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【見学】キリンビール取手工場(茨城・取手) - ホップの鮮烈な香り(一番搾りプレミアム、とれたてホップ)。新蕎麦のように”旬のビール”を楽しむ贅沢。

ワイン教室とビール工場見学がセットになったツアーに参加しました。
後半のビール編では、鮮烈なホップの香りを存分に楽しむことが出来ました。

【前半のワイン編はこちら】

日 時:2015年11月21日(土) 10:30~12:20
会 場:キリンビール 取手工場(茨城県取手市桑原188-1)
定 員:30名
料 金:無料
交 通:JR常磐線・取手駅からバスで4つめの「北中原」下車(片道180円)
イベント内容:
①ワインの教室(60分)・・・シャトーメルシャンについて
②ビール工場見学(30分)
③ビール試飲(20分)

★ビール工場見学
ワイン教室とセットのため、今回は醸造棟のみの見学でした。
はじめにビールの原料と仕込みの説明があります。
麦芽の試食とホップの香りの確認をした後は、恒例の麦汁の試飲がありました。
151121キリン取手_麦汁
「キリン一番搾り」の一番搾り麦汁と「キリン淡麗」の二番搾り麦汁。
前者には麦芽の濃厚な甘みと滑らかなテクスチャーが感じられ、
後者には副原料のコーンによる香ばしさが感じられました。

151121キリン取手_酵母
続いて発酵の説明へ。写真は酵母菌(大きさは1/100mm)のパネル。
顕微鏡で400倍に拡大した酵母菌も確認できましたが、パネル写真と違ってびっしりと詰まっていました。

★テイスティング
151121キリン取手_試飲
左から、
①一番搾りプレミアム(Alc.5.5%、ドラフト、”かいこがね”一等品ホップ使用)
②一番搾り(Alc.5.0%、ドラフト)
③一番搾りとれたてホップ(Alc.5.0%、缶、遠野産凍結生ホップ使用)
この日の提供温度は6℃。他にスタウトが選べます。

違いを確認するため、3杯同時に試飲させてもらいました。
①は目が覚めるような鮮烈なホップの香り。アルコールも通常より0.5%高く、力強くリッチな味わい。キレが良い一方でグリーン・ハーブの余韻が長く続く芳醇で贅沢なビールでした。ホップはペレット(乾燥後に圧縮・固形化されたもの)を使用しているそうです。
③は凍結した生のホップを使っているため、フレッシュで爽快なハーブの香りが楽しめました。

新鮮な国産ホップを贅沢に使えば、新蕎麦のように”旬のビール”が楽しめることを実感しました。

【一番搾りプレミアム】
・2014年6月より販売。“深く華やかな香り”を実現した一番搾り。
・秋田県大雄[たいゆう]産「かいこがね」の第一等品ホップを贅沢に使用。
(ホップの等級は第一等から第三等まで)
・通常の煮沸工程に加え、発酵工程でもホップを漬け込む、ひと手間を加えた製法。

「かいこがね」について
・柑橘香(グレープフルーツのようなシトラスの香り)や沈丁花のようなフローラルな香りを中心とした華やかな香りが特徴。
・「キリン2号」の変種で、黄色い葉をつける株。約60年前に山梨県(甲斐の国)で発見され、後に秋田県で栽培される(名称の「かい」は甲斐の国、「こがね」は黄金色の葉の特徴に由来)。

【とれたてホップ】
・収穫から8時間以内に、生のホップをマイナス50℃で急速冷凍。
→取れたてのホップ(毬花)の約8割は水分であり、冷蔵だけではすぐにしおれてしまうそうです。
・粉砕は液体窒素下で凍結したまま行う(粉砕時の温度上昇を避けるため)。
・粉砕後は空気をシャットアウトするアルミの袋に凍ったまま窒素封入されて各工場に運搬。

<ホップの香りの違い~ペレットと凍結・生>
・通常のペレットは、乾燥したハーブや草木を思わせる香り。
・凍結・生ホップは、青草や果実のような新鮮な香り成分がたくさん含まれており、フローラルでピュアな香りが際立つ。

<2015年のホップの出来>
”春先に高温が続き、早期開花による収量低下が懸念されました。しかし、梅雨に入り低温が続いたため、香りの質、強度ともによいホップが収穫できました(キリンHPより)”。

★手書きのメッセージ
151121キリン取手_手書きティッシュ
スタッフの手書きメッセージ付きのティッシュが最後に配られました。
ホスピタリティに溢れた対応に心が癒されました。

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テーマ : ビール工場見学
ジャンル : グルメ

ワインの教室~メルシャンについて@キリン取手工場

キリン取手工場の「ワインの教室」に参加。
ビール工場見学とセットになったとても内容の濃いイベントでした。

日 時:2015年11月21日(土)10時30分~12時20分
会 場:キリンビール 取手工場
定 員:30名
料 金:無料
交 通:JR取手駅からバスで4つめの「北中原」下車(片道180円)
イベント内容:
①ワインの教室(60分)・・・シャトーメルシャンについて
②ビール工場見学(30分)
③ビール試飲(20分)


★ワインの講義
最初にメルシャン(2006年よりキリンの連結子会社)担当者によるワイン講義。
151121キリン取手_ワイン資料
・My Wine Book:ワインについて優しく説明した小冊子
・シャトー・メルシャンシリーズご案内:主要銘柄と産地を紹介したリーフレット
・試飲アイテムリスト
・おつまみ(スモークチーズ、クラッカー)、水

スライドによる説明がとてもわかりやすく、頭の中の整理に役立ちました。
・発泡性ワインの”一般名称と具体例”の区分
(例:独=シャウムヴァイン>ゼクト、西=エスプモーソ>CAVA)
・原産地呼称の階層
(例:EU>フランス国>ボルドー地方>オー・メドック地区>マルゴー村>シャトー・マルゴー)
・ワインと料理の相性
(”味、色、調味料”のカテゴリー毎にポイントを細分化)
などなど...

特に、以下の点が興味深かったです(後述)。
・ワインの鉄分が魚介類の独特の生臭さを引き出すことがある。
・国産ワイン全体の生産量は(山梨県ではなく)神奈川県がトップ。


★テイスティング・アイテム
講義の後は、白→赤の順に4種のテイスティング。
151121キリン取手_ワインリスト
①④は「シャトー・メルシャン」、②③は「日本の地ワイン」
①長野シャルドネ・アンウッデッド(白・辛口)2013、Alc.12%
②大森リースリング(白・やや甘口)2014、Alc.10.5%
③国中マスカット・ベーリーA(赤・ライトボディ)2013、Alc.11.5%。ベーリー・アリカントAをブレンド。
④長野メルロー(赤・フルボディ)2013、Alc.12%


★白ワインのテイスティング
151121キリン取手_白ワイン
①は明るいゴールドで粘性高め。パイナップルのような華やかな果実香。果実味と酸味がともに豊かで、ボリュームがありリッチ。余韻も長い。
②は緑がかった淡いイエロー。品種由来のぺトロール香に白い花の香り。はちみつのような上品な甘さと爽やかな酸味のバランスが心地よく、若々しくフルーティー。


★赤ワインのテイスティング
151121キリン取手_赤ワイン
③明るいガーネット。イチゴの香りは時間とともにシロップからフレッシュに変化、甘草、微かなシナモン。爽やかな酸味と穏やかなタンニン。
④濃いガーネット、粘性豊か。ブルーベリー、カシスの香り。果実味の凝縮度が高く、タンニンもしっかり、余韻長い。


☆メモ~ワインの鉄分と魚介類
[参考記事]Wine Press Japan様記事
”魚介の「過酸化脂質」と「鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+)」が反応すると生臭み成分=(E,Z)-2,4-ヘプタジエナールが瞬時に発生”するそうです。

従って生臭みを発生させないためには、
【料理】からのアプローチ
(1)過酸化脂質の少ない食材を選ぶ(実験では帆立を使用)
→干物>茹で>生、の順に生臭さが減少。干物でもビタミンCに漬け、冷風・温風処理などで酸化を回避したものは過酸化脂質が少ない(本格的な天日干しは危険?)。
(2)焼く、煮る(魚介類のワイン蒸しなど)
→熱エネルギーの作用で過酸化脂質が減少。
(3)油脂類でマスキング(オリーブオイルなど)
→香り匂い成分は脂溶性のものが多い。
(4)クエン酸系(レモンなど)、酸味の強いワインを調味料として使う
→ワイン中の鉄分を包み込む(鉄をキレート化するのと類似)。

【ワイン】からのアプローチ=鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+)の少ないワインを選ぶ
(1)ワインに鉄分が取り込まれていない可能性の高いもの
・”甲州”ぶどう→鉄分含有量が少ない。
・伊「カ・デル・ポスコ」→ベリースパ(特別なブドウ洗浄法)で果皮に付着した金属類を軽減したのちに醸造。
(2)ワイン中の鉄分が減少しているであろうもの
・シュールリー、瓶内二次発酵の発泡性ワイン→澱(酵母の死骸など)との接触期間が長いもの。
(3)既に酸化しているワイン
・マディラ、シェリー、ヴァン・ジョーヌなど→「鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+)」が酸化された形の「鉄(Ⅲ)イオン(Fe3+)」として存在するため生臭さが発生しない。

などが考えられるそうです。

キリンHPの「世界が注目! 魚介とワインの組み合わせで発生する生臭い「におい」のメカニズムを解明(キリンHP)」により詳しく記されています。


☆メモ~国産ワインの出荷量
[参考記事]「ワイン、変わる世界地図[Part1] 山梨、神奈川/海外へ。国内で。それぞれの戦略

”国税庁によると、09年の神奈川県の果実酒の課税出荷数量は3万キロリットル超で、山梨県を抜いてトップ。その9割以上がこの工場(メルシャン藤沢工場)でつくられる”そうです。

国産ブドウが原料の”日本ワイン”ではなく、輸入ワインや濃縮ブドウ果汁を原料としたものを含む”国産ワイン”を基準とした順位です。
メルシャン藤沢工場は国内シェアの2割を占めており、チリ、アルゼンチン、マケドニアなどから輸入したワインやブドウ果汁を、それぞれ40~60種類ほど使ってワインをつくっているそうです。08年からは、大量に輸入したワインをそのまま瓶詰めする「リボトリング」も始めたそうです(長さ約6メートルのコンテナ内に広げたプラスチック製の袋にワインを入れて輸入。セブン&iのPBワインも、この手法を活用)。


★参加者へのおみやげ
151121キリン取手サングリア
「ギュギュっと絞ったサングリア」白ワイン×ピーチ&マンゴー&オレンジ(Alc.6%、500ml)が最後に配られました。
質問にも丁寧に応えてくださり、本当に至れり尽くせりでした。

この後、休憩をはさんで、ビール工場見学&試飲に移ります。


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テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

プロフィール

Nomura Seiji

Author:Nomura Seiji
・お酒と薬膳理論の入門講座、飲酒教育
 nomuras.jimdo.com
・JSAワイン検定講師
・JSAワインエキスパート
・1971年生
・東京在住

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