FC2ブログ

スプリングバレーブルワリー東京(東京・代官山)- 醸造所併設のレストランで6種のクラフト・ビールをテイスティング

キリンビールのグループ会社が2015年4月にオープンしたスプリングバレーブルワリー東京を訪ねました。ビールづくりの様子を眺めながら出来立てのクラフト・ビールを楽しめるおしゃれなビア・レストランです。

日時:2017年2月9日(木) 15:00~15:30頃
店名:スプリングバレーブルワリー東京(SPRING VALLEY BREWERY TOKYO)
住所:東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山内
席数:215席(1階: 102席、2階: 84席、テラス: 29席)

★アクセス
170209 (21)SBV東京_外観
お店は東急東横線の代官山駅から約300m、徒歩3分の好立地。JR山手線の恵比寿駅(約700m)や、東京メトロ日比谷線の中目黒駅(約1km)からも徒歩圏です。

★SPRING VALLEY BREWERY(SVB)とは?
SVBは1870年(明治3年)に横浜に設立されたビール醸造所の名称に由来します。「日本ビール産業の祖」と言われるウィリアム・コープランド氏により設立され、大衆向けのビールを継続的に醸造することに国内ではじめて成功した醸造所です。SVBは1884年(明治17年)に倒産してしまいますが、キリンビールの前身であるジャパン・ブルワリーが醸造所を引き継ぎました(ただし既存の醸造設備は売却され、ドイツの最新鋭設備が導入されたそうです)。
現在のSVBは、キリンビールが2014年7月に打ち出したプロジェクトをもとに、2015年4月に代官山と横浜に設立されたものです。

★店内の醸造設備
170209 (22)SBV東京_店内の醸造施設
店内ではガラス越しに醸造設備が見学できます。
170209 (24)SBV東京_店内の醸造施設
この日の作業は午前中に終了したそうで、機械類は動いていませんでした。
170209 (25)SBV東京_店内の醸造施設
機械の側面が透明なので、中の様子を見ることができます。
170209 (23)SBV東京_店内の醸造施設copy
ビールは日光に弱いため、必要に応じてカバーをかけているそうです。

★PAIRING SET 2,300円
170209 (29)SBV東京_ビアフライト6種
食事を済ませた直後だったので軽いものを探していたら、なんと6種類のビールとそれぞれのビールに合わせたおつまみのセットがありました。

①496 & パルミジャーノ
②COPELAND & 自家製パストラミ
③Afterdark & ピーカンナッツ・ショコラ
④on the cloud & オリーブ
⑤Daydream & スモーク・アーモンド
⑥JAZZBERRY & ドライ・クランベリー

ビール6種類だけのセット(BEER FLIGHT。各100ml)は1,300円です。
台紙に説明書きがあるので、利き比べのポイントがわかります。

 ABV_IBU_OG_COLOR
①6.50%_45.0_15.1 °P_17 EBC
②5.50%_26.5_13.0 °P_10 EBC
③6.00%_37.0_16.2 °P_180 EBC
④5.50%_23.0_13.0 °P_9 EBC
⑤5.00%_16.0_13.2 °P_8 EBC
⑥5.00%_15.0_12.9 °P_n.a.

・ABV (Alcohol Strength) =アルコール分。Alcohol by volume。
・IBU (Bitterness Unit) =国際苦味単位。ホップの種類や量、使い方などによって決まり、一般的にはビールの苦さに比例して高くなります。
・OG (Original Gravity) = オリジナルグラビティ(または、オリジナルエキス)。ビールの発酵前の麦汁の濃さを表し、この値が高いほどビールのボディ感やアルコール分が増します。
・Color = ビールの色の濃さを表す数値。日本の一般的なピルスナービールは6〜8EBC程度。

★SVBの定番ビール(CORE SERIES)
170209 (27)SBV東京_ビアフライト1_3copy
170209 (28)SBV東京_ビアフライト4_6

①496(造り手:蒲生 徹Toru Gamo氏)
SVBのフラッグシップビール。エールのような豊潤さとラガー(低温熟成ビール)のようなキレ、IPAのように濃密なホップ感。甘味・酸味・苦味の究極のバランスと深い余韻。Key Hopは、フルーティーでフローラルな特徴をもつ北米産のBRAVO(ブラヴォー)。 ホップを発酵中に加えることで香りだけを引出し、余分な苦味やエグ味をおさえる「ディップホップ」(DipHopped)製法を採用。酵母を取り除いていない無濾過ビール。

②COPELAND(造り手:鎌田 敏裕Toshihiro Kamada氏)
W. コープランド氏の名を冠した、新次元のピルスナー。麦芽の旨味と甘味、アロマホップの上質な香りと苦味が複雑に調和した味わい。Key Hopは豊かで奥行きのある香りと上質な苦味が特徴のCzech Saaz(チェコ・ザーツ)。圧縮加工したペレット状のものではなく、毬花ポップ(Bale。ベール)を使用。無濾過。

③Afterdark(造り手:森本 宗徳Munenori Morimoto氏)
外皮を取り除いた特殊な麦芽を独自の方法で使用することでロースト感や渋みを抑え、心地よい香ばしさを実現(Key Ingredient = Special dehusked barley malt。husk=殻)。質の良い苦味と豊かな味わい。無濾過。

④on the cloud(造り手:羽場 清人Kiyoto Haba氏)
Key Hopのニュージーランド産Nelson Sauvin(ネルソン・ソーヴィン)によるフルーティーでフローラルな香り。大麦に加えて小麦を使うことで柔らかさを実現。白ワインのような華やかでみずみずしい香り。無濾過。

⑤Daydream(造り手:妻鳥 奈津子Natsuko Tsumadori氏)
フルーティーで爽やかな酸味を感じさせる「ゆず」と、スパイシーでしまりのある「山椒」を使用。ユニークな和素材を使った”ジャパニーズホワイト”。日本の酒税法上の区分では発泡酒。無濾過。

⑥JAZZBERRY(造り手:古川 淳一Junichi Furukawa氏)
ラズベリー果汁を加えて醸造した爽やかな飲み口と、華やかなルビー色の液色が特徴。フルーティーなホップ香とほのかなラズベリーの香りの調和した個性的な味わい。日本の酒税法上の区分では発泡酒。Key HopのGalaxy(ギャラクシー)はパッションフルーツのようなフルーティーな香りをもったオーストラリア産のホップ。

★感想など
造りたての個性豊かなクラフトビールをお手頃価格で楽しめるおすすめの施設でした。ピルスナー一辺倒だった大手ビール会社が多彩なクラフトビールの取扱いを増やす動向は、愛好家としては嬉しい限りです。
お店のHPには造りの情報がきちんと説明されており、特にビールの個性に大きな影響を与えるホップの種類が記されていることがありがたかったです。
次回はぜひ、機械の動いている時間帯を確認してから訪れたいと思います。

(初稿)2017.4.30

[Link]Indexページに戻る
[Link]Nomura Seijiの公式HP
[Link]ご意見・お問い合わせはこちらから
関連記事
スポンサーサイト



テーマ : ビール工場見学
ジャンル : グルメ

プロフィール

Nomura Seiji

Author:Nomura Seiji
・お酒と薬膳理論の入門講座、飲酒教育
 nomuras.jimdo.com
・JSAワイン検定講師
・JSAワインエキスパート
・1971年生
・東京在住

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR