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【見学】サッポロビール千葉工場(千葉・船橋)

サッポロビール千葉工場の見学ツアーに参加しました。

他の大手3社の工場見学(首都圏)は無料で3杯まで試飲できますが、サッポロは有料(500円)で2杯までです。
見学できる設備も他社と比べると少なめでした。

テーマ:黒ラベルツアー
日 時:2014年9月28日(日) 15:00~15:50
場 所:サッポロビール千葉工場(千葉県船橋市高瀬町2-3)
料 金:500円(記念品=ビア・タンブラーつき)
交 通:京成津田沼駅から無料送迎バス利用

140928サッポロ千葉工場送迎バス
無料送迎バスが、1時間おきに運行しています。ルートは、工場→JR津田沼駅→京成津田沼駅→JR新習志野駅→工場です。

140928サッポロ千葉工場
黒ラベルの原材料は、”麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ”。 麦芽とホップは100%協働契約栽培のものが使われているそうです。

黒ラベルに使われている麦芽は、サッポロ独自の「旨さ長持ち麦芽=LOXレス麦芽」。ビールの風味を劣化させる成分”LOX-1(ロックスワン:脂質酸化酵素)”を持たない大麦から生まれた麦芽だそうです。
http://www.sapporoholdings.jp/csr/materials/cultivation_1.html

見学後は、敷地内の”千葉ビール園”で軽食をとりました。
140928サッポロ千葉ビール園
ガラス窓から港を一望できる開放的な雰囲気のお店です。

140928サッポロ千葉ビール園
ドリンク・メニュー。

140928サッポロ千葉ビール園琥珀ヱビス
琥珀ヱビス(350ml、658円)。厳選されたクリスタル麦芽を使用、長期熟成で深みのある味わい。

140928サッポロ千葉SHIRASE
港には”SHIRASE(旧南極観測船のしらせ)”が係留されていました。2014年9月現在、内部の見学は休止中です。

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テーマ : ビール工場見学
ジャンル : グルメ

世界のビール講座 ~ ベルギービール編 @ アサヒビール茨城工場

アサヒビールが取り扱うベルギービールのセミナーに参加しました。
2008年9月に、6銘柄の販売権を小西酒造より取得していますす。

テーマ:世界のビール講座 ~ ベルギービール編
日 時:2014年9月14日(日) 11:00~12:40
場 所:アサヒビール茨城工場(守谷駅から無料送迎バス有り)
料 金:無料
140914アサヒ

映像上映(ベルギービールの歴史や特徴)、工場見学の後に、
ベルギービール3種とスーパードライ3杯の試飲が楽しめます。

【ベルギービール】
①ステラ・アルトワ(Alc.5.0%)ピルスナー[ラガー]
②ヒューガルデン・ホワイト(Alc.4.9%)ホワイト・ビール[エール]
③レフ・ブラウン(Alc.6.5%)アビィ・ビール = 修道院ビール[エール]
140914アサヒベルギー1
原材料は、
①麦芽、ホップ、コーン、酸化防止剤(亜硫酸塩)
②麦芽、ホップ、小麦、糖類、コリアンダーシード、オレンジピール
③麦芽、ホップ、コーン、糖類、苦味料、香料

日本では3銘柄すべて、ビールではなく「発泡酒」になります。
酒税法§3-12に定められていない原材料を使っているためです。

140914アサヒベルギー2
①は日本でもおなじみのピルスナータイプ。ホップの苦味と、キレのあるスッキリした味わい。
②は小麦を使った白っぽいビール。柑橘類やバナナを思わせるフルーティーな香味、ほのかにスパイシー。
③は濃厚な琥珀色。ロースト麦芽の香ばしさと力強いコク。

②は酵母菌が入っているため、撹拌するとコクとうまみが引き立ちます。
ベルギービールバーに通っていた頃によく飲んでいたので懐かしかったです。


【スーパードライ】
試飲できるのは、以下の5種。
④スーパードライ(Alc.5.0%)
⑤スーパードライ ドライプレミアム(Alc.6.0%)
⑥スーパードライ ドライブラック(Alc.5.5%)
⑦スーパードライ エクストラコールド
⑧スーパードライ エクストラコールド ドライブラック
140914アサヒドライ1
④は1987年発売の「日本初の辛口」ビール。麦芽使用比率を抑え、同社の酵母バンク数百種から選ばれた「アサヒ318号酵母」を使用してキレのあるスッキリした味わいを実現。
⑤はエキス分の濃い「国産ゴールデン麦芽」を使用。原酒仕立てのプレミアムビール。2013年6月に誕生(当初はギフト用)。
⑥は「黒麦芽」を一部使用。スーパードライ製法で従来の黒ビールよりキレのある味わいに。
⑦⑧はスーパードライを凍結寸前(0~-2℃)まで冷却。専用ディスペンサーがあるお店にて提供。
140914アサヒドライ1
同行者とシェアしたので、全銘柄を利けました。
工場で飲むドラフトビールは鮮度が抜群なので、香味の違いがわかりやすかったです。


工場見学の後は、守谷の「ハンス・ホールベック」でランチ。
本格的なドイツスタイルのソーセージが楽しめます。
140914ハンスホールベック

ここではドイツビール3種類をテイスティング。
(1)エルディンガー・ヴァイスビア(Alc.5.3%、500ml、900円) Weiß=白
(2)エルディンガー・ドゥンケル(Alc.5.3%、500ml、900円) Dunkel=暗い
(3)ケストリッサー・シュバルツ(Alc.4.8%、330ml、580円) schwarz=黒
140914ハンスホールベックBEER

エルディンガーはドイツ最大の小麦ビールの醸造所です。

140914エルディンガー・ヴァイス
(1)ドイツのホワイト・ビールは(ベルギーと違って)オレンジピールやコリアンダーシードが入っていません。
「ビール純粋令」の名残りで”麦芽・ホップ・水・酵母菌”以外の原材料を使えないためです。

140914エルディンガー・ドゥンケル
(2)黒色ですが、小麦を使用したビールです。

140914エルディンガー、ケストリッサー
(3)右側がケストリッサー。ラガー(下面発酵)タイプ。文豪ゲーテも愛飲したそうです。

ドイツビールやベルギービールは”銘柄ごとに専用のグラス”があります。
グラスの形状や厚みは、その銘柄をもっとも美味しく楽しめるように作られています。


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テーマ : ビール工場見学
ジャンル : グルメ

【見学】吉乃川の酒蔵資料館 瓢亭(新潟・長岡市) - 機械化はできても自動化しない。『極上吉乃川』を醸す県内最古の酒蔵

"18きっぷで行く新潟の酒蔵めぐり”の3日目。今代司酒造に続いて吉乃川[よしのがわ]を訪ねました。スーパーやコンビニなどでよくみかける『極上吉乃川』の蔵元は、日本で10位以内の古い歴史を持つ老舗でした。

日時:2014年9月10日(水) 13:30~14:30頃
場所:吉乃川(新潟県長岡市摂田屋4丁目8-12)
内容:映像視聴、試飲
料金:無料

★アクセス
140910JR線きっぷ(新潟駅から宮内駅)
新潟駅からJR信越本線とJR越後線を乗り継いで最寄り駅の宮内駅へ。運賃は1,140円。この日は乗車区間が短いので18きっぷを使いませんでした。
140910宮内駅_外観
宮内駅から吉乃川までは約800m、徒歩10分。宮内駅前には、新潟四大ラーメンのひとつに数えられる”長岡生姜醤油ラーメン”の青島食堂があります(後述)。
140910吉乃川 (1)外観
宮内駅前交差点を右折し、県道370号をまっすぐ進むと左手に吉乃川の建物が見えてきます。
140910吉乃川 (2)瓢亭への案内図
今回見学する酒蔵資料館の瓢亭[ひさごてい]は、敷地の裏側の旧三国街道沿いにあります。平日の営業時間内のみ工場内を通り抜けることができます。
140910吉乃川 (4)旧三国街道
旧三国街道は中山道の高崎から北陸街道の寺泊を結ぶかつての要路。今は細い道ですが、むかしは参勤交代の行列がここを通っていたそうです。
140910吉乃川 (7)瓢亭入口
瓢亭の入口。
140910吉乃川 (8)瓢箪
風情のある細長い瓢箪が飾られていました。

★瓢亭(酒蔵資料館)
140910吉乃川 (10)瓢亭_内部
瓢亭の見学は完全予約制で1日3回(10:00~、13:30~、15:00~)、各60分、料金は無料です。製造場の見学はできませんが、ここで映像視聴と試飲ができます。館長(さんだと思います)が会社の概要や酒造りの流れなどを説明してくれました。
140910吉乃川 (11)正三尺玉
館内には昔の酒蔵用具や写真などが展示してあります。吉乃川が協賛した正三尺玉(花火)も飾られていました。

<創業>
140910吉乃川(6)看板copy
吉乃川の前身である若松屋の創業は1548年(天文17年)。県内で最古、日本でも十指に入るほどの古い歴史を持つ老舗だそうです。現在の当主・川上浩司氏で19代目を数えます。

<蔵人>
140910吉乃川 (3)工場敷地内
酒造りに携わる蔵人はかつて50人ほどいましたが、機械化が進んだ現在は10人をきっているそうです。むかしは夏場は農家、冬だけ酒造りを行う出稼ぎでしたが、現在は社員制度になっています。蔵人はおもに越路[こしじ]から通勤してくるそうです。

<酒造り>
酒造りは「一麹、二酛、三造り」といわれるように麹造りが重要。吉乃川は「中越式自動製麹機」を開発しましたが、大吟醸の麹は今でも手作業で造っているそうです。説明をしてくださった男性スタッフもかつて手伝ったことがあるそうですが、「人が動くと空気の流れが変わるから『動くな!』と怒られた。」というほど、デリケートな作業だったそうです。

醸造技術が進化した現代においても、微生物を相手にする酒造りを完全にオートメーション化することはできないそうです。

「機械化できても自動化しない」という言葉が強く印象に残りました。

★仕込み水(天下甘露泉)
140910吉乃川 (15)天下甘露泉
吉乃川の仕込み水『天下甘露泉』は蔵の敷地内の井戸からくみ上げられます。信濃川の伏流水と東山連峰の雪解け水が地中深くで交わりあった”ミネラル分を程よく含む軟水”で、吉乃川の”飲み飽きしないさらりとした酒質”を醸し出しています。『天下甘露泉』という名称は、清水寺の大西良慶[おおにし・りょうけい]貫主により命名されたそうです。吉乃川の川上社長は、清水寺の貫主を選出する5人の総代のひとりだそうです。
140910吉乃川 (9)蔵元の仕込み水
天下甘露泉はペットボトルで販売されています。硬度は57mg/l。100mlあたりの栄養成分表示は以下の通りです。
エネルギー、たんぱく質、炭水化物=0
ナトリウム=2.3mg
カルシウム=1.4mg
マグネシウム=0.54mg
カリウム=0.70mg

★試飲
140910吉乃川 (14)試飲2
最後に、10種近くの試飲をさせて頂きました。
女性スタッフの方がひとつひとつの銘柄の説明をしてくださったので、違いがよくわかりました。

印象的だったのは、日本酒に梅を漬け込んだ『厳選梅酒』。女性スタッフが「(梅酒を)少し残しておいてください」と言い、次に出して頂いたのが、その梅酒を漬け込んだ「生原酒」。アルコール度数の強い生原酒で梅酒を割ると、ガツンとくる酒が好きな人にはたまらない力強い味わいのリキュールになりました。

★摂田屋[せったや]
吉乃川がある摂田屋(地名)の一帯は、醸造の街として栄えてきました。地名は、街道の分岐点にあった僧や山伏の休憩所「接待屋」に由来するそうです。吉乃川の近くには醤油蔵や味噌蔵、こて絵で有名なサフラン酒本舗などがあります。

★青島食堂 宮内駅前店
140910青島食堂(青島チャーシュー820円)
宮内駅の近くには、新潟四大ラーメンのひとつに数えられる長岡生姜醤油ラーメンの老舗の青島食堂があります。ランチに青島チャーシュー(820円)を頂きました。

<新潟4大ラーメン>
ラーメン評論家の石神秀幸氏による分類。2005年頃から雑誌等にて紹介されています。
①新潟あっさり醤油ラーメン(新潟市)
昭和初期に屋台で提供されていたラーメンがルーツ。細縮れ麺に煮干し風味のあっさり醤油スープ。
②新潟濃厚味噌ラーメン(新潟市)
野菜たっぷりでコクのあるこってり味噌。「割りスープ」が付くのが特長。
③燕三条背脂ラーメン(燕市・三条市)
うどんのような極太麺と丼の表面を覆う大量の豚の背油が特徴。スープは魚介類の出汁が効いた濃口醤油ベース。
④長岡生姜醤油ラーメン(長岡市)
ショウガの効いた濃口醤油ラーメン。

2011年ごろから⑤三条カレーラーメン(三条市)を加えた5大ラーメンの分類が広まっているそうです。

吉乃川のあとは、お福酒造を見学しました。

(初稿)2017.3.29

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テーマ : 日本酒の酒蔵見学
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【見学】今代司酒造(新潟・新潟市) - 新潟駅から徒歩圏内。発酵の街ぬったりの全量純米蔵

"18きっぷで行く新潟の酒蔵めぐり”の3日目。1軒目は新潟市内の今代司酒造[いまよつかさ-しゅぞう]を訪れました。

日時:2014年9月10日(水) 9:00~9:40頃
場所:今代司酒造(新潟県新潟市中央区鏡が岡1-1)
内容:見学、試飲(ガイド付き)
料金:無料

★外観
140910今代司酒造 (外観)
最寄り駅の新潟駅から酒蔵までは約1.1kmです。この日は新潟市内のホテルから歩いて酒蔵を訪れました。
140910今代司酒造 (48)県道464号線
酒蔵は県道464号線(国道49号線。栗ノ木バイパス)沿いにあります。ここにはかつて栗ノ木川が流れていたそうです。
140910今代司酒造 (入口)
酒蔵の入口。

★今代司酒造
140910今代司酒造 (25)昔の看板など
創業は江戸中期の1767年。当初は酒の卸し業や旅館業、飲食業を営んでおり、明治中期より酒造りに本格参入しました。かつて沼垂[ぬったり]と呼ばれたこの地は地盤がよく、阿賀野川のきれいな伏流水が湧き、さらに原料や製品の輸送に便利な栗ノ木川(現・栗ノ木バイパス)が流れていました。この沼垂には他にも多くの酒蔵、味噌蔵、醤油蔵などが立ち並んでいたそうです。北前船の寄港地として栄えていた新潟には江戸、京都に並ぶ日本三大花街があり、食通が集まる環境で沼垂の蔵は技を鍛えられてきたそうです。
今代司という名前は元来「今の時代を司る」という意味ですが、現在は「今の時代に合った酒の楽しみ方を創造する」という解釈をしているそうです。
140910今代司酒造 (26)全量純米仕込み
2006年から醸造用アルコールを一切添加しない全量純米仕込みが行われています。

★酒蔵見学
140910今代司酒造 (待合所)
今代司酒造では1名から酒蔵見学を受け付けています。9時から16時(12時を除く)の1日7回、各30分、料金は無料です。年中無休で予約は不要ですが、事前に電話確認をするのが無難です。
140910今代司酒造 (2)集合場所ののれん
見学希望者はサンダルに履き替えて、のれんの下に集まります。この日は東京でバーテンダーをされていたという女性のスタッフが案内をしてくれました。

★酒造工程(一麹、二もと、三造り)
140910今代司酒造 (11)酒造りの様子
はじめに、写真右側のパネルに従って、酒造りの流れを説明して頂きました。同蔵では(一年中ではなく)冬場だけ酒造りが行われています。「一麹、二もと、三造り」といわれるように、麹づくり、酒母(酛)づくり、醪の仕込みが、特に重要な工程になります。
140910今代司酒造 (39)麹、もと
「麹」、「もと」という名称のノンアルコール飲料。「麹」はお米のデンプンを糖化させたいわゆる甘酒、「もと」は本来アルコールを含みますが、この商品は乳酸発酵による甘酸っぱさを活かしたノンアルコール飲料です。

★平和蔵(メインの発酵蔵)
140910今代司酒造 (12)平和蔵
主に酒造りが行われている平和蔵。他に、本蔵、江戸蔵という合計3つの蔵があります。

140910今代司酒造 (13)発酵タンク - コピー
醪を仕込む発酵タンク。手前の杉桶では県内で唯一の木桶仕込みの酒が造られています。
140910今代司酒造 (14)サーマルタンク
発酵タンクには温度管理機能が付いています。

★圧搾室
140910今代司酒造 (19)圧搾機
醪はヤブタ式の圧搾機で搾られます。この機械の中に醪を送入し、徐々に横から圧力をかけて清酒を搾ります。
140910今代司酒造 (20)圧搾機(拡大)
フィルターの役割をするろ板。清酒を搾った後には酒粕が残ります。
140910今代司酒造 (21)圧搾機用の布
圧搾用の布?
140910今代司酒造 (24)圧搾機(下部)
圧搾機の下部。

★江戸蔵(滓引き)
140910今代司酒造 (15)江戸蔵
圧搾室の近くには、江戸時代の建物を移築した「江戸蔵」があります。
140910今代司酒造 (17)江戸蔵の内部
蔵内のタンクでは圧搾後の酒をしばらく寝かせ、不純物(滓)を沈める滓引きを行います。

★本蔵(貯蔵)
140910今代司酒造 (7)本蔵
注連縄[しめなわ]と杉玉が飾られた本蔵の入口。1階はお酒の貯蔵庫として利用されています。

★火入れ
140910今代司酒造 (3)釜と木桶
かつて米を蒸すために使われていた鉄釜。現在は火入れ(お酒の加熱殺菌)用に使われているそうです。
140910今代司酒造 (6)大釜
中には蛇管が張り巡らされていました。

★酒器、酒造道具などの展示コーナー
<蒸留器(分析用)>
140910今代司酒造 (29)蒸留器
アルコール分を分析するための蒸留機(焼酎などの蒸留酒をつくるためのものではありません)。この分析が一般的に行われていなかった時代には、「金魚酒」といわれる金魚が泳げるくらい水で薄められた粗悪な酒が流通していたそうです。

<暖気樽>
140910今代司酒造 (32)暖気樽
酒母をあたためるために熱湯を入れて使用する暖気樽。もとは木製でしたが、後に陶器製となり、ステンレス製やアルミニウム製のものに変化しました。

<利き猪口>
140910今代司酒造 (34)利きちょこ
利き酒に用いる一合の猪口。蛇の目の白い部分で色を、青い部分でテリ(澄明さ)を確認します。

★試飲
140910今代司酒造 (41)
最後にテイスティングカウンターで利き酒をさせて頂きました。

今代司酒造の後は、JR信越本線と上越線を乗り継いで宮内駅に向かい、吉乃川とお福酒造を訪ねました。

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【見学】市島酒造(新潟・新発田)

"18きっぷで行く新潟の酒蔵めぐり”の2日目。
よしかわ杜氏の郷に続いて、市島酒造を訪れました。

日時:2014年9月9日(火) 15:00頃~
場所:市島酒造(新潟県新発田市諏訪町3丁目1-17)
内容:自由見学、試飲(ガイド無し)
料金:無料
交通:18きっぷ(新潟駅←新発田[しばた]駅ほか。1日あたり2,370円)

★アクセス
快速くびき野 (3)
上下浜駅から普通列車を乗り継いで市島酒造の最寄駅の新発田駅へ(上下浜駅11:10→12:21長岡駅12:42→13:36新津駅14:19→14:47新発田駅)。写真は新津駅での乗り換え時に撮影した快速くびきの号です。
140909新発田駅
新発田駅から酒蔵までは約500mです。

★外観
140909市島酒造外観

★王紋[おうもん]
140909市島酒造 (王紋)
「王紋」は、4代目・市島長松氏(現在は7代目)がドイツに留学した際に、王家の紋章にいたく感銘を受けたことから採用された銘柄名。英名は”AU-MONT(造語)”で”山の水(EAU-MONT)”の意が込められているそうです。創業時の銘柄名は”諏訪盛”。

★杜氏蔵
昔の酒造りの道具や量り売り時代の容器などが展示されています。

140909市島酒造 (麹蓋)c
麹蓋。麹造りに用いる道具。蒸米を盛って麹室に入れます。

140909市島酒造 (酒母仕込み用つぼ台)
酒母仕込用つぼ台。

140909市島酒造 (仕込樽)
仕込樽(5,400ℓ)。

140909市島酒造 (槽)
槽[ふね]。出来上がった醪を酒袋に充填して槽の中に並べて上から蓋をし、油圧機(昔は石のおもし)で圧力をかけると、酒袋から澄んだ清酒がろ過されて出てきます。袋の中には粕が残ります。写真は槽の一部を装飾として利用したもの。杜氏蔵には実物が展示されていました。

★旧仕込蔵
140909市島酒造 (仕込蔵)
旧仕込蔵には、現代の酒造道具などが設置されています。
140909市島酒造 (旧仕込蔵)

★瓶詰工場
140909市島酒造 (瓶詰)
洗瓶機(一番奥の見えない所)で約80℃まで温度を上げて殺菌。後に、右手奥の機械で約65℃まで温度を上げて殺菌したお酒が回転している所で瓶詰されます。その後、キャップをして中央にある冷却機で急冷されます。常温で自然に冷ますよりも、急冷するほうが品質保持に良いそうです。

★試飲(夢蔵)
夢蔵では、無料試飲と販売を行っています。
140909市島酒造 (試飲)
<試飲アイテム>
・「王紋 秘蔵酒」1997年仕込の吟醸原酒、日本酒度+9程度、Alc.20度、精米歩合60%、3,500円
・「王紋 大吟醸」日本酒度+6程度、Alc.16度、精米歩合40%、2,800円
・「夢 純米吟醸」日本酒度+4程度、Alc.15度、精米歩合50%、五百万石、1,730円
・「夢 山廃純米」日本酒度+4程度、Alc.15度、精米歩合65%、1,520円
・「夢 純米」日本酒度+4程度、Alc.15度、精米歩合65%、1,190円
・「市島 本醸造」日本酒度+8程度、Alc.15度、精米歩合60%、1,190円
・「かれん 小町」糀と植物性乳酸菌で造ったにごり酒、Alc.8度、1,400円
・「かれん プラム」梅酒、Alc.8度、1,400円

★市島酒造について
創業:1790年代(寛政年間)、昭和28年法人化
資本金:2,500万円
従業員数:30人

★市島酒造の酒造り(HPより抜粋)
①原料米:主に新潟県産の五百万石を使用。近年は新潟生まれの”越淡麗(こしたんれい。山田錦♀×五百万石♂)を使用した高級酒も醸造。
②水:飯豊山系[いいでさんけい]から流れでる軟水の加治川水系を源泉とする仕込み水。
③人:田中毅杜氏を含め、全ての酒造従業員・蔵人が酒造技能士検定1級を取得。また、造りに係わる者は地元新潟の阿賀北地区出身(地元の米を、地元の人間が使って仕込む本当の地酒)。

★新発田名物・から寿し(佐々木食品)
140909佐々木食品 (から寿し)
江戸時代から伝わる新発田名物。酢漬けにした魚を(酢飯ではなく)おからで握ったもの。おからは砂糖を入れて鍋で煎ったものに、麻の実とショウガが混ぜてあります。酢漬けにした魚の酸味と旨み、おからの甘さに加えて、麻の実のプチプチとした食感とショウガの爽やかな辛みが楽しめます。これは酒に合う...
酒蔵の近くの佐々木食品さん(新発田市諏訪町3-3-14)で購入しました。小鯛と小鯵が、各3個入りで各600円(税別)。イートインスペースはありませんが、お店の一角で購入した商品を食べさせて頂きました。冷たいお茶も入れてくださいました。

★周辺案内図
140909 (新発田案内図)
酒蔵の周辺には”清水園”、”足軽長屋”、”諏訪神社”などの観光スポットがあります。いずれも駅から徒歩圏です。

この後は、新発田駅17:22→新潟駅18:10の列車に乗ってホテルのある新潟市内に戻りました。

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【見学】よしかわ杜氏の郷(新潟・吉川町) - 「米を削ればよいって風潮になっていますけどね...」

"18きっぷで行く新潟の酒蔵めぐり”の2日目。
1軒目は越後杜氏の聖地、吉川区にある”よしかわ杜氏の郷”を訪れました。
マンガ「夏子の酒」に登場する山田信介杜氏(じっちゃん。モデルは波瀬正吉氏)も吉川の出身です。

日時:2014年9月9日(火) 12:00頃~
場所:道の駅・よしかわ杜氏の郷(新潟県上越市吉川区杜氏の郷1番地)
内容:自由見学、試飲(ガイド無し)
料金:無料
交通:18きっぷ(新潟駅⇔上下浜[じょうげはま]駅ほか。1日あたり2,370円)

★アクセス
140909信越本線 _青海川駅(12)
JR信越本線で新潟市内から上越市方面へ。新潟駅6:42発→上下浜駅9:12着。
途中で”日本一海に近いところにある駅”、柏崎市の青海川[おうみがわ]駅に停車しました。大好きな駅のひとつです。
140909信越本線 (28)
最寄り駅の上下浜駅。よしかわ杜氏の郷までは約2.3km。のんびりと徒歩で向かいました。

★外観
140909よしかわ杜氏の郷 (4)
よしかわ杜氏の郷は”新潟県道30号新井柿崎線”沿いにある道の駅で、酒蔵が併設されています。

★吉川は”杜氏のふるさと”
140909よしかわ杜氏の郷 (5) 案内板c
吉川では元禄4(1691)年から酒造りが行われ、 以来近世を通じて旧よしかわ町域の27集落に酒造りを営む酒屋があったそうです。 現在でも多くの酒造技術者が居住しています。新潟県立吉川高等学校には全国でも珍しい”醸造科”がありましたが、残念ながら2003年に閉科、2008年に廃校となっています。実習で醸された酒は「若泉」の銘柄で出荷されていたそうです。

★観光酒蔵
140909よしかわ杜氏の郷 (31)
売店の奥に醸造施設があり、製造工程に沿って設備等をガラス越しに見学できます。

①洗米・浸漬
140909よしかわ杜氏の郷 (25)①洗米・浸漬

②蒸米
140909よしかわ杜氏の郷 (24)②蒸米

③麹・酒母・醪
140909よしかわ杜氏の郷 (17)③麹・酒母・醪

④上槽
140909よしかわ杜氏の郷 (15)④上槽

⑤壜詰
140909よしかわ杜氏の郷 (14)⑤壜詰

★昔の酒造道具
140909よしかわ杜氏の郷 (21)ささら
<ささら>道具を洗ったり、用具の底などに残ったカス等を払ったりする際に使用する。
140909よしかわ杜氏の郷 (11)暖気樽・ためc
<暖気樽>だきだる。中にお湯を入れて、醪の中に入れて熱を与える道具。
<ため>水や蒸米、麹などを運ぶ道具。
140909よしかわ杜氏の郷 (20)麹蓋c
<麹蓋>こうじぶた。麹造りの道具。蒸米に種麹(麹菌)をふりかけ、切り返し後に、この蓋に入れ、何段かに積み重ねて麹菌を繁殖させる。

★酒造り唄
140909よしかわ杜氏の郷 (12)酒造り唄c
<説明文より>酒造りの工程の中で、職人たちによって作業しながら歌われる、日本の代表的な仕事唄。『半唄給金(=酒造りの給金の半分は歌うため)』は、酒造りの工程の中で、「唄」と「歌うこと」がいかに重要かを意味する言葉。機械化や時計の普及で歌う必要性がなくなり、現在では消えつつある。

★原料
①酒米
140909よしかわ杜氏の郷 (13)酒米c
吉川区は南魚沼と地続きの地質で、コシヒカリの名産地として有名です。酒米では良質な”五百万石”を産出し、標高300mの山地の棚田では”永田農法による山田錦の栽培”も行われています。酒米の王様・山田錦の産地は兵庫県が有名ですが、吉川区は栽培の北限になるそうです。以下は、HPより抜粋した文章です。

”肥料と水を極力使わずに、本来の生命力をよみがえらせて育てる稲は、普通の稲より背丈も低く、穂の数も少なくなりますが、細いひげ根を大量に発達させて地面から栄養を吸収し、おいしさのぎゅっと詰まったお米を実らせるのです。
糖度は高いのにお酒の雑味の原因となるタンパク質が少なく、また、硬いために磨きやすいという、酒米として最高の品質のお米になります。根本まで陽の光が届くように普通よりも間隔を空けて稲を植え、また、穂の数も少なく当然収量は少なくなります。 さらに、その土地、その土地で違う作り方が必要な農法なので、毎日稲の様子を観察して、必要な措置を行ったり、健全な根を作りだすことで高品質なお米が出来るのです。”

②水
標高757mの尾神岳[おがみだけ]の裾野に広がる”ブナ原生林”に蓄えられた雨や雪解け水が伏流水となり、その清らかな水を仕込み水として使用しているそうです。源流は年間を通じて8度という冷たさのため雑菌が繁殖せず、酒を劣化させる鉄・マンガンが少ないなどの特長があるそうです。

★「有りがたし」 - 精米歩合90%の純米酒
140909よしかわ杜氏の郷 (27)有りがたし
吉川産・永田農法の山田錦を100%使用し、米を約1割しか精白しない"精米歩合90%"で醸した酒。米の旨みがしっかりと感じられるふくよかでコクのある味わいで、個人的にとても好きなお酒でした。YK35(山田錦、きょうかい9号酵母、精米歩合35%で醸す酒)の言葉が表すように、米をたくさん削ることが良い酒を造る条件のように捉えられがちですが、スタッフ(蔵人さん?)の方が「たくさん削ればよいって風潮になっていますけどね...」とさらりと仰っていた言葉がとても印象的でした。新潟の酒は”淡麗辛口”のイメージが強いですが、HPの銘柄紹介文には”淡麗辛口とは全く正反対”と明記されており、”吉川杜氏”の強いこだわりを感じました。
「有りがたし」の名付け親は、コピーライターの糸井重里氏。以下はHPに掲載されていた同氏のコメントです。

”これだけたっぷりの天然の恵みをいただいて有りがたい、と言う気持ちが第一にありました。ありがたい、という言葉は、もともと「有り難し」。この酒が有ることそのものへの驚きが、表現されてます。 さらには、この酒をつくる人と時に対しての感謝も。そして、誰かに感謝の気持ちを伝えるときに、この酒を携えて行けたら、いいなぁと思いました。”

★「有りがたし」の熟成原酒
140909よしかわ杜氏の郷 (29)
「有りがたし」の原酒を3年熟成させたもの。吉川産・山田錦、精米歩合90%、Alc.17-18度、日本酒度-2、酸度1.8、杜氏:小池善一郎氏。甘・酸・辛・苦・渋の五味がはっきりと感じられつつもバランスよくまとまっていて、よく熟成したシェリーのように複雑で華やかな香味でした。ナッツのような香り、黒糖のような甘みが感じられ、「有りがたし」の熟成酒ならではの濃淳さと原酒の力強さが印象的でした。
ラベルの写真は、吉川区・泉地区の山田錦圃場[-ほじょう]。”霊峰・尾神岳を望む中山間地の圃場は、日の出から日没まで降り注ぐ陽光と海から尾神岳に向かって吹き上がる風に恵まれ、病害や虫害を寄せ付けない、頑健な稲を育む”そうです。

永田農法の山田錦、精米歩合90%、そして何よりも”吉川杜氏の誇りと酒造りへの強いこだわり”が感じられ、日本酒に対する興味が一層深まりました。吉川まで来て本当に良かった...

この後は、新発田市の市島酒造を訪ねました。

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テーマ : 日本酒の酒蔵見学
ジャンル : グルメ

ぽんしゅ館・新潟驛店 ~ 新潟93蔵の酒を5杯500円で利き酒できる!

"18きっぷで行く新潟の酒蔵めぐり”の1日目。
玉川酒造に続き、新潟駅のぽんしゅ館を訪れました。
ぽんしゅ館・越後湯沢店(9/2に訪問)と同様、新潟93蔵の酒をお猪口5杯500円で利き酒できる施設です。

日 時:2014年9月8日(月) 16時頃~
場 所:ぽんしゅ館・利き酒番所(JR新潟駅直結)
交 通:18きっぷ(東京→新潟駅、1日あたり2,370円)

★外観
140908ぽんしゅ館新潟駅_入口
新潟駅南口直結のぽんしゅ館・新潟驛店の3階に”利き酒番所”があります。

★会計(前払い)
140908ぽんしゅ館新潟駅_メダルとお猪口
レジで500円を支払い、メダル5枚とお猪口を受け取ります。お猪口は最後に返却します。
今回は”お目当ての酒”があったので2セット購入しました。

★利き酒マシーン
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒マシーンc
壁一面に並ぶ利き酒マシーンは越後湯沢店と同じ機械でした。

★利き酒アイテム(メダル1枚)
お猪口をセットし、メダルを投入してから黄色いボタンを押すとお酒が注がれます。
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 (1)真稜c
①「真稜 純米酒」逸見酒造(佐渡)、Alc.15-16度、精米50%、日本酒度+2-5、酸度1.35
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 (2)八海山
②「八海山 本醸造酒」八海醸造(南魚沼)、Alc.15.5度
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 (3)鶴の友
③「鶴の友 普通酒」樋木酒造(下越)、Alc.15-16度、日本酒度+5、酸度0.7
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 (4)舞鶴鼓
④「舞鶴 鼓[まいつる つづみ] 純米酒」恩田酒造(長岡)、Alc.17-18度、日本酒度+2、酸度1.4
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 (5)越乃寒梅
⑤「越乃寒梅 普通酒」石本酒造(新潟市)
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 (6)北雪
⑥「北雪 純米酒」北雪酒造(佐渡)、Alc.15度、日本酒度+5.5、酸度1.3

★利き酒アイテム(高級酒、メダル2枚以上)
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 (11)北雪YK35
⑦「北雪 大吟醸 YK35」(北雪酒造)、山田錦、精米35%、メダル4枚
”Yは山田錦、Kは熊本酵母(きょうかい9号酵母)、35は精米歩合35%”を表し、鑑評会で金賞をとるならYK35の製法と言われています。蕎麦職人の大家さんがおすすめのお酒でいつか飲んでみたいと思っていたお酒です。
140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 _北雪2種cp
右の北雪の純米酒はほんのり山吹色で力強いコクがありました。一方のYK35は澄んだ透明色で、華やかな吟醸香が口中いっぱいに広がり、きれいで爽やかな酒でした。

140908ぽんしゅ館新潟駅_利き酒 (14)
越後湯沢店の時と同様にプラスチックカップに注ぎ直すと、色の違いがよくわかりました。

★日本酒に合う塩と味噌
利き酒コーナーの利用者は、無料で楽しめます。
140908ぽんしゅ館新潟駅_塩 (8)
54種類の塩。越後湯沢は81種類でした。
140908ぽんしゅ館新潟駅_生きゅうりc
味噌。生きゅうりは1本100円またはメダル1枚。

★銘柄選びの参考に
140908ぽんしゅ館新潟駅 (11)
壁にはスタッフおすすめのお酒なども掲示されています。
この日のおすすめは、
(1)月見不の池[つきみずのいけ]、(2)雪鶴、(3)越路乃紅梅、(4)越乃白雁、(5)越路吹雪
前月の人気ランキングは、
①越後鶴亀、②麒麟山ときかぜ、③越の寒中梅、④伝衛門、⑤地上の星、⑥越乃景虎、⑦越後美人、⑧越の誉、⑨笹祝、⑩越乃寒梅
越後湯沢店のランキング(下記)と1位は同じですが、他はずいぶんと違いました。
①越後鶴亀、②越後桜、③久保田、④COW BOY、⑤越の梅酒、⑥無冠帝、⑦越乃寒梅、⑧かたふね、⑨景虎、⑩北雪 純米

★「新潟オリジナルコントロール」マーク(新潟清酒産地呼称協会)
140908ぽんしゅ館新潟駅 (27)c
以下の条件を満たし、品質管理委員会に認められた”新潟ならではの酒”に表記されるマーク。
1.原料米は100%新潟産
2.醸造値は越後・新潟
3.仕込み水は越後・新潟
4.精米歩合は60%以下

★新潟清酒学校(HPより)
酒造技能者の後継不足を先取りして、1984年に新潟県酒造組合がつくった教育機関。酒造技術の中堅技能者を養成。蔵元から推薦派遣されたものだけが入校を許され、働きながら年間約百時間、三年間で卒業。毎年20名前後の卒業生を送り出し、卒業生は400名超。このような清酒学校が継続しておかれているのは、世界中で新潟県のみ。

★ぽんしゅ館・越後湯沢店との比較
・値段:両店とも、お猪口5杯で500円。システムは同じ。
・高級酒の酒器:越後湯沢店はお猪口、新潟店はワイングラス
・塩:越後湯沢店が81種、新潟店は54種
・93蔵の酒リスト:越後湯沢店では店員に頼むともらえました
・その他:越後湯沢店は酒風呂と麹カフェを併設

新潟の酒は”淡麗(端麗?)辛口”のイメージが強いですが、一口に括れないほど多様な酒があると感じました。

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テーマ : 日本酒
ジャンル : グルメ

【見学】玉川酒造・ゆきくら館(新潟・越後須原)

18きっぷで行く新潟の酒蔵めぐり。
1日目は、玉川酒造とぽんしゅ館(新潟駅)を訪れました。

日時:2014年9月8日(月) 12:00頃~
場所:玉川酒造・ゆきくら館(新潟県魚沼市須原1643)
内容:自由見学、試飲(ガイド無し)
料金:無料
交通:18きっぷ(東京→小出[こいで]駅ほか。1日あたり2,370円)、路線バス

★アクセス
160908_小出駅(83)
18きっぷで各駅停車を乗り継ぎ、一路新潟県へ。上野駅6:26発→小出駅11:10着(高崎駅、水上駅で乗り換え)。
160908_玉川酒造 (1)小出駅バス停
酒蔵はJR只見線・越後須原駅から徒歩5分ですが、列車の本数が極端に少ないため(1日4本)、小出駅から路線バスを使いました。小出駅(大白川行)11:30発→須原駅角11:56着。
160908_玉川酒造 (2)只見線
バスの車窓より。小出駅へ向かう只見線とすれ違いました。
160908_玉川酒造(76) 越後須原駅
越後須原駅のホーム。一面一線の単式ホーム。

★外観
160908_玉川酒造 (62)外観
左奥より”造り蔵”と”土蔵”、右奥が”越後ゆきくら館(売店・試飲)”。土蔵は越後の豪農・目黒邸より大正元年(1912年)に移築。雪国ならではの”板張りの壁(土壁を雪から守る)”がそのまま復元されているそうです。

★ゆきくら
160908_玉川酒造 (61)ゆきくらcp
酒蔵がある越後須原は豪雪地帯。天然の雪を特殊なシートで覆い、年間を通して大吟醸を低温貯蔵(2~3℃)しているそうです。残念ながら、この日は地下の貯蔵庫を見学できませんでした。

★仕込み水
160908_玉川酒造 (36)仕込水
蔵の入り口の手前で仕込み水の試飲ができます。2キロ先の裏山の中腹より湧き出る大清水(軟水)を使用しているそうです。”空気をたっぷり含んだ軟水(1.78dH)で、鉄分のない超良水”(「目黒五郎助」のラベルより)。(注)dH(ドイツ硬度)は、水100ml中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を、炭酸カルシウムの濃度に換算した重量。ppm(アメリカ硬度)は水1リットル中の硬度を、酸化カルシウムの重量に換算したもの。1dH=17.8ppm。
160908_玉川酒造 (64)空ペットボトル
水は持ち帰ることもできます。空のペットボトル(1本50円)も販売されていました。

★造り蔵・土蔵(自由見学)
160908_玉川酒造 (11)造り蔵 jpg
造り蔵の内部。当蔵の酒造りは冬季のみのため、酒造道具などが置いてあるだけでしたが、とても興味深かったです。
160908_玉川酒造 (10)造り蔵
蒸米をつくるための”甑”など。
160908_玉川酒造 (12)造り蔵_タンク
土蔵の内部。8,000ℓの貯蔵用タンクが並んでいました。

★神棚(土蔵)
160908_玉川酒造 (52)松尾様
[説明文より]この神棚は、酒造り・醸造の神として”松尾大社”を崇拝しお祭りしているもので、杜氏や蔵人が日夜心身ともに清浄な気持ちで酒造りに励む、精神のよりどころとして篤い信仰を寄せているものです。松尾大社は京都で最も歴史のある神社で、平安京より早く創建(大宝元年=西暦701年)されています。松尾大社の祭神は、”市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)”、”大山昨神(おおやまくいのかみ)”と言われています。お参りの作法は、”二拝・二拍手・一拝”。

★試飲
160908_玉川酒造 (23)試飲
売店の”越後ゆきくら館”では常時10種の酒を無料で試飲できるそうです。

<試飲アイテム>
①「特別本醸造 越乃玉梅」Alc.15%、精米60%、米・米こうじ・醸造アルコール
②「純米吟醸 越乃雪蔵」Alc.14%、精米60%、米・米こうじ
③「純米大吟醸 目黒五郎助」Alc.15%、精米50%、米・米こうじ
④「大吟醸 越後ゆきくら 玉風味」Alc.17%(原酒)、精米40%(山田錦)、協会901号酵母、日本酒度:+3.0-6.0、雪中1年貯蔵
⑤「大吟醸 ゆきくらスパークリング」、Alc.12%、精米50%、生酒、米・米こうじ・醸造アルコール、出荷まで雪中貯蔵(温度2℃)
⑥「にごり酒 守門の雪」Alc.18%、精米60%、米・米こうじ・醸造アルコール
⑦「越後武士[えちごさむらい]」Alc.46%、清酒・醸造アルコール、清酒を使用したリキュール
⑧「越後武士 梅酒」Alc.20%、梅(南高梅)・清酒・砂糖・醸造アルコール
⑨「越後武士 神蛇[じんじゃー]」Alc.12%、生姜・カリン・清酒・醸造アルコール・氷砂糖・レモン原液
⑩「さくら珈琲」Alc.12%、アイスコーヒー・清酒・砂糖・醸造アルコール、プロゴルファー・横峯さくら後援会認定のコーヒーリキュール

発泡性、にごり、リキュールなど、多彩な酒が揃っていました。

★越後武士[えちごさむらい]
アルコール度数46度のリキュール。酒税法改正前は国内最高度数の日本酒だったそうです。旧商品名は「越後さむらい」。微生物が醸す酒は20度前半が上限のはずなので、”門外不出の製法”が気になりました(度数の強い蒸留酒でアル添?貴醸づくり?)。

★メモ
・玉川酒造の創業は1673年(寛文13年)。目黒五郎助(初代)から18代目を数える。
・目黒家は1610年頃に会津藩から魚沼に移住し、割元庄屋を務めていた。1673年、6代目・目黒五郎助が、高田藩主・松平光長候より80両で酒造免許を得て酒造りを開始。(注)割元=江戸時代の村役人の一。郡代・代官などの指揮下に名主(庄屋)を支配して十数か村から数十か村を統轄し、年貢の割り当てや命令の伝達などを行った。割元総代。割元庄屋。
・2005年(平成17年)には来場者100万人を達成するなど観光コースにもなっている。

★帰路
160908_越後須原の町並み (71)
酒蔵周辺の町並み。建造物の屋根や壁などに豪雪地帯特有の工夫が施されているようでした。
160908_玉川酒造 (78)須原駅角バス停
小出駅へ戻るバスの時刻表。13:01発に乗車。只見線と同様に極端に数が少ないため、酒蔵を訪れる人は乗り遅れ等のないようご注意を...

この後は、新潟駅のぽんしゅ館・利き酒番所を訪れ、新潟市内に宿泊しました。

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テーマ : 日本酒の酒蔵見学
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サントリー武蔵野ビール工場(見学) ~ まず泡だけ飲んでみてください!?

サントリーのビール工場を初見学。

テーマ:ザ・プレミアム・モルツ講座
日 時:2014年9月7日(日) 11:00~12:30
場 所:サントリー武蔵野ビール工場(東京都府中市矢崎町3-1)
料 金:無料
交通1:分倍河原駅(京王線、JR南武線)から無料シャトルバスで約10分
交通2:府中本町駅から徒歩約15分
特 典:インターネットの予約画面を見せるとビール・タンブラーがもらえました。


★アクセス
140907サントリー武蔵野_シャトルバス乗り場
京王線の分倍河原駅から無料シャトルバスを使いました。新田義貞像があるバスロータリーから発車し、約10分で工場に到着します。


★講義
はじめに女性ガイドによる講義を受けます。

<ザ・プレミアム・モルツの歴史>
・1989年 モルツ・スーパープレミアムを東京多摩地区限定で発売
・2003年 ザ・プレミアム・モルツに名称変更
・2005年 モンドセレクションで国産ビール製品初の”最高金賞(※)”を受賞(中瓶)
・2007年 3年連続で”最高金賞”を受賞し、”国際優秀品質賞”も受賞。翌年は出品せず
・2012年 新たにダイヤモンド麦芽を加える

(※)金賞(Gold Medal)ではなく、最高金賞(Grand Gold Medal)。3年連続で最高金賞を受賞すると”国際優秀品質賞(International High Quality Trophy)”が与えらえる。

<こだわりの素材>
①麦芽:粒のそろった良質の大麦を使用するだけでなく、麦芽の”発芽状態”が均一なものを厳選。写真は、”ダイヤモンド麦芽(チェコおよび周辺国で産出される希少種)”。2012年より麦芽の一部に使用。
140907サントリー武蔵野_ダイヤモンド麦芽

②ホップ:欧州産アロマホップ100%。輸入する際は”低温管理”を徹底し、ホップの新鮮な香りや苦みを保持。

③水:自然の地層によってろ過された清浄な深層地下水100%仕込。


<こだわりの製法>
①「ダブルデコクション製法」
・仕込槽で徐々に麦汁の温度を上げながら、一部の麦汁を2回煮沸し、しっかりと濃厚な麦汁を造り出す(通常は温度を上げるのは一度)。
・麦芽本来のうまみと深いコクのある味わいにする。

②「アロマリッチホッピング製法」
・二~三度に分けてホップを追い足すように投入。麦汁の煮沸開始直後にアロマホップを加え、さらに仕上げにファインアロマホップを加える。前者は引き締まった苦味を抽出し、後者は上質で華やかな香りを付与する。
・ホップの香り(ホッフェンブルーメ=ホップにある花のような香り)を最大限に引き出す。


★工場内の見学
製造工程(パンフレットより抜粋)に沿って工場内を見学します。

(1)精麦(見学なし)
・選び抜かれた二条大麦に、十分な水と空気を与え、適度な温度で発芽させる。
・適度に芽が出たら乾燥させて発芽を止め、根を取り除く。

(2)仕込
・砕いた麦芽に天然水を加えて適度な温度にする(麦芽中のでんぷんが糖に変化する)。
・その後にホップを加えて煮沸する(ホップの香りと苦味を持った麦汁になる)。
140907サントリー武蔵野_工場内

(3)発酵
・麦汁に酵母を加えて低温で発酵させる。酵母は麦汁の糖をアルコールと炭酸ガスに分解し、ビールの香りとなる成分もつくる。
・約7日ほどで麦汁はアルコール分約5%の若ビールになる。

(4)貯酒
・発酵が終了したばかりの若ビールを、低温に調整したタンクの中で熟成させる。
・ビールに炭酸ガスが溶け込むとともに、オリが沈み、味や香りが徐々にまろやかになる。
・写真は"横向き"の貯酒タンク。
140907サントリー武蔵野_貯酒タンク

(5)ろ過
・熟成を終えたビールからオリや酵母を完全に取り除く(何段階ものろ過工程を経て、最後に約3μ=1㎜の1000分の3という微細な目のミクロフィルターでろ過を行う)。
・写真はろ過器の模型。
140907サントリー武蔵野_ろ過器模型

(6)缶・樽詰め
・酸素が容器に残らないように管理しながら缶や樽に詰めていく。


★試飲
140907サントリー武蔵野_プレミアムモルツ試飲_泡
はじめの講義の際、「まず泡だけを試飲してみてください」と指示されました。
泡だけのテイスティングは初めてで驚きましたが、ホップの華やかな香りを堪能できました。
ビールの泡には苦み成分(イソフムロン)が含まれるはずですが、それを凌駕するほどの鮮烈な香りが口の中に広がりました。
ビールの本場チェコなどでは、泡だけ注いでくれという人もいるそうです。

140907サントリー武蔵野_試飲とおつまみ
工場見学後の試飲。おつまみは様々な味や食感のものが揃っていました。「黒ビールには黒糖ドーナツ棒」、「ビールを飲んだ後に”パイン・ジュレ”をかじり、またビールを・・・」など、多彩なマリアージュの提案があり、とても参考になりました。

140907_プレミアム・モルツ_ワイングラスによる試飲
オリジナル・ワイングラスによる試飲の提案もありました。香り成分は泡に良く溶け込んでいるため、スワリングすると香りが引き立つそうです。グラスの半分までしかビールを注がないことがポイント。


★ガイドさんの推薦図書
『ビールを極める~ビールの達人が語る『ザ・プレミアム・モルツ』誕生秘話』中谷和夫・著(双葉新書)
ビールの基本的なことがわかりやすく説明されていて、とても参考になりました。
”ピルスナー・ウルケル”の工場訪問記や、”ビールにはなぜ塩気のあるつまみが合うか”など、小ネタになる話題も豊富でした。


★モンドセレクションについて
世界中から優れた製品を発掘・顕彰することを目的として、1961年から始まった世界的に権威のあるコンテスト。品質向上に関する賞としては、世界で最も古く代表的なもの。審査は、品質、味覚等についてベルギー厚生省に認可された機関で分析を行い、さらに業界有識者で組織される委員会により総合的に評価される。


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テーマ : ビール工場見学
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シャトー・メルシャン(見学) @山梨・勝沼

シャトー・メルシャンのワイナリーツアーに初参加。

メルシャンはフランス語のmerci(感謝)に-an(人)を組み合わせた造語。
自然の恵みとお客様への感謝を表しているそうです。

コース:ホリデースペシャルコース(土日祝のみ開催)
日 時:2014年9月6日(土) 13:00~14:30(90分)
場 所:シャトーメルシャン(勝沼ぶどう郷駅から約2.9㎞)
料 金:1,000円
交 通:18きっぷ(東京⇔勝沼ぶどう郷駅ほか。1日あたり2,370円)


ツアーの内容は、
(1)ワインセミナー
(2)テイスティング
(3)施設見学 ~ セラー、ワイン資料館(旧宮崎第二醸造所)、祝村[いわいむら]ヴィンヤード(見本ブドウ園)、ワインギャラリー


★ワイナリーへの案内表示
140906勝沼メルシャン外観
大日影トンネルを経由して、徒歩で向かいました。


★ワイナリツアー
ビジターセンターで受付後、ツアー開始。
スタッフの女性がとても博識で、説明もわかりやすかったです。


★セラー見学
140906勝沼メルシャンセラー
地下の樽育成庫(赤は概ね1~2年熟成)。熟成中に樽の木目から自然蒸発するワインを”天使のわけまえ”と言います。減った分のワインを継ぎ足す際にこぼれた液体のシミがつくため、樽の中央部をぶどうの色素”アントシアニン”でお化粧しているそうです。

樽の中は焦がしてあります(生木だと樽の成分が溶け出さないため)。焼き加減はHeavy、Medium、Lightで分類し、発注はMedium+等、細かく指定するそうです。メルシャンでは、樽メーカ毎に使う酵母の種類も変えているそうです。


★テイスティング
[テイスティング・シート]
140906勝沼メルシャン試飲リスト
①穂坂のあわ 2013 税込1,910円
②シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2013 税込2,450円
③シャトー・メルシャン 新鶴[にいつる]シャルドネ 2012 税込2,860円
④日本の地ワイン 大森リースリング 2013 税込1,120円
⑤日本の地ワイン マスカット・ベーリーA 2011 税込990円
⑥シャトー・メルシャン 長野メルロー 2012 税込3,190円

[ロゼ(発泡性)と白ワイン]
140906勝沼メルシャン試飲白
①山梨県・穂坂地区(韮崎市)のマスカット・ベーリーA使用。ステンレスタンク主体で発酵、ステンレスタンクとオーク樽にて育成(約3カ月)。辛口の発泡性ロゼ。
②山梨県産の甲州100%。ステンレスタンクで発酵(約14日)、育成(約3カ月)
③福島県・新鶴地区(会津地方)のシャルドネ100%。オーク樽で発酵(約20日、18~22℃)、育成(約5カ月)
④秋田県・大森地区(横手市)のリースリング使用。ステンレスタンクとオーク樽で発酵(約20日)、育成(記載なし)

[赤ワイン]
140906勝沼メルシャン試飲赤
⑤山梨県・国中[くになか]地域のマスカット・ベーリーAとベーリー・アリカントAを使用。ステンレスタンク発酵、オーク樽とステンレスタンクで育成
⑥長野県・桔梗が原地区のメルロー100%。木樽とステンレスタンクで発酵(約20日、28~32℃)、オーク樽で育成(約17カ月)


★ワイン資料館
「旧宮崎第二醸造所(現存する日本最古の木造ワイン醸造所)」を資料館として利用。1904年築で”山梨県指定有形文化財”、”経済産業省 近代化産業遺産”に指定。ゆえに勝手に改築等ができないそうです。ここで会社とワイン醸造の歴史について説明がありました。

メルシャンは”民間初のワイン会社”と”メルシャンのブランドを持つ会社”がひとつになって生まれた会社だそうです。

[メルシャンの沿革] (ちょいとややこしい...)
・1877年に設立された民間初のワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」がルーツ(この4年前に大久保利通が殖産興業政策の一環としてワイン造りを奨励)。
・同年、同社は土屋龍憲(19歳)と高野正誠(-まさなり:25歳)をフランスに留学させワイン醸造を学ばせる。宮崎光太郎(15歳と若く、1人息子だったため父親が渡航を反対)は2年後に帰国した彼らとともに本格的なワインづくりを開始。
・1886年、同社が解散(松方デフレによる不況と本格的なワインの苦戦のため)。宮崎と土屋兄弟は「甲斐産葡萄酒醸造所」を新設し、「大黒天印甲斐産葡萄酒」を発売。
・1890年に同社は会社分割し、2年前に販路開拓のために設立した「甲斐産商店」が宮崎を主幹に再出発(土谷の甲斐産葡萄酒醸造所と分離)。
・1892年、宮崎の私邸(現・宮光園)内に、「宮崎第一醸造所」開設(ワインの製造・販売を一貫して行うため)。
・1904年、「宮崎第二醸造所」設立。前年の中央線(新宿-甲府)開通を機に生産能力を増強するため(それまでは船で川を下って静岡経由で輸送していた)。
・1934年、「大黒葡萄酒(株)」に改組し、事業拡大。
・1938年、長野県・桔梗ヶ原に「塩尻工場」建設。
・1944年、「日本連抽(株)」(=後の「日清醸造(株)」)設立。①配給酒の製造と②ワインからの酒石酸連続抽出(酒石酸は音波探知機に用いる”ロッシェル塩”の原料)を行う。
・1947年、宮崎光太郎、85歳で逝去。2歳で養子入りしていた孫が2代目に。
・1949年、日清醸造(株)が当時の国産最高級白ワイン「シャトー・メルシャン」を発売【メルシャン・ブランドの誕生】。
・1961年、日清醸造(株)が「三楽酒造(株)」と合併。一方、大黒葡萄酒(株)は「オーシャン(株)」へ社名変更。2代目宮崎は酒類事業を多角化し、”オーシャン”ブランドのウイスキー製造なども手掛ける。
・1962年、三楽酒造(株)とオーシャン(株)が合併し、「三楽オーシャン(株)」誕生。【メルシャン・ブランドを持つ会社と、国内初の民間ワイン会社をルーツとする会社がひとつになる】。

・1975年、”本格ワイン(果実酒)”の消費量が”甘味ブドウ酒(甘味果実酒)”を逆転。翌年、桔梗ヶ原の栽培品種を”コンコード”から”メルロー”へ転換。
・1985年、三楽オーシャン(株)が「三楽(株)」に社名変更。
・1989年、初リリースした「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー1985」が”リュブリアーナ国際ワインコンクール”で大金賞を受賞。
・1990年、三楽(株)が「メルシャン(株)」に社名変更。


「エビ葡萄酒」(甘味果実酒)の看板
140906勝沼メルシャンエビ葡萄酒
なぜエビ??と思いましたが、ブドウの古名”エビカズラ(葡萄葛)”に由来するそうです。外来語の”ブドウ”が定着するまではツル科の植物をこう呼んでおり、他社では「カニ葡萄酒」もあったとか?


「明治期のワイン造りの工程」も興味深かったです。
140906勝沼メルシャン明治のワイン造り
(1)葡萄運搬:収穫したブドウは”大八車”(明治30年代~昭和初期)に乗せて運搬。収穫期の10月頃には約300台分のぶどうが搬入されていた。
(2)葡萄破砕:初期は手回し式の”破砕機”(明治10~30年代)でブドウをつぶし、下にある"半切れ”と呼ばれる桶で果汁を受けていた(1日に1,100~1,500㎏のブドウを処理)。後に破砕機の動力は水車に変わる。
(3)葡萄圧搾:破砕機でつぶしたブドウを、石造りの"フネ(破砕溜め)”で受け、この自然●[サンズイ+垂]れのフリーラン果汁を桶で受液漕へと導く。スノコの上に残った果皮は”バスケットプレス(圧搾機。明治10~30年代)”にかけてさらに搾る。
(4)葡萄酒仕込:受液漕に貯まった果汁は清水桶(発酵タンクの役割)に移して発酵させる。受液漕から清水桶への果汁の搬送は初期は手桶に入れて担いで運んでいたが、後に手押しポンプに変わる。発酵を終えたワインは澱引きをして大樽に移し熟成。宮崎光太郎は樽の選定に特に注意を払った(一度ワインづくりに失敗すると樽に癖が残るため)。
(5)葡萄酒瓶詰:大樽での熟成後、ワインをろ過機に通して澱や不純物を除いた後に瓶詰め。ワインの栓は当時からコルク(”コロップ”と呼ばれていた)を使用、栓打ちは1本ずつ人力で行う。


★宮光園[みやこうえん](入場200円。甲州市管理)
宮崎幸太郎の名前を”キムタク”風に略して名付けられた施設(ガイドがこのように説明し、大受けでした)。ツアーには含まれず外観のみの見学。


★祝村ヴィンヤード(見本ブドウ園)
140906勝沼メルシャンぶどう畑全景
ワイン用の品種を17種、”垣根仕立て”で植培しているぶどう畑。ツアー参加者しか入場できません。祝村は山梨県東八代郡にあった村で、現在の甲州市南西部・日川左岸・中央自動車道勝沼インターチェンジ周辺。

140906勝沼メルシャンぶどう畑
ぶどうの皮が色付くタイミングは一房の中でも異なるそうです。カラフルなブドウがとても印象的でした。


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テーマ : ワイナリー見学
ジャンル : グルメ

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Nomura Seiji

Author:Nomura Seiji
・お酒と薬膳理論の入門講座、飲酒教育
 nomuras.jimdo.com
・JSAワイン検定講師
・JSAワインエキスパート
・1971年生
・東京在住

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