン取手工場

キリン取手工場の「ワインの教室」に参加。
ビール工場見学とセットになったとても内容の濃いイベントでした。

日 時:2015年11月21日(土)10時30分~12時20分
会 場:キリンビール 取手工場
定 員:30名
料 金:無料
交 通:JR取手駅からバスで4つめの「北中原」下車(片道180円)
イベント内容:
①ワインの教室(60分)・・・シャトーメルシャンについて
②ビール工場見学(30分)
③ビール試飲(20分)


★ワインの講義
最初にメルシャン(2006年よりキリンの連結子会社)担当者によるワイン講義。
151121キリン取手_ワイン資料
・My Wine Book:ワインについて優しく説明した小冊子
・シャトー・メルシャンシリーズご案内:主要銘柄と産地を紹介したリーフレット
・試飲アイテムリスト
・おつまみ(スモークチーズ、クラッカー)、水

スライドによる説明がとてもわかりやすく、頭の中の整理に役立ちました。
・発泡性ワインの”一般名称と具体例”の区分
(例:独=シャウムヴァイン>ゼクト、西=エスプモーソ>CAVA)
・原産地呼称の階層
(例:EU>フランス国>ボルドー地方>オー・メドック地区>マルゴー村>シャトー・マルゴー)
・ワインと料理の相性
(”味、色、調味料”のカテゴリー毎にポイントを細分化)
などなど...

特に、以下の点が興味深かったです(後述)。
・ワインの鉄分が魚介類の独特の生臭さを引き出すことがある。
・国産ワイン全体の生産量は(山梨県ではなく)神奈川県がトップ。


★テイスティング・アイテム
講義の後は、白→赤の順に4種のテイスティング。
151121キリン取手_ワインリスト
①④は「シャトー・メルシャン」、②③は「日本の地ワイン」
①長野シャルドネ・アンウッデッド(白・辛口)2013、Alc.12%
②大森リースリング(白・やや甘口)2014、Alc.10.5%
③国中マスカット・ベーリーA(赤・ライトボディ)2013、Alc.11.5%。ベーリー・アリカントAをブレンド。
④長野メルロー(赤・フルボディ)2013、Alc.12%


★白ワインのテイスティング
151121キリン取手_白ワイン
①は明るいゴールドで粘性高め。パイナップルのような華やかな果実香。果実味と酸味がともに豊かで、ボリュームがありリッチ。余韻も長い。
②は緑がかった淡いイエロー。品種由来のぺトロール香に白い花の香り。はちみつのような上品な甘さと爽やかな酸味のバランスが心地よく、若々しくフルーティー。


★赤ワインのテイスティング
151121キリン取手_赤ワイン
③明るいガーネット。イチゴの香りは時間とともにシロップからフレッシュに変化、甘草、微かなシナモン。爽やかな酸味と穏やかなタンニン。
④濃いガーネット、粘性豊か。ブルーベリー、カシスの香り。果実味の凝縮度が高く、タンニンもしっかり、余韻長い。


☆メモ~ワインの鉄分と魚介類
[参考記事]Wine Press Japan様記事
”魚介の「過酸化脂質」と「鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+)」が反応すると生臭み成分=(E,Z)-2,4-ヘプタジエナールが瞬時に発生”するそうです。

従って生臭みを発生させないためには、
【料理】からのアプローチ
(1)過酸化脂質の少ない食材を選ぶ(実験では帆立を使用)
→干物>茹で>生、の順に生臭さが減少。干物でもビタミンCに漬け、冷風・温風処理などで酸化を回避したものは過酸化脂質が少ない(本格的な天日干しは危険?)。
(2)焼く、煮る(魚介類のワイン蒸しなど)
→熱エネルギーの作用で過酸化脂質が減少。
(3)油脂類でマスキング(オリーブオイルなど)
→香り匂い成分は脂溶性のものが多い。
(4)クエン酸系(レモンなど)、酸味の強いワインを調味料として使う
→ワイン中の鉄分を包み込む(鉄をキレート化するのと類似)。

【ワイン】からのアプローチ=鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+)の少ないワインを選ぶ
(1)ワインに鉄分が取り込まれていない可能性の高いもの
・”甲州”ぶどう→鉄分含有量が少ない。
・伊「カ・デル・ポスコ」→ベリースパ(特別なブドウ洗浄法)で果皮に付着した金属類を軽減したのちに醸造。
(2)ワイン中の鉄分が減少しているであろうもの
・シュールリー、瓶内二次発酵の発泡性ワイン→澱(酵母の死骸など)との接触期間が長いもの。
(3)既に酸化しているワイン
・マディラ、シェリー、ヴァン・ジョーヌなど→「鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+)」が酸化された形の「鉄(Ⅲ)イオン(Fe3+)」として存在するため生臭さが発生しない。

などが考えられるそうです。

キリンHPの「世界が注目! 魚介とワインの組み合わせで発生する生臭い「におい」のメカニズムを解明(キリンHP)」により詳しく記されています。


☆メモ~国産ワインの出荷量
[参考記事]「ワイン、変わる世界地図[Part1] 山梨、神奈川/海外へ。国内で。それぞれの戦略

”国税庁によると、09年の神奈川県の果実酒の課税出荷数量は3万キロリットル超で、山梨県を抜いてトップ。その9割以上がこの工場(メルシャン藤沢工場)でつくられる”そうです。

国産ブドウが原料の”日本ワイン”ではなく、輸入ワインや濃縮ブドウ果汁を原料としたものを含む”国産ワイン”を基準とした順位です。
メルシャン藤沢工場は国内シェアの2割を占めており、チリ、アルゼンチン、マケドニアなどから輸入したワインやブドウ果汁を、それぞれ40~60種類ほど使ってワインをつくっているそうです。08年からは、大量に輸入したワインをそのまま瓶詰めする「リボトリング」も始めたそうです(長さ約6メートルのコンテナ内に広げたプラスチック製の袋にワインを入れて輸入。セブン&iのPBワインも、この手法を活用)。


★参加者へのおみやげ
151121キリン取手サングリア
「ギュギュっと絞ったサングリア」白ワイン×ピーチ&マンゴー&オレンジ(Alc.6%、500ml)が最後に配られました。
質問にも丁寧に応えてくださり、本当に至れり尽くせりでした。

この後、休憩をはさんで、ビール工場見学&試飲に移ります。


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テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

プロフィール

Nomura Seiji

Author:Nomura Seiji
・お酒と薬膳理論の入門講座、飲酒教育
 nomuras.jimdo.com
・JSAワイン検定講師
・JSAワインエキスパート
・1971年生
・東京在住

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