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スプリングバレーブルワリー東京(東京・代官山)- 醸造所併設のレストランで6種のクラフト・ビールをテイスティング

キリンビールのグループ会社が2015年4月にオープンしたスプリングバレーブルワリー東京を訪ねました。ビールづくりの様子を眺めながら出来立てのクラフト・ビールを楽しめるおしゃれなビア・レストランです。

日時:2017年2月9日(木) 15:00~15:30頃
店名:スプリングバレーブルワリー東京(SPRING VALLEY BREWERY TOKYO)
住所:東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山内
席数:215席(1階: 102席、2階: 84席、テラス: 29席)

★アクセス
170209 (21)SBV東京_外観
お店は東急東横線の代官山駅から約300m、徒歩3分の好立地。JR山手線の恵比寿駅(約700m)や、東京メトロ日比谷線の中目黒駅(約1km)からも徒歩圏です。

★SPRING VALLEY BREWERY(SVB)とは?
SVBは1870年(明治3年)に横浜に設立されたビール醸造所の名称に由来します。「日本ビール産業の祖」と言われるウィリアム・コープランド氏により設立され、大衆向けのビールを継続的に醸造することに国内ではじめて成功した醸造所です。SVBは1884年(明治17年)に倒産してしまいますが、キリンビールの前身であるジャパン・ブルワリーが醸造所を引き継ぎました(ただし既存の醸造設備は売却され、ドイツの最新鋭設備が導入されたそうです)。
現在のSVBは、キリンビールが2014年7月に打ち出したプロジェクトをもとに、2015年4月に代官山と横浜に設立されたものです。

★店内の醸造設備
170209 (22)SBV東京_店内の醸造施設
店内ではガラス越しに醸造設備が見学できます。
170209 (24)SBV東京_店内の醸造施設
この日の作業は午前中に終了したそうで、機械類は動いていませんでした。
170209 (25)SBV東京_店内の醸造施設
機械の側面が透明なので、中の様子を見ることができます。
170209 (23)SBV東京_店内の醸造施設copy
ビールは日光に弱いため、必要に応じてカバーをかけているそうです。

★PAIRING SET 2,300円
170209 (29)SBV東京_ビアフライト6種
食事を済ませた直後だったので軽いものを探していたら、なんと6種類のビールとそれぞれのビールに合わせたおつまみのセットがありました。

①496 & パルミジャーノ
②COPELAND & 自家製パストラミ
③Afterdark & ピーカンナッツ・ショコラ
④on the cloud & オリーブ
⑤Daydream & スモーク・アーモンド
⑥JAZZBERRY & ドライ・クランベリー

ビール6種類だけのセット(BEER FLIGHT。各100ml)は1,300円です。
台紙に説明書きがあるので、利き比べのポイントがわかります。

 ABV_IBU_OG_COLOR
①6.50%_45.0_15.1 °P_17 EBC
②5.50%_26.5_13.0 °P_10 EBC
③6.00%_37.0_16.2 °P_180 EBC
④5.50%_23.0_13.0 °P_9 EBC
⑤5.00%_16.0_13.2 °P_8 EBC
⑥5.00%_15.0_12.9 °P_n.a.

・ABV (Alcohol Strength) =アルコール分。Alcohol by volume。
・IBU (Bitterness Unit) =国際苦味単位。ホップの種類や量、使い方などによって決まり、一般的にはビールの苦さに比例して高くなります。
・OG (Original Gravity) = オリジナルグラビティ(または、オリジナルエキス)。ビールの発酵前の麦汁の濃さを表し、この値が高いほどビールのボディ感やアルコール分が増します。
・Color = ビールの色の濃さを表す数値。日本の一般的なピルスナービールは6〜8EBC程度。

★SVBの定番ビール(CORE SERIES)
170209 (27)SBV東京_ビアフライト1_3copy
170209 (28)SBV東京_ビアフライト4_6

①496(造り手:蒲生 徹Toru Gamo氏)
SVBのフラッグシップビール。エールのような豊潤さとラガー(低温熟成ビール)のようなキレ、IPAのように濃密なホップ感。甘味・酸味・苦味の究極のバランスと深い余韻。Key Hopは、フルーティーでフローラルな特徴をもつ北米産のBRAVO(ブラヴォー)。 ホップを発酵中に加えることで香りだけを引出し、余分な苦味やエグ味をおさえる「ディップホップ」(DipHopped)製法を採用。酵母を取り除いていない無濾過ビール。

②COPELAND(造り手:鎌田 敏裕Toshihiro Kamada氏)
W. コープランド氏の名を冠した、新次元のピルスナー。麦芽の旨味と甘味、アロマホップの上質な香りと苦味が複雑に調和した味わい。Key Hopは豊かで奥行きのある香りと上質な苦味が特徴のCzech Saaz(チェコ・ザーツ)。圧縮加工したペレット状のものではなく、毬花ポップ(Bale。ベール)を使用。無濾過。

③Afterdark(造り手:森本 宗徳Munenori Morimoto氏)
外皮を取り除いた特殊な麦芽を独自の方法で使用することでロースト感や渋みを抑え、心地よい香ばしさを実現(Key Ingredient = Special dehusked barley malt。husk=殻)。質の良い苦味と豊かな味わい。無濾過。

④on the cloud(造り手:羽場 清人Kiyoto Haba氏)
Key Hopのニュージーランド産Nelson Sauvin(ネルソン・ソーヴィン)によるフルーティーでフローラルな香り。大麦に加えて小麦を使うことで柔らかさを実現。白ワインのような華やかでみずみずしい香り。無濾過。

⑤Daydream(造り手:妻鳥 奈津子Natsuko Tsumadori氏)
フルーティーで爽やかな酸味を感じさせる「ゆず」と、スパイシーでしまりのある「山椒」を使用。ユニークな和素材を使った”ジャパニーズホワイト”。日本の酒税法上の区分では発泡酒。無濾過。

⑥JAZZBERRY(造り手:古川 淳一Junichi Furukawa氏)
ラズベリー果汁を加えて醸造した爽やかな飲み口と、華やかなルビー色の液色が特徴。フルーティーなホップ香とほのかなラズベリーの香りの調和した個性的な味わい。日本の酒税法上の区分では発泡酒。Key HopのGalaxy(ギャラクシー)はパッションフルーツのようなフルーティーな香りをもったオーストラリア産のホップ。

★感想など
造りたての個性豊かなクラフトビールをお手頃価格で楽しめるおすすめの施設でした。ピルスナー一辺倒だった大手ビール会社が多彩なクラフトビールの取扱いを増やす動向は、愛好家としては嬉しい限りです。
お店のHPには造りの情報がきちんと説明されており、特にビールの個性に大きな影響を与えるホップの種類が記されていることがありがたかったです。
次回はぜひ、機械の動いている時間帯を確認してから訪れたいと思います。

(初稿)2017.4.30

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テーマ : ビール工場見学
ジャンル : グルメ

【見学】キリンビール名古屋工場(愛知・清須市) - ジョッキ色の巨大なタンク、一番搾りの名古屋づくり

キリンビール名古屋工場を見学しました。ビール色の巨大なタンクや昔の貴重な広告など、見ごたえ充分の内容でした。ご当地ビール『キリン一番搾り 名古屋づくり』と通常の一番搾りの比較試飲ができて違いがよくわかりました。


日時:2016年12月21日(水) 11:10~12:20
場所:キリンビール名古屋工場(愛知県清須市寺野花笠100)
内容:一番搾り うまさの秘密体感ツアー
料金:無料


★アクセス
161221 (3)名古屋駅 - コピー
夜行バスで東京から名古屋へ(鍛治屋橋駐車場23:20→5:35名古屋駅ミッドランドスクエア前。SG103。2,000円)。名古屋駅周辺には、早朝から開いている入浴施設や飲食店があるので便利です。
161221 (5)枇杷島駅
名古屋駅から1駅の枇杷島駅[びわじま-えき]から、工場までの無料の定時運行バスが出ています。JR東海道線・普通列車の名古屋駅10:35→10:39枇杷島駅で向かいました(運賃190円)。
161221 (6)枇杷島駅_西口シャトルバス乗り場 - コピー
枇杷島駅の改札口を出て左側(西口)へ進み、右側の階段を降りたところにバス乗り場があります。11:10開始のツアーに合わせて、枇杷島駅10:45→10:55名古屋工場のバスに乗りました。ツアーの定員40名に対してバスの定員は28名なので、バスを利用する人は予約時にその旨を必ず伝えておくことをおすすめします。


★入館、見学受付
161221 (9)キリンビール名古屋工場_入口の金のしゃちほこ
工場にバスが着くと、スタッフの方が入口の外までお出迎えに来てくれていました。金のしゃちほこが”名古屋らしさ”をかもしだしています。
161221 (95)キリンビール名古屋工場_銅製の仕込釜 - コピー
入口の反対側には、創業時(1962年)から1980年代まで使われていた銅製の仕込釜が展示されていました。現在、工場内の釜はステンレス製に置き換えられています。
161221 (15)キリンビール名古屋工場_ストラップと荷物預り証
カウンターで受付をして見学者用のストラップを受け取ります。大きな荷物は預かってもらえます。
161221 (12)キリンビール名古屋工場_待合室
待合ホール。ツアー開始まで展示品や映像を観たり、記念撮影をして時間を過ごせます。
161221 (14)キリンビール名古屋工場_有名人のサイン
名古屋工場を訪れた有名人たちのサイン。
161221 (11)キリンビール名古屋工場_記念撮影スポット
記念撮影コーナー。
161221 (16)キリンビール名古屋工場_クリスマスツリー - コピー
クリスマスが近いのでツリーが飾られていました。


★映像鑑賞
161221 (10)キリンビール名古屋工場_映像鑑賞
最初に工場長のご挨拶や醸造フィロソフィー(ビールづくりは生命体との対話であり、芸術である)を紹介する映像を観ました。この回の見学者は8名(うち女性6名)でした。


★名古屋工場の昔と今
161221 (18)キリンビール名古屋工場_エスカレーターの仕込釜
映像鑑賞の後は、2階の展示コーナーへ。エスカレーターの天井には、この場所で使われていた仕込釜(1962年~1994年)が再利用されていました。
161221 (19)キリンビール名古屋工場_名古屋工場の歴史
名古屋工場の歴史コーナー。1960年代(1962年創業)からのパネル写真などが展示されています。
161221 (20)キリンビール名古屋工場_創業当時のラガービール瓶
創業当時のキリンラガービールのレプリカ。

161221 (21)キリンビール名古屋工場_昔の航空写真 - コピー
161221 (24)キリンビール名古屋工場_現在の航空写真 - コピー
航空写真の比較。古い写真(上段)には製麦工場と製栓工場が写っています。現在の写真(下段)では、原料タンクや発酵・貯蔵タンクに置き換わっていました。
名古屋工場の敷地面積は約26万㎡、生産能力は約39万㎘/年間(350ml缶×約4800万ケース)です。


★ビールの原料
続いてビールの原料を説明するコーナーへ。目の前にいるガイドさんが壁のスクリーンに映し出され、手元に次々とビールの原料が現われていきます。
161221 (25)キリンビール名古屋工場_麦芽とホップ - コピー
恒例の麦芽の試食とホップの香りの確認。
161221 (27)キリンビール名古屋工場_ホップの高さ
壁には、ホップのツルの長さをあらわすスケールが描かれていました。


★仕込み
161221 (30)キリンビール名古屋工場_仕込室のようす
続いて仕込室へ。写真は正面のスクリーンに映し出された見取り図。
161221 (31)キリンビール名古屋工場_糖化槽
ガイドさんの合図で壁がクリアになり、正面に実物の糖化槽があらわれました。
161221 (37)キリンビール名古屋工場_仕込みのプロセス
「糖化槽」では、砕いた麦芽を煮込み(デンプンを糖に変えて)甘い麦のおかゆ(もろみ)をつくります。次の「麦汁ろ過槽」で自然に流れ出てくるのが”一番搾り麦汁”、更にお湯を足して抽出するのが”二番搾り麦汁”です。『キリン一番搾り生ビール』は、一番搾り麦汁だけを使用したリッチでコクのあるビールです。続く「麦汁煮沸釜」では、ホップを加えて煮沸し、華やかな香りと苦味を麦汁に与えます。

161221 (38)キリンビール名古屋工場_麦汁の比較
一番搾り麦汁と二番搾り麦汁のサンプルの展示。『キリン一番搾り』用のもろみは二番搾り麦汁を煮出さずに家畜の飼料に再利用されます。従って、通常よりも栄養価の高い飼料になるそうです。

161221 (36)キリンビール名古屋工場_醸造技師
人型のスクリーンに醸造技師?の方が映し出されて説明をしてくれました。


★発酵、貯蔵
<発酵・貯蔵タンク>
161221 (44)キリンビール名古屋工場_発酵タンクの通路
発酵・貯蔵タンク(全長約23m)を再利用した黄色い通路を”ビールの中を泳いでいるような雰囲気で”通り抜けると、、、
161221 (84)キリンビール名古屋工場_発酵貯蔵タンクの半径
発酵・貯蔵タンクの半径(約4m)が床に描かれたコーナーにたどりつきます。
161221 (45)キリンビール名古屋工場_発酵貯蔵タンク
ガイドさんの合図でカーテンが開くと、ビール色に塗られた大きな発酵・貯蔵タンクが並んでいる様子が目の前にあらわれました。
161221 (97)キリンビール名古屋工場_発酵貯蔵タンク
見学後に撮影した写真。キリンビールの工場は国内に9箇所ありますが、”ビール色に塗られたタンク”があるのは名古屋工場だけだそうです。このタンクは、JR東海道線の車窓からも見えるそうです。

<発酵、貯蔵、ろ過の工程>
161221 (48)キリンビール名古屋工場_酵母菌
発酵タンク内では、麦汁の中の糖分を酵母菌がアルコールと炭酸ガスに変えていきます。ビールに含まれるガスは発酵時に生まれるもので、人工的に注入したものではありません。
161221 (50)キリンビール名古屋工場_発酵プロセス
発酵期間のようす(2日目、4日目、7日目)。約1週間で”主発酵”が終わり”若ビール”ができあがります。
161221 (51)キリンビール名古屋工場_貯蔵プロセス
貯蔵期間のようす(1日目~43日目)。若ビールをさらに低温で貯蔵して香味を調えます。
161221 (52)キリンビール名古屋工場_ろ過
熟成を終えたビールは、酵母菌などの不純物を取り除く”ろ過機”を通します。ろ過機では、1秒に350ml缶で約48本分もの処理が行えるそうです。


★缶づくりの工程
161221 (76)キリンビール名古屋工場_缶づくりの工程
161221 (77)キリンビール名古屋工場_缶づくりの工程(実物)
①アンコイラ→②ルプリケータ→③カッピングプレス→④ボディーメーカ→⑤トリマ→⑥ウォッシャ→⑦コータ・プリンタ→⑧スプレーマシン→⑨オープン→⑩ネッカ・フランジャ→⑪内外節検査機→⑫パレタイザ→ふた巻締め、納品


★パッケージング、出荷
161221 (71)キリンビール名古屋工場_樽詰ライン - コピー
161221 (70)キリンビール名古屋工場_パッケージライン - コピー
続いて、瓶や缶、樽などにビールを詰めるラインへ。平日なので機械類が動いているところを見学できました。
161221 (75)キリンビール名古屋工場_パッケージ工程の映像
ガイドさんの説明に加えて、横に長いスクリーンでパッケージングから出荷までの流れが紹介されました。

161221 (78)キリンビール名古屋工場_名古屋工場製品の出荷先
名古屋工場でつくられた製品は、愛知県、岐阜県、三重県、長野県、富山県と静岡県の一部に出荷されます。


★ビア・ミュージアム
161221 (83)キリンビール名古屋工場_ビヤ・ミュージアム
パッケージング・ラインの前後に、昔のラベルや広告、ビールの歴史、世界のめずらしいビヤマグなどを展示しているコーナーを見学しました。

<昔のラベルとポスター>
161221 (80)キリンビール名古屋工場_ラガービールのラベル(明治21年) - コピー
明治21年のラガービールのラベル。

161221 (81)キリンビール名古屋工場_ポスター展示
昔の広告の展示。
161221 (67)キリンビール名古屋工場_明治36年のポスター - コピー
明治36年(1903年)製作。石版刷りでつくられた日本の広告史上で最も古い資料の一つ。
161221 (79)キリンビール名古屋工場_まり千代、レモンシトロン
左は大正15年(1926年)製作。モデルは新橋の売れっ子芸者「まり千代」。
右は昭和3年(1928年)製作。キリンレモン(レモンシトロンサイダー)新発売のポスター。

<むかしのビールづくりのミニチュア>
161221 (55)キリンビール名古屋工場_古代エジプトのビールづくり
紀元前3000年頃の古代エジプトでは、麦芽で焼いたパンを砕いて水に溶かし、自然発酵させてビールを造っていました。左上の「楔形文字粘土板」は紀元前2112~2004年頃のメソポタミア文明・シュメールの都市国家の文書で、政府の使者たちが立ち寄り先でビールをもらったことが記録されています。
161221 (56)キリンビール名古屋工場_中世の修道院でのビールづくり
9~10世紀頃の中世ヨーロッパでは、修道院が中心になってビール造りが行われていました。ビールは大切な栄養源であり、修道院を訪れる人たちにも振舞われたそうです。
中世の酒造りはワイン(主にベネディクト修道院)や日本酒(僧坊酒)も宗教施設が中心になっているので、とても興味深く思えました。

<ビールづくりの近代化の3大発明>19世紀
・パスツール(フランス)の低温殺菌法(パスツリゼーション)。彼は発酵が微生物(酵母)により行われることも発見しています
・リンデン(ドイツ)の圧縮式アンモニア冷凍機
・ハンゼン(デンマーク)の酵母純粋培養

<日本で初めてのビール醸造所>
アメリカ人のW・コープランドが明治3年(1870年)に横浜山手の外国人居留地でおこしたスプリング・バレー・ブルワリーが初。キリンビールはこの事業を受け継いで明治40年(1907年)に設立されました。

<キリンビヤマグコレクション>
1979年にスタートした世界のビヤマグのコレクション・コーナー。22か国、89窯、総数114点。うち、名古屋工場では、重要無形文化財保持者(人間国宝)の稀少な作品などが展示されています。


★試飲
161221 (90)キリンビール名古屋工場_試飲ルーム
最後に試飲コーナーへ。試飲はひとり3杯までです。冬なので『午後の紅茶』はホットで提供されます。
161221 (91)キリンビール名古屋工場_試飲3種 - コピー
3杯同時に比較テイスティングしたいとお願いしたところ快く対応してくれました。
①『キリン一番搾り』 Alc.5.0%
②『キリン一番搾り 名古屋づくり』 Alc.5.5%
③『キリン一番搾り プレミアム』 Alc.5.5%
161221 (89)キリンビール名古屋工場_一番搾りプレミアム
『キリン一番搾り プレミアム』は、低温で丁寧に絞った一番搾り麦汁と東北産ホップ「かいこがね」の第一等品を使用し、”ブラウマイスター”の黒杭隆政氏の責任監修で造られたプレミアム・ビールです。ホップは(煮沸中に加えて)発酵中にも漬け込むことで、深く華やかな香りを引き出します。麦芽の濃厚なコクとうまみ、ホップの爽やかなハーブ香が楽しめるリッチなビールでした。
161221 (93)キリンビール名古屋工場_一番搾りと名古屋づくり
通常の一番搾り(左)と、濃い味付けの”なごやめし”に合うように造られた『一番搾り 名古屋づくり』。後者は色合いだけでなく、味わいも濃厚で、アルコール度数も少し高め。赤味噌ベースの味噌カツや煮込みうどんにとても良く合うように思いました。ガイドさんおすすめのマリアージュは手羽元。名古屋づくりも素晴らしく合いそうですが、カラッと揚げて塩だれで味付けした手羽元なら、ハーブが華やかに香る『一番搾り プレミアム』を合わせてもおもしろそうに思いました。


★売店
161221 (88)キリンビール名古屋工場_売店
試飲会場のすぐ下にある売店。


★レストラン
161221 (98)キリンビール名古屋工場_レストラン
工場併設のレストランBREWER'S HOUSE(ブルワーズ・ハウス)。メニューには4種ビールの飲み比べセット(一番搾り、一番搾りプレミアム、ラガー、スタウト)やハートランドとクラシックラガーの小瓶の他に、ヤッホーブルーイングのよなよなエールもありました。


★帰路
161221 (94)キリンビール名古屋工場_シャトルバス時刻表
帰りは名古屋工場12:40→12:50枇杷島駅のバスに乗りました。12:51発の名古屋行の電車に乗れるか心配していましたが、道が混んだりしていなければ大丈夫なようです(運転手さんがきちんと電車の時刻表も把握してくれていました)。バスが工場を出るときに、スタッフが外でお見送りをしてくれていたことに気付きました。ホスピタリティの徹底ぶりに感激するとともに、とてもあたたかい気持ちになれました。
161221 (100)枇杷島駅_城北線
枇杷島駅に停車中の城北線(東海交通事業)。名古屋工場の最寄駅は城北線の尾張星の宮駅(徒歩5分)ですが、日中は1時間に1本程度しか運行していません。枇杷島駅から尾張星の宮駅までは1駅、3分、運賃230円です。


★感想など
キリンビールの工場見学は横浜、取手、仙台、神戸に続く5か所めですが、工場ごとに見どころが異なり、今回もとても勉強になりました。『キリン一番搾り 名古屋づくり』は”なごやめし”に限らず濃厚でコクのある料理に合いそうなので、東京でも気軽に購入できれば嬉しいと思いました。

栄駅周辺のコンビニで名古屋づくりを探したところ、(セブン・イレブンとファミリーマートでは置いておらず、)3軒めのローソでやっと見つけることができました。


(初稿)2016.12.24

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【見学】キリンビール神戸工場(兵庫・神戸市北区) - ラガーバス、昔の広告、「神戸づくり」へのモヤモヤ

キリンビール神戸工場を見学しました。神戸の文字を見て湾岸エリアを思い浮かべていましたが、神戸市の北の方の内陸部にある工場でした。

日 時:2016年7月14日(木) 14:10~15:10
場 所:キリンビール神戸工場(兵庫県神戸市北区赤松台2-1-1)
内 容:「一番搾り うまさの秘密体感ツアー」(ガイド付き)
料 金:無料

★アクセス
160714 (91)三田駅
最寄駅はJR福知山線と神戸電鉄の三田駅[さんだ-]。この日は、大阪府内から阪急宝塚線とJR丹波路快速を乗り継いで向かいました(豊中駅12:51→川西能勢口駅13:00、川西池田駅13:09→三田駅13:29。各190円、410円)。帰路は、大阪駅までJR丹波路快速を利用しました(三田駅16:12→大阪駅16:51、760円)。
160714 (5)キリン神戸工場_ラガーバスのりば
三田駅から工場までは、無料送迎バスで約20分です(三田駅13:40→工場14:00。利用者がいる場合のみ、フラワータウン駅13:50に停車)。ビール缶の形をした”ラガーバス”は見ためのインパクト大!バスの乗り場は、神戸電鉄の線路沿いにあります。改札口とは反対側のホームの端あたりにあるので、少し歩きます。
160714 (8)キリン神戸工場_受付表
車内で受付表を記入します。

★「出逢い麒麟」がお出迎え。
160714 (11)キリン神戸工場_ラガーバス(工場)
工場に到着したラガーバス。
160714 (9)キリン神戸工場_出逢い麒麟
入口の左わきには「出逢い麒麟」の像があります。「麒麟」は慶事の前に現われるという古代中国の想像上の動物です。心優しい聖獣で、虫を踏まず、草も折らないそうです。この地でたくさんの幸せに出逢えるよう見守り続けてくれているそうです。

★見学受付
160714 (13)キリン神戸工場_受付
まず1階で受付をします。
160714 (20)キリン神戸工場_パンフレットなど
パンフレット、識別用のストラップを受け取り、エスカレーターで集合場所の2階へ。

★集合場所
160714 (22)キリン神戸工場_集合場所
集合場所は2階の奥にあります。後ろに見えるのは麦汁をつくるための”糖化釜”。昭和36年から平成8年まで、旧尼崎工場で使われていたもので、能力は100kl。細かく砕いた麦芽と温水を混ぜて”もろみ”にし、米などの副原料を加えて適温に保つと、麦芽の中にある酵素の働きが活発になり、デンプン質の分解(糖化)が進んで麦汁になります。

★キリンビールの紹介と原材料
160714 (37)キリン神戸工場_映像ルーム
ガイドの女性の挨拶に続き、映像ルームへ。キリンビールの紹介と原材料についての映像を観ます。キリンは製麦を自社工場(福岡)で行っている国内唯一のビールメーカーです。
160714 (32)キリン神戸工場_麦芽
160714 (34)キリン神戸工場_麦芽とホップ
恒例の麦芽の試食とホップの香りの確認。

★仕込み
160714 (38)キリン神戸工場_仕込・映像室
続いて、別の映像ルームで仕込みについての映像を観ます。入口の手前にあるガラスケースには、めずらしい形をした昔のビール瓶が展示されていました。
160714 (40)キリン神戸工場_麦汁沈殿槽と麦汁煮沸釜
映像室の横から見える麦汁沈殿槽(左)と麦汁煮沸釜(右)。

★麦汁試飲
160714 (51)キリン神戸工場_麦汁試飲
一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の試飲。後者はお茶でいうなら”二番煎じ”。通常は両者を混ぜて使いますが、「キリン一番搾り」は前者だけを使用しているので、リッチな麦芽の風味が楽しめます。二番搾り麦汁は、「キリン淡麗」のものだそうです。

★発酵
160714 (56)キリン神戸工場_酵母菌
麦汁に酵母を加えてアルコール発酵させると「若ビール」ができます。キリンビールでは約560種類の酵母を保有し、製品に合うものを厳選して使用しているそうです。若ビールは、さらに約0℃で1~2カ月熟成させて香味のバランスをととのえます。
160714 (53)キリン神戸工場_発酵貯蔵タンク模型
神戸工場には大きな”発酵・貯蔵タンク”が86本あります。最大のもので、高さ18.2m、直径8m、容量460klになります。

★パッケージング
160714 (67)キリン神戸工場_びん詰め機
びん詰め機(奥)と空びん検査機(手前)。
160714 (61)キリン神戸工場_巻締機
缶ビールのパッケージング・ラインと巻締機(Can Seamer)。
160714 (60)キリン神戸工場_パッキング
1分間にパッケージングできる缶ビール(350ml)の量は、なんと2,000缶分。国内ビールメーカー最速だそうです。

★ラベルの歴史
160714 (64)キリン神戸工場_ラベル1888
明治21年(1888年、大びん1本18銭)。「キリンビール」発売時のラベル。西洋ビールの商標に動物が多く使われていたことにならい、東洋の霊獣”麒麟”を採用したそうです。
160714 (71)キリン神戸工場_ラベル1907
明治40年(1907年、大びん1本21銭)。ジャパン・ブルワリーの事業を継承した”麒麟麦酒株式会社”の創立時のラベル。
160714 (69)キリン神戸工場_ラベル1943
昭和18年(1943年、大びん1本90銭<公定価格>)。「麦酒」と書かれているだけのラベル。配給制度が全国に広がった戦時中の頃のもの。
160714 (70)キリン神戸工場_ラベル1949
昭和24年(1949年、大びん1本130円<自由販売酒の公定価格>)。商標が復活した直後のラベル。青一色で、現在よりもやや小さめ。

★試飲
続いて試飲コーナーへ。
160714 (78)キリン神戸工場_試飲
試飲の一杯目は「一番搾り 神戸づくり」。神戸工場限定醸造で、アルコール度数は5.0%、原材料は麦芽・ホップ・米。酒米の王様とよばれる”山田錦(兵庫県が原産地)”を使用しています。おつまみにビール酵母を使用した柿の種がつきます。
160714 (79)キリン神戸工場_試飲3種
2杯目と3杯目は好きなものを好きな順番で選べます。同時に注文して飲み比べることもできます。
①「一番搾り 神戸づくり」(Alc.5.0%、麦芽・ホップ・米)
②「一番搾り」(Alc.5.0%、麦芽・ホップ)
③「一番搾りプレミアム」(Alc.5.5%、麦芽・ホップ、東北産”かいこがね”一等品ホップ使用)
(去年は、秋田県大雄[たいゆう]産の”かいこがね”でした。)
他に、スタウトやソフトドリンクが選べます。

③は昨年11月のキリンビール取手工場の見学で知りましたが、目が覚めるような鮮烈なホップの香りが印象的で、相変わらずリッチで贅沢なビールでした。美味いなぁ...

①の「神戸づくり」と②のレギュラー商品の違いは...
ビールのテイスティングをもっと訓練しなくてはと思いました...

麦芽100%でコクのある「一番搾り」に山田錦を加えた背景には、(兵庫県産の米である以外に)どのようなコンセプトがあったのだろう... 山田錦はアミノ酸のもととなるタンパク質が少ないはずだし、磨いて米麹にするのでなければ、米粒と心白の大きさも関係ないだろうし、単にスッキリさせるためだけに(普通に食べても美味しくないと言われる)酒造好適米を副原料として使用したわけではないだろうし... 精米歩合は?米麹を加えてみるとどうなる?清酒酵母も一部使用して吟醸香を引き出すなどの工夫はできる?いっそ山田錦の吟醸酒をブレンドしてみたら?など想像(妄想)は膨らむものの、結局、「神戸づくり」の中の”山田錦感”がよくわかりませんでした... もっと精進しなくては...

昨年の工場見学で「一番搾り とれたてホップ」の製造法を知り、旬の国産ホップのフレッシュさを活かした商品の存在に感動を覚えました。まるで新蕎麦を楽しむように、秋だけの華やかな香りのビールを嗜む贅沢があったなんて...と(しかも普通のビールの価格帯です)。

これこそ、”限定商品の醍醐味”じゃないかなぁ...

ビールのバリエーションが増えるのなら、個人的にはいろいろなホップの香りを楽しんでみたいと思います。
特に、減少が続く一方の国産ホップを使ったものなら、心の底から味わってみたいと思います。

(参考)ホップに関する資料(全国ホップ連合会)より

①「岩手県のホップ生産状況の推移」(H23~H27)
年 産 年 : H23→H24→H25→H26→H27
栽培面積(ha): 82→ 79→ 75→ 73→ 64
生産量(トン) :159→162→127→124→126
栽培戸数(戸): 111→107→ 99→ 95→ 84
生産額(億円): 3.39→3.44→2.70→2.69→2.73

②「全国順位」(H27産)
面 積(ha) :1位岩手県(64)、2位秋田県(41)、3位山形県(26)
収穫量(トン):1位岩手県(126)、2位秋田県(82)、3位山形県(45)
その他、北海道、青森県で栽培されています。

★世界のビール
160714 (84)キリン神戸工場_ワグル・ダンス
試飲会場の出口付近には、世界の様々なビールを紹介するコーナーがありました。ハチミツをブレンドして醸すエールビールもあるそうです。商品名の「ワグル・ダンス(Waggle Dance)」は、ミツバチが花の蜜のありかをお互いに教え合う時の行動を表すそうです。ロマンチックだなぁ...

★感想など
160714 (86)キリン神戸工場_ラガーバスと屋外タンク
キリンビールの工場見学はこれで延べ7回目(4工場)ですが、見学箇所や説明のポイントが工場ごとに異なるので、毎回得られるものが大きいです。神戸工場もスタッフの方が皆親切で、有意義な時間を過ごすことができました。同じ敷地内にある”丘の上のビアレストラン”もいつか利用してみたいと思います。

★神戸電鉄の昔の車両
160714 (90)神戸鉄道_三田駅
160714 (88)神戸鉄道_三田駅
帰り道に、三田駅で神戸電鉄の古い車両をみかけました。この1300形(←調べました)が生まれたのは自分と同じ1971年。このような車両が段々と消えているので、なつかしく感じました。

★東京までの帰路
160714 (94)_杉崎観光バス(池袋)
今回の東京~大阪間の往復には、共に夜行バス(杉崎観光バス)を利用しました。オフシーズンだったため、片道1,700円という安さでした。4列シートですが、充電できるコンセントが付いていて、アイマスクとエア枕もサービスされるので、それほど不便さを感じませんでした。安全面で心配してくださる方もいましたが、雪道や山道ではないので、割り切って使っています。

【往路】7/07 東京(八重洲口鍛治屋橋駐車場)21:30→梅田(プラザモータープール)翌6:15
【復路】7/14 梅田(プラザモータープール)23:30→東京(池袋サンシャインバスターミナル)翌8:20

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【見学】キリンビール取手工場(茨城・取手) - ホップの鮮烈な香り(一番搾りプレミアム、とれたてホップ)。新蕎麦のように”旬のビール”を楽しむ贅沢。

ワイン教室とビール工場見学がセットになったツアーに参加しました。
後半のビール編では、鮮烈なホップの香りを存分に楽しむことが出来ました。

【前半のワイン編はこちら】

日 時:2015年11月21日(土) 10:30~12:20
会 場:キリンビール 取手工場(茨城県取手市桑原188-1)
定 員:30名
料 金:無料
交 通:JR常磐線・取手駅からバスで4つめの「北中原」下車(片道180円)
イベント内容:
①ワインの教室(60分)・・・シャトーメルシャンについて
②ビール工場見学(30分)
③ビール試飲(20分)

★ビール工場見学
ワイン教室とセットのため、今回は醸造棟のみの見学でした。
はじめにビールの原料と仕込みの説明があります。
麦芽の試食とホップの香りの確認をした後は、恒例の麦汁の試飲がありました。
151121キリン取手_麦汁
「キリン一番搾り」の一番搾り麦汁と「キリン淡麗」の二番搾り麦汁。
前者には麦芽の濃厚な甘みと滑らかなテクスチャーが感じられ、
後者には副原料のコーンによる香ばしさが感じられました。

151121キリン取手_酵母
続いて発酵の説明へ。写真は酵母菌(大きさは1/100mm)のパネル。
顕微鏡で400倍に拡大した酵母菌も確認できましたが、パネル写真と違ってびっしりと詰まっていました。

★テイスティング
151121キリン取手_試飲
左から、
①一番搾りプレミアム(Alc.5.5%、ドラフト、”かいこがね”一等品ホップ使用)
②一番搾り(Alc.5.0%、ドラフト)
③一番搾りとれたてホップ(Alc.5.0%、缶、遠野産凍結生ホップ使用)
この日の提供温度は6℃。他にスタウトが選べます。

違いを確認するため、3杯同時に試飲させてもらいました。
①は目が覚めるような鮮烈なホップの香り。アルコールも通常より0.5%高く、力強くリッチな味わい。キレが良い一方でグリーン・ハーブの余韻が長く続く芳醇で贅沢なビールでした。ホップはペレット(乾燥後に圧縮・固形化されたもの)を使用しているそうです。
③は凍結した生のホップを使っているため、フレッシュで爽快なハーブの香りが楽しめました。

新鮮な国産ホップを贅沢に使えば、新蕎麦のように”旬のビール”が楽しめることを実感しました。

【一番搾りプレミアム】
・2014年6月より販売。“深く華やかな香り”を実現した一番搾り。
・秋田県大雄[たいゆう]産「かいこがね」の第一等品ホップを贅沢に使用。
(ホップの等級は第一等から第三等まで)
・通常の煮沸工程に加え、発酵工程でもホップを漬け込む、ひと手間を加えた製法。

「かいこがね」について
・柑橘香(グレープフルーツのようなシトラスの香り)や沈丁花のようなフローラルな香りを中心とした華やかな香りが特徴。
・「キリン2号」の変種で、黄色い葉をつける株。約60年前に山梨県(甲斐の国)で発見され、後に秋田県で栽培される(名称の「かい」は甲斐の国、「こがね」は黄金色の葉の特徴に由来)。

【とれたてホップ】
・収穫から8時間以内に、生のホップをマイナス50℃で急速冷凍。
→取れたてのホップ(毬花)の約8割は水分であり、冷蔵だけではすぐにしおれてしまうそうです。
・粉砕は液体窒素下で凍結したまま行う(粉砕時の温度上昇を避けるため)。
・粉砕後は空気をシャットアウトするアルミの袋に凍ったまま窒素封入されて各工場に運搬。

<ホップの香りの違い~ペレットと凍結・生>
・通常のペレットは、乾燥したハーブや草木を思わせる香り。
・凍結・生ホップは、青草や果実のような新鮮な香り成分がたくさん含まれており、フローラルでピュアな香りが際立つ。

<2015年のホップの出来>
”春先に高温が続き、早期開花による収量低下が懸念されました。しかし、梅雨に入り低温が続いたため、香りの質、強度ともによいホップが収穫できました(キリンHPより)”。

★手書きのメッセージ
151121キリン取手_手書きティッシュ
スタッフの手書きメッセージ付きのティッシュが最後に配られました。
ホスピタリティに溢れた対応に心が癒されました。

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【見学】もっと知りたい!キリンビール取手工場!2015(茨城・取手) - なぜビール瓶はスクリューキャップにならないのか?

工場の技術員3名が担当分野の説明をしてくれる特別イベントに参加しました。9/12のハートランドツアーのガイドさんに紹介して頂かなければスルーしていたところでした。
数々の疑問が解けて、今回も収穫の多いツアーでした。

テーマ:もっと知りたい!キリンビール取手工場!2015
日 時:2015年9月23日(水) 14:30-16:00(100分)
場 所:キリンビール取手工場(茨城県取手市桑原188-1)
定 員:25名
料 金:無料
内 容:①工場見学(60分)、②試飲(約30分)

★ツアーの概要
女性ガイドさんの案内で工場見学をした後に、取手工場で造られる5種類のビールを試飲します。ツアー途中の”醸造棟”、”パッケージングライン”、”試飲会場”では各1名の技術員が同行し、担当分野の説明をしてくれます。このツアーが行われるのは年に1日程度だそうです。取手工場の45周年ということで、当時との比較の説明が随所でありました。

★工場の紹介
150923 (1)キリン取手_映像ルーム
最初にキリンビール取手工場の紹介映像を観ます。工場長さんのご挨拶もありました。

★工場見学(醸造棟)
続いて醸造棟に歩いて移動し、ビールの原料と仕込み・発酵工程の説明を受けました。
ここで1人目の技術員、ビール造りを担当しているYさん(醸造エネルギー部?)が合流してくれました。

<ビールの原料>
150912 (28)キリン取手(麦芽)
麦芽のサンプルは、”淡色麦芽”と”カラメル麦芽”の2種。両者は焙燥する温度が異なり、ビールに与える色合いや香味が異なります。
150912 (26)キリン取手(ホップ)
ホップには、”アロマホップ(香りが特徴的)”、”ビターホップ(苦味が特徴的)”、”どちらにも分類できないもの”の3種があるそうです。この日のサンプルは、キリンが岩手県・遠野で契約栽培している”キリン2号”。アロマホップの中でも特にフローラルな香りが強いホップだそうです。

<麦汁>
150923 (4)キリン取手_麦汁
恒例の一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の試飲。この日は特別に、”ホップを加えた後の二番搾り麦汁(コーン・スターチ入り)”が試飲できました。

麦芽を食べて「おいしい!」と言っていた子どもが、ホップの香りを嗅いだときには「変なにおい」と言い、この甘苦い麦汁を飲んだ時に発した言葉は「パパにあげる...」でした。子どもは正直だなぁ...(大人になればこの香りの良さがわかるはずですが...)

<仕込室の中>
150912 (31)キリン取手(銅製のウォルトパン)
この日は仕込室の中にも入ることができました。室内は熱気がむんむんしていて、もろみの甘く香ばしい匂いが漂っていました。

手前にある”銅製の麦汁煮沸釜(ウォルトパン)”は現存する世界最大級のもの(直径約7.5m)で、1970年~2007年まで実際に使われていたものです。銅は熱伝導性が高く加工しやすいというメリットがある一方で、腐食しやすいという欠点があります。後にステンレスの加工技術が進歩したため、メンテナンスのし易さなどを考慮して、銅製のものからすべてステンレス製のものに切り替えたそうです。ちなみに、創業時に銅釜で仕込みを行っていた「キリンビール」は、1989年に名称変更して「キリンラガービール」になったそうです。

<副原料>
キリンラガーの原材料中の“米・コーン・スターチ”は、副原料専用のマッシュパン?で(麦芽とは別に)煮沸するそうです。仕込室の奥に立ち並ぶステンレス釜の真ん中の列が副原料専用のものだそうです。
”コーン・スターチ”の表記は、とうもろこしの黄色い部分もすりつぶした“コーングリッツ”と、デンプンだけを精製した“コーンスターチ”に分かれていて、後者を使うとよりスッキリとした味わいになるそうです。製品の目的とする方向性によって副原料の使用比率は異なり、具体的な数字は企業秘密でした(当たり前か...)。

<発酵>
酵母を混ぜて使うことがあるか質問したところ、「1品種につき1酵母」とのご回答でした。まぜると酵母自体がお互いに影響しあって違う性質のものに変わることもあるそうです。

<45年前と比べて一番変わったこと>
「ろ過技術の進歩により、加熱処理(による殺菌)をしなくなったこと」とのご回答でした。ただし、「キリンクラシックラガー」は昔の味わいを出すために敢えて今でも熱処理を行っているそうです。また、発酵で使った酵母を一部ビールに残した”無濾過ビール”も販売しているそうです(セブンイレブンで限定販売している「まろやかエール」)。

★キリンビール取手工場の概要
醸造棟を見学した後は、バスでパッケージングラインのある建物に移動しました。車内ではガイドさんが取手工場の概要について説明してくれました。
・1970年(昭和45年)に創業開始、今年で45周年。
・敷地面積は約26万平方メートル(8万坪)で、およそ東京ドーム5.5個分。
・従業員はグループ会社も含めて約620名。
・年間の最大製造量は350缶で570万本分。
・生産量が圧倒的に多い銘柄は「キリン一番搾り」。
150923 (7)キリン取手_発酵貯蔵タンク - コピー
バスは屋外の貯蔵タンクの脇を通り過ぎます。タンクの容量は350缶×120万本分で、全部で139本もあります。最大のもので高さが18m。今は縦長のタンクですが、昔は横長だったそうです。

★工場見学(パッケージングライン)。
ここで2人目の技術員の方のご登場。この日はハートランドビールの瓶詰めが行われていました。
150923 (10)キリン取手 - コピー
びんのパッケージングラインは創業時の2列から、10年後の1955年には8列まで増えたそうです。しかし、後に缶ビールの出荷量が約7割を占めるようになり、現在は再び2列に戻っています。
キリンビールでは他社と異なる“独自のなで肩びん”を使っています。この瓶はこわれにくく洗いやすいメリットがあるそうです。きれいに使えば、1本につき平均8年、計24回も使用できるそうです。

<45年前と比べて大きく変わったこと>
「容器種の構成比が、”瓶”から”缶”主流へと変わった」ことと、「検査機の導入で(目視で行っていた)検瓶作業が大幅に省力化できたこと」とのご回答でした。

<王冠のギザギザとスクリューキャップ>
王冠はのギザギザのすき間からガスが漏れることがないか質問したところ、「基本的に漏れることはない」とのご回答でした。ギザギザの数(21個)に秘訣があるのか伺ったら、具体的な効果は不明だが、昔からその数は変わらないそうです。
また、王冠よりも開けやすい「スクリューキャップ」を使わないのか質問したら、「(パッケージングの)高速化の技術がそこまで追いついていないので、生産数が伴わない。」とのご回答。ものすごく納得できました。

追記:王冠のギザギザの数(21)は、フタがビンの口をしっかりつかむために最もよい数であり、1892年にアメリカのクラウンコルク&シール社の創始者のウィリアム・ペインターが発明して以来、海外でも日本でも統一されてきた数字だそうです。物をしっかりつかんだり、支えたりするには、(二点でも四点でもなく)三点が最も安定するというのが”力学の常識”であり、研究を重ねたところ、直径26.6mmの王冠は21個のギザギザで固定するのが最もよいことがわかったそうです。現在、このギザギザの数は日本工業規格(JIS)にも規定されているそうです。

<その他の質問など>
・ビールの泡はアルコール発酵で発生したものがほとんど。充填時にガスが逃げる分があるので、少しだけ炭酸ガスを吹き込むこともあるそうです。
・”必ずコップに注ぐ瓶ビールは、缶ビールよりも容器の中の圧が高い”と言及していた本があった(と記憶していた)ため、それを確認したところ、「缶ビールも瓶ビールも中の圧は変わらない」とのご回答でした。
・ある女性がパッケージングラインを見て「なぜあそこだけ(私は目視できませんでした...)水があるの?」と質問していました。下から超音波を当てて、容器の中の圧力を高め、漏れがないかをチェックしているとのご回答でした。

★試飲
工場見学の後は、取手工場で造られている5種のビールを試飲しました。通常のツアーの試飲は1人につき3杯までなので、この日は5種ともグラスの半分の量で提供されました。
試飲会場では、ビールの品質を分析する技術員の女性(品質向上室?)が、各銘柄の紹介とテイスティングのポイントを説明してくれました。
150923 (14)キリン取手_試飲5種
①「キリン一番搾り生ビール」
②「キリンラガービール」
③「キリンクラシックラガー」
④「ハートランドビール」
⑤「ハイネケン」

まず、“オールモルト(麦芽100%)”の①キリン一番搾り、④ハートランドビール、⑤ハイネケンの3種を飲み比べるようすすめられました。
一番搾り麦汁だけを使ったコクのある①に対し、二番搾り麦汁も使用している④と⑤にはスッキリとした飲みやすさがありました。

ハイネケンはオランダに本社がある世界シェア第3位(1位:アンハイザー・ブッシュ・インベブ、2位:SABミラー)のビールブランドです。日本国内では、ライセンス契約を結んでいるキリンビールの工場で生産されており、キリンとの合弁会社”ハイネケン・キリン”を通じて販売されています。ハイネケンには、H.エリオン(酵母菌が多種であることを発見。低温加熱殺菌法を開発したルイ・パスツールの弟子)が分離した”A酵母”が1873年以来使われており、淡い色合いのスッキリとしたキレのある味わいに仕上げられています。

次に、②キリンラガーと③キリンクラシックラガーの飲み比べをしました。キリンラガーは副原料(米・コーン・スターチ)を使用している定番商品。120年以上の歴史の中で、徐々に味わいが変わってきているそうです。Wikipediaの「麒麟麦酒」によると、1996年に従来よりも軽めで爽快な味わいに変更(アルコール度数も0.5%上げて5.0%に)したところ、深刻な”ラガー離れ”が起きたため、1998年には再びコクと苦味を高めてラガーらしさを持ち直したそうです。キリンクラシックラガーは、昭和40年頃の味わい(コクと苦味)を再現して2001年に発売された商品です。

<ビールのテイスティング>
技術員の方に“ビールのテイスティングのコツ”を質問したところ、「温度を少し高めにすると香味がわかりやすくなる」とのご回答でした。温度が低すぎると、ビールの良い香りと好ましくない香り(オフフレーバー)の違いがわかりにくくなってしまうため、官能検査では一般的に飲みごろとされる8℃(夏場)~10℃(冬場)よりも高めの品温で検査をしているそうです。検査員の中には、工場ごとの製品の違いを利き分けるような天性のセンスを持っている方もいるそうですが、基本的には何回も訓練を重ねることで、違いがわかるようになってくるそうです。また、プロでも得意不得意があるそうです。やはり利き酒も「ローマは1日にして成らず」でした。

★感想など
8月22日に地元で「キリン系ビール8種のテイスティング会」(※)を開き、同じピルスナー・タイプ(他にスタウト、エール、ホワイトビールを各1種)でも香味が異なることを参加者の方に楽しんで頂きました。今回は、その時に疑問に思っていたことなどを直接専門家の方に質問できたので、とても有意義なツアーでした。

(※)テイスティング会での使用ビール(キリン6種、ヤッホーブルーイング2種に、ハイネケン輸入品とピルスナー・ウルケルを追加)
・キリンラガー
・キリンクラシックラガー
・ハートラードビール
・キリン一番搾り
・一番搾りスタウト
・ハイネケン(国産・缶)
・ハイネケン(輸入・瓶)
・よなよなエール
・水曜日のネコ
・ピルスナー・ウルケル

[初稿]2016.8.20

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【見学】ハートランドツアー(茨城・キリンビール取手工場) - スタイリッシュな国産ビール”HEARTLAND”の世界を知る

キリンビール取手工場で造られている”ハートランドビール”のツアーに参加しました。
開催は毎月1回(第二土曜日)で、定員は20名、予約は電話のみとなります。

テーマ:ハートランドツアー
日 時:2015年9月12日(土) 13:20-15:00(100分)
場 所:キリンビール取手工場(茨城県取手市桑原188-1)
定 員:20名
料 金:無料

★ハートランドビールについて
最初に、いつもの試飲会場で”ハートランドビール”の説明がありました(この時点で試飲はありません)。

<ビアホール・ハートランド>
150912 (22)キリン取手ハートランド_スライド(つた館、穴ぐら)
このビールは、1986年に東京・六本木にオープンしたビアホール「ハートランド」のハウスビールでした(テレビ朝日のグルメ番組がきっかけで同年に開発され、当初はテレビ朝日直営のレストラン「たべたか樓」だけで提供されていたそうです)。このビアホールは、ニッカウヰスキーの原酒貯蔵庫跡を利用した【穴ぐら。】と、蔦の絡まる大正時代の洋館【つた館。】の2館で構成されており、キリンビールのマーケティング部の直営店でした。当時としてはかなり大きい250席を有しており、六本木6丁目の再開発を機に1990年に閉館されるまでに、延べ50万人超が訪れたという人気店だったそうです。

<コンセプト>
このビールのコンセプトは、「素(そ・もと)~モノ本来の価値の発見」。厳選された麦芽とアロマホップのみを使用し、”素材の良さをそのままに、苦味をおさえた自然なテイストと澄んだ香味、素直な味わい”を目指して造られています。
商品名は、「心(HEART)」と「大地(LAND)」をつなげたもので、”心のふるさとであり、ほっとしたときに戻るところ。ビールがもっている自然で素朴なさわやかさ”を表しています。

<デザイン>
150912 (20)キリン取手ハートランド_ボトル
ロゴ(シンボル・マーク)とボトルのデザインは、デザイナーのレイ吉村氏が手掛けています。レイ吉村氏は、ダイエーやコクヨ、マツダ、都営地下鉄など、認知度の高いシンボル・マークをいくつも考案されています。

「大地にどっしりと根をのばす一本の大樹」は、ニューヨークの画家ラジャー・ネルソン氏が描いた”イリノイ州の穀倉地帯”の風景画がモチーフとなっています。樹と大地を囲う「ダイヤモンド・シェイプ(四角形)」は、四方への広がりや意志の強さを表しているそうです。

エメラルド・グリーンのボトルには、”KIRIN”の社名や”聖獣・麒麟”の絵柄を記したラベルが貼られておらず、かわりにブランドのロゴが大きく「エンボス(浮き彫り)」加工されています。このデザインは、”沈没船から発見されたラベルの無いエンボス瓶”がモチーフになっており、このカラーのボトルが使われたのは国内初だそうです。この船は200-300年前にヨーロッパからやってきてニューヨークの沖合いで沈み、キャプテン・ホフマンが引き揚げたものです。

<21年連続で前年比プラス>
150912 (23)キリン取手ハートランド_スライド(21年連続プラス)
ハートランドビールは2014年までの21年間、連続で前年比プラス(販売量?)を達成しているそうです。主にファンの口コミで人気を広げ、1993年の約2,000klから2014年には16,000kl超まで増加しています。

★工場見学
続いて醸造棟に歩いて移動し、ビール造りの説明を受けました。

<ビールの原料>
ハートランドビールは麦芽100%(オールモルト)、アロマホップを使用したキリンのプレミアムビールです。
150912 (30)キリン取手ハートランド_淡色麦芽とカラメル麦芽
この日の麦芽のサンプルは”淡色麦芽”と”カラメル麦芽”の2種。ビールの色合いは主に麦芽の焙燥温度によって決まります。
150912 (29)キリン取手ハートランド_ホップ2種 - コピー
左のホップは欧州産のペレット・タイプ(ヘルスブルッカー?)、右は岩手県・遠野で契約栽培されている国産の”キリン2号”。

<仕込み>
150912 (32)キリン取手ハートランド_仕込み
仕込みの煮沸時間は、一番搾りの11時間に対して、ハートランドは8時間。麦の存在感とボディ感を保ちつつ、スッキリとキレのある味わいに仕上げているそうです。

<発酵>
150912 (34)キリン取手ハートランド_発酵
続いて発酵のコーナーへ。
150912 (35)キリン取手ハートランド_顕微鏡
この日は顕微鏡で拡大した酵母をみることができました。
150912 (36)キリン取手ハートランド_ビール酵母
400倍に拡大した酵母の写真。元気な酵母は丸い形をしていて、死ぬとアメーバ状になるそうです。

<パッケージング>
150912 (43)キリン取手ハートランド_瓶詰
続いて、バスで敷地内のパッケージングを行う建物へ移動しました。この日は瓶詰めのラインが止まっていたので、映像を観ながらの説明でした。

150912 (48)キリン取手ハートランド_缶
現在、ハートランドビールの容器は”瓶(500ml・330ml)”と”樽”しかありませんが、1987年から1991年までは”缶”も作られていたそうです(1,000mlの缶もあったそうです)。今やハートランドの缶自体が貴重なものになってしまったそうです。ちなみに、小瓶は取手工場のみで生産されているそうです。

★日本初のアルト・スタイル
150912 (37)キリン取手ハートランド_アルト
1987年に神奈川県で限定販売(横浜工場で製造)された「ハートランド・アルトビール」は、日本初のアルト・スタイルのビールでした。”カラメル麦芽”を使用したライトブラウン色で、甘い香りとホップの効いた麦芽100%の生ビールだったそうです。アルトビールは西ドイツの北西部(デュッセルドルフを中心としたニーダーライン地方)で造られる”上面発酵タイプ”のビールです。現在は造られていませんが、これは心の底から飲んでみたいと思いました...

写真のように、ツアーの途中で何度か”クイズ”が出されました。おかげで、ハートランドビールのポイントがよく理解できました。ガイドさんの説明もとてもわかりやすかったです。

★試飲
工場見学の後は試飲会場に戻り、3種のビールを利きました。おつまみに、チーズ味の柿の種が付きます。
150912 (50)キリン取手ハートランド_試飲(オリジナルジョッキ)
1杯目はもちろん”ハートランドビール(alc.5.0%)”。ハートランドツアーの試飲ではオリジナルジョッキで提供されます。同じオールモルト・タイプでも”一番搾り”と比べるとライトで飲みやすく、ほんのりと柑橘系のような酸味が感じられました。Barで飲むハートランドビールも美味しいですが、工場のドラフトは鮮度が違うためか、よりフレッシュな印象を受けました。
150912 (51)キリン取手ハートランド_試飲(一番搾りフローズン生)
2杯目は”一番搾りフローズン生”。
150912 (53)キリン取手ハートランド_試飲(一番搾りフローズン生)機械
シャリシャリの泡は、この機械でつくられています。
150912 (55)キリン取手ハートランド_試飲(一番搾り・スタウト)
3杯目は”一番搾りスタウト”。

★王冠のバッジ
150912 (57)キリン取手ハートランド_王冠のバッジ
おみやげにハートランドビールの王冠でつくったバッジを頂きました。工場のスタッフさんの手作りだそうです。こういう遊び心は好きだなぁ...

★感想など
好きなビールのひとつ、ハートランドのツアーにようやく参加できました。取手工場は製造銘柄が多く、ツアーのバリエーションも豊富なので、来るたびに新しい発見があります。スタッフの方も皆親切で、今回も大満足のツアーでした。9/23にはなんと、工場の技術員の方が説明してくれるツアーがあるそうなので、早速申し込みました。

★関東鉄道(常総線)の代行バス
150912 (59)_関東鉄道常総線_代行バス
取手駅に停車していた関東鉄道(常総線)の列車代行バス。台風18号に伴う大雨(関東・東北豪雨)によって常総市内の鬼怒川の堤防が決壊し、線路や駅に大きな被害を受けたため、同線は9月10日に全線で運転見合わせとなりました。この日からちょうど、取手 - 守谷間で列車代行バスの運転が始まっていました(全線で通常運行に戻ったのは11月16日でした)。

★蕎麦花(茨城県取手市取手1-10-6)
150912 (3)取手蕎麦花_外観
この日の食事は、”土日だけ営業”しているお蕎麦屋さんで頂きました。お店は取手駅から555mのところにあります。
150912 (4)取手蕎麦花_説明書き
信州八ヶ岳のそばの実を、”石臼手碾き[いしうす-てびき]”、”手打ち”で提供するこだわりよう。
150912 (10)取手蕎麦花_蕎麦前
まずは、蕎麦前で一杯...
150912 (13)取手蕎麦花_せいろ
150912 (12)取手蕎麦花
野菜天せいろ(1,250円)。
150912 (16)取手蕎麦花_蕎麦湯
蕎麦湯。
150912 (14)取手蕎麦花_三重そば
三重そば[みかさね-そば](1,250円)。

150912 (2)田中酒造店 - コピー
蕎麦屋さんに向かう途中で酒蔵を見つけました。後で調べたら、「君萬代[きみばんだい]」の”田中酒造店”でした。蔵見学は、”商品の購入を前提として応相談”とのことでした。
150912 (1)新六本店
酒蔵の隣には、奈良漬のお店の”新六本店”がありました。

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【見学】キリンビール取手工場(茨城・取手)

8/26のキリンビール横浜工場に続いて、キリンビール取手工場を見学しました。
取手工場では「一番搾り」に加えて、「ハートランド」や「ハイネケン(ライセンス生産)」も造っています。

テーマ:一番搾り うまさの秘密体感ツアー
日 時:2014年9月3日(水) 13:30~14:40(70分)
場 所:キリンビール取手工場(取手駅から徒歩20分。路線バスあり)
料 金:無料

★外観
140903キリン取手外観
取手工場は国道6号線沿いにあります。無料シャトルバスはありませんが、路線バスが使えます。

★麦芽とホップ
140903キリン取手材料
横浜工場と同様、麦芽とホップの実物に触れることができます。麦芽は試食もできます。

140903キリン取手麦芽
キリンは精麦を自社(福岡工場)で行う国内唯一のビールメーカーだそうです。

140903キリン取手ホップ
ホップは海外産の他、岩手県遠野など東北3県で契約栽培されたものも一部使われています。
「一番搾り とれたてホップ」はその年の夏にとれた遠野産ホップだけを使っているそうです。

★仕込釜
140903キリン取手仕込糖化釜
銅製の麦汁煮沸釜(ウォルトパン)は直径約7.5mで、現存する世界最大級のものだそうです。取手工場創業の1970年から2007年まで使われていましたが、現在は写真奥のステンレス製の釜にすべて入れ替わっています。

★麦汁の試飲
140903キリン取手麦汁試飲
「一番搾り」の一番搾り麦汁と、「冬麒麟」の二番搾り麦汁の試飲。

★発酵
140903キリン取手酵母顕微鏡
取手工場では、酵母菌を顕微鏡で観察できます。
酵母の大きさは1/100㎜。丸っこい形ですが、死ぬとクタッとなる(という表現がツボ)そうです。

★パッケージング
140903キリン取手缶詰機
リンサー(洗缶機)で洗浄後に、缶フィラー(缶詰機)でビールを詰め、空気が入らないように素早くフタをして巻締めを行います。

140903キリン取手樽詰め
樽のラインが動いているのは珍しいそうです。内洗機→印字機→樽詰め機→ストレッチラベラー→キャッパーの順に処理します。

★ロゴの隠し文字
140903キリン取手ロゴ
見学コースの最期に飾ってあった大きなロゴ。おなじみのデザインの中に、"キ"、"リ"、"ン”の3文字が隠されています。

このとき、キリン「氷結」は(焼酎ではなく)ウォッカがベースとの説明もありました。

知らなかった...

★試飲(無料で3杯まで)
140903キリン取手試飲カウンター
通常は飲み終わってから次の1杯をもらいますが、お願いして3種を同時に試飲させてもらいました。

「一番搾り(フローズン生)」は、モルトのリッチなコク
「ハートランド」は、柑橘類のようなフルーツの香り
「ハイネケン」は、クリアなキレ

が顕著に感じられました。

140903キリン取手フローズン生
-5度で凍らせた泡を乗せた「一番搾りフローズン生」。

★感想など
・同じキリンの工場見学でも、横浜と取手では内容も試飲アイテムも異なっていたため、有意義な体験ができました。
・3種類を比較試飲すると、同じピルスナーでもずいぶん違うことがわかりました。

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【見学】キリンビール横浜工場(神奈川)

初のビール工場見学に来ました。
ビールの製造工程の複雑さが強く印象に残りました。

テーマ:一番搾り うまさの秘密体感ツアー
日 時:2014年8月26日(火) 10:30~11:40(70分)
場 所:キリンビール横浜工場(京急・生麦駅から徒歩10分)
料 金:無料

★外観
140826キリン横浜外観
工場は、第一京浜(国道15号)沿いにあります。

★麦芽とホップ
140826キリン横浜麦芽
原料には厳選した二条大麦の麦芽が使用されます。麦芽なのになぜ芽がないのか聞いたところ、発芽させた後に取り除くそうです(後日追記:芽は穀の中に、根は殻の外に伸びるため、正確には根を取り除きます)。試食するとほんのりとした甘さと香ばしさが口の中に広がりました。

140826キリン横浜ホップ
ホップはチェコ・ザーツ産ファインアロマホップと国産契約栽培ホップを主に使用しているそうです。ホップの実物にはじめて触れましたが、小さな松ぼっくりのようで、ハーブ特有の強い香りがしました。中の黄色い粒(ルプリン)がビールの苦みと香りのもとになるそうです。

★一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の試飲
140826キリン横浜麦汁試飲一番搾り二番搾り
続いて、麦汁の試飲がありました。もろみから自然に流れ出るのが”一番搾り麦汁”で、お湯を加えて残りのエキスを抽出したものが”二番搾り麦汁”です。通常は両者を混ぜて使うそうですが、「キリン一番搾り」は前者だけを使用しているので、コクがあるのにすっきりした味わいに仕上がるそうです。

★仕込み・糖化
140826キリン横浜仕込み
一見同じもののように見えますが、パネルによると①糖化槽、②麦汁ろ過槽、③麦汁煮沸釜、④麦汁沈殿槽に分かれているそうです。日本酒の仕込みの工程も複雑でしたが、ビールもなかなかややこしい...

★発酵とビール酵母
140826キリン横浜外観2
発酵(約1週間)と貯蔵(約1~2カ月)は、外の大きなタンクで行っているそうです。

140826キリン横浜酵母
ビール酵母の実物。キリンの酵母バンクにある約1000種(ワイン酵母を含む)から厳選されたものが使用されているそうです。

★ろ過
140826キリン横浜ろ過
ステンレス製のろ過機。内部の珪藻土エレメントを通し、1時間に約60klのビールをろ過できるそうです。

140826キリン横浜仕込み粕
仕込み粕は飼料などに再利用されます。

★試飲
140826キリン横浜試飲アイテム
工場見学の後は、試飲会場でひとり3杯までビールの試飲ができます。この日のラインナップは、一番搾り、一番搾りフローズン生、オールフリーなどでした。

140826キリン横浜フローズン生
一番搾り・フローズン生。-5℃に冷やされたシャリシャリの泡がフタの役目をして、冷たさと炭酸ガスをキープするそうです。初めて飲みましたが、泡の硬さが不思議な感じでした。

140826キリン横浜試飲
13時からのフローズン生が無いツアーにも参加しました。ガイドさんによって説明の仕方が異なるので、とても勉強になりました。
ただし、ビールの試飲は1日を通して計3杯までとなります。

★感想など
・麦芽とホップの実物に触れられ、麦汁試飲までできるお得なコースでした。
・工場で飲む生ビールは抜群の美味しさでした(鮮度が違うため?)。
・読書だけではイメージできなかった部分が少しクリアになりました(それでもビールは難しい...)。

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プロフィール

Nomura Seiji

Author:Nomura Seiji
・お酒と薬膳理論の入門講座、飲酒教育
 nomuras.jimdo.com
・JSAワイン検定講師
・JSAワインエキスパート
・1971年生
・東京在住

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