FC2ブログ

【見学】サントリー京都ビール工場(京都・長岡京市) - ツルに成るホップ、生ビール論争

サントリー京都ビール工場を見学しました。ツルに成るホップをはじめて観ることができました。

日 時:2016年7月10日(日) 10:00~11:10(70分)
場 所:サントリー京都ビール工場(京都府長岡京市調子3-1-1)
内 容:「ガイドツアー」(工場見学、試飲)
料 金:無料

★アクセス
160710 (2)西山天王山駅
この日は大阪市内から阪急京都本線の準急で、シャトルバスが発着する駅まで向かいました(梅田駅8:32→西山天王山駅9:12、運賃320円)。
160710 (5)サントリー京都ビール工場_シャトルバス(西山天王山駅)
シャトルバスは西山天王山駅の2番バス乗り場から発車します。工場までは、JR長岡京駅を経由して約18分です(西山天王山駅9:20→JR長岡京駅9:30→工場9:38)。
160710 (7)サントリー京都ビール工場_シャトルバス(JR長岡京駅)
JR長岡京駅のバス乗り場。

★ホップ
160710 (18)サントリー京都ビール工場_ホップ全景
バスを降りたら目に飛び込んできたのが、このホップのプチ畑(?)でした。工場見学で”収穫後のホップ”を見たことは何度もありましたが、ツルの状態のものははじめてだったので、嬉しいサプライズでした。
160710 (13)サントリー京都ビール工場_ホップの葉
早速近づいてみましたが、虫食いだらけの葉っぱがあるだけで、毬花は見当たりませんでした...時期のはずなのに...
160710 (31)サントリー京都ビール工場_ホップの毬花
戻り際にスタッフの方と会話をしたところ、毬花があるのはツルの上部だと判明!さっそく戻って上の方の写真を撮って確認してみると、確かに毬花がありました!(まぶしかったので肉眼では見えませんでした...)

<ホップの説明書きより>
・アサ科の植物で日本では「セイヨウカラハナソウ」と呼ばれています。
・春から夏にかけてツルが伸び、花をつけます。
・ビールの原料として使われるのはホップの受粉前の雌花が持つ毬花[きゅうか]です。その中に眠る黄金色の粉”ルプリン”が、独特の香りや爽やかな苦味、泡立ちをビールにもたらします。

★見学受付
160710 (20)サントリー京都ビール工場_消毒
入館前に手をアルコール消毒します。
160710 (21)サントリー京都ビール工場_受付表
用紙を記入して受付に渡します(予約していたので白い用紙)。この時に、大きな荷物を預かってもらいました。
160710 (25)サントリー京都ビール工場_待合ホール
待合室でツアーの開始を待ちます。
160710 (23)サントリー京都ビール工場_モンドセレクション最高金賞
「ザ・プレミアムモルツ」は、モンドセレクションで(金賞の上位の)最高金賞を3年連続で受賞しています(2005/2006/2007)。
160710 (27)サントリー京都ビール工場_ファクトリーショップ
待合室の近くのファクトリー・ショップ(売店)。

★工場紹介の映像とビールの原材料
160710 (26)サントリー京都ビール工場_映像ルーム
若い男性ガイドの挨拶の後に、工場紹介の映像を観ます。
160710 (29)サントリー京都ビール工場_ホップのペレット
恒例の麦芽の試食(ダイヤモンド麦芽ではありませんでした...)とホップの香りの確認。ペレットのホップが出てきたのも、はじめての体験でした。無理してでも来てよかった...

★製造場への移動(屋外タンク)
160710 (11)サントリー京都ビール工場_工場外観
160710 (32)サントリー京都ビール工場_屋外タンク(遠景)
映像を観た後は、製造場の建物へ歩いて移動しました。真下を歩いている男性ガイドと比べると、屋外タンクの大きさがよくわかります。
160710 (33)サントリー京都ビール工場_屋外タンク(タテ)
真下から見上げると本当に大きい...
160710 (34)サントリー京都ビール工場_屋外タンク(下部)
タンクの下部。
160710 (35)サントリー京都ビール工場_屋外タンク
連結部?足場?

★仕込み・発酵
160710 (37)サントリー京都ビール工場_仕込室
160710 (36)サントリー京都ビール工場_仕込みタンク
エスカレーターで2階にあがると、仕込室があります。ガイドさんの予告通り、蒸し暑い部屋でした...
160710 (38)サントリー京都ビール工場_仕込みタンク(タテ)

★「ザ・プレミアムモルツ」のこだわりの製法
(a)ダブルデコクション製法
160710 (39)サントリー京都ビール工場_ダブルデコクション製法
デコクションとは、仕込釜で麦汁を煮出すことにより、濃厚で芳しい麦汁を抽出すること。「ザ・プレミアムモルツ」は、仕込釜で一部の麦汁を2回煮出すことで、しっかり濃厚な麦汁を造り出しています。

(b)アロマリッチホッピング製法
160710 (40)サントリー京都ビール工場_アロマリッチホッピング製法
”煮沸開始直後はアロマホップだけ”を時間をかけて煮沸して引き締まった苦味を抽出し、”煮沸終了前後にファインアロマホップを投入”することで華やかな香りを引き出す製法。

★貯酒
160710 (45)サントリー京都ビール工場_貯酒タンク
発酵が終わったばかりの”若ビール”を貯蔵するタンク。

★ろ過
160710 (49)サントリー京都ビール工場_ろ過
役目を終えた酵母などを取り除く”ろ過器”。

<参考>生ビール論争
サントリーは、NASAが開発した”ミクロフィルター(プラスチックやセラミック製の膜をつけた精密濾過装置)”を使い、「熱処理をせずに酵母菌を除去した生ビール」の大量生産をはじめて実現しました(1967年発売の「純生」)。
それまでは「熱処理をせずに”酵母菌が生きている”ものが 生ビール」だったので、業界ではこれを機に、「生ビール論争」が起こったそうです。

・サントリー:「熱処理をしないビールはすべて生ビール!」 
・その他  :「酵母菌を取り除いたら生ビールではない!」
(1968年にアサヒビールが生きた酵母菌入りの「本生」を発売。ただし、要冷蔵、賞味期限2週間で、工場周辺のみの出荷)

1979年、公正取引委員会は「生ビール・ドラフトビール」の定義を「熱処理をしないビールのすべて」と公示し、この論争はサントリーの主張が認めらる形で終結しました。大手4社は現在、加熱処理をしないものが生ビールと定義しているそうです。

★パッケージング
160710 (51)サントリー京都ビール工場_パッケージング
できあがったビールを容器にパッケージングするライン。週末だったので機械は止まっていました。

★試飲会場へ
160710 (57)サントリー京都ビール工場_工場内シャトルバス
工場見学の後は、シャトルバスに乗って試飲会場のある建物に移動します。
160710 (58)サントリー京都ビール工場_空き樽
飲食店から戻された空き樽がたくさん積み上げられている光景は圧巻!この後、大きな倉庫の中を通り抜けて、試飲会場のある建物に戻りました。

★試飲
160710 (60)サントリー京都ビール工場_試飲会場
試飲会場のようす。ひとり3杯まで試飲ができます。
160710 (63)サントリー京都ビール工場_試飲(ザ・プレミアムモルツ)
160710 (64)サントリー京都ビール工場_試飲(ザ・プレミアムモルツ・香るエール)
160710 (65)サントリー京都ビール工場_試飲(ザ・プレミアムモルツ・マスターズ・ドリーム)
<試飲アイテム>
①「ザ・プレミアム・モルツ」Alc.5.5%、麦芽・ホップ。
②「ザ・プレミアム・モルツ〈香るエール〉」Alc.6.0%、麦芽・ホップ、上面発酵酵母。
③「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」Alc.5.0%、麦芽・ホップ。

②は上面発酵酵母を使用し、比較的高い温度(20度前後)で発酵させることで、フルーティーな香りを引き出しています。
③は”ダイヤモンド麦芽”の魅力を最大限に引き出すために、煮沸工程を3度繰り返す「トリプルデコクション製法」を採用。また、ビールの本場チェコに伝わる伝統的な製法の「銅製循環型ケトル」を導入し、高い熱伝導率を持つ「銅」を使って麦汁を炊くことで、より厚みのある香味を引き出しています。

★帰路
160710 (67)サントリー京都ビール工場_帰路
帰りは、西山天王山駅までの約900mの道のりを歩きました。駅まで1本道なのでわかりやすかったです。

[Link]Indexページに戻る
[Link]Nomura Seijiの公式HP
[Link]ご意見・お問い合わせはこちらから
スポンサーサイト



テーマ : ビール工場見学
ジャンル : グルメ

サントリー武蔵野ビール工場(見学) ~ まず泡だけ飲んでみてください!?

サントリーのビール工場を初見学。

テーマ:ザ・プレミアム・モルツ講座
日 時:2014年9月7日(日) 11:00~12:30
場 所:サントリー武蔵野ビール工場(東京都府中市矢崎町3-1)
料 金:無料
交通1:分倍河原駅(京王線、JR南武線)から無料シャトルバスで約10分
交通2:府中本町駅から徒歩約15分
特 典:インターネットの予約画面を見せるとビール・タンブラーがもらえました。


★アクセス
140907サントリー武蔵野_シャトルバス乗り場
京王線の分倍河原駅から無料シャトルバスを使いました。新田義貞像があるバスロータリーから発車し、約10分で工場に到着します。


★講義
はじめに女性ガイドによる講義を受けます。

<ザ・プレミアム・モルツの歴史>
・1989年 モルツ・スーパープレミアムを東京多摩地区限定で発売
・2003年 ザ・プレミアム・モルツに名称変更
・2005年 モンドセレクションで国産ビール製品初の”最高金賞(※)”を受賞(中瓶)
・2007年 3年連続で”最高金賞”を受賞し、”国際優秀品質賞”も受賞。翌年は出品せず
・2012年 新たにダイヤモンド麦芽を加える

(※)金賞(Gold Medal)ではなく、最高金賞(Grand Gold Medal)。3年連続で最高金賞を受賞すると”国際優秀品質賞(International High Quality Trophy)”が与えらえる。

<こだわりの素材>
①麦芽:粒のそろった良質の大麦を使用するだけでなく、麦芽の”発芽状態”が均一なものを厳選。写真は、”ダイヤモンド麦芽(チェコおよび周辺国で産出される希少種)”。2012年より麦芽の一部に使用。
140907サントリー武蔵野_ダイヤモンド麦芽

②ホップ:欧州産アロマホップ100%。輸入する際は”低温管理”を徹底し、ホップの新鮮な香りや苦みを保持。

③水:自然の地層によってろ過された清浄な深層地下水100%仕込。


<こだわりの製法>
①「ダブルデコクション製法」
・仕込槽で徐々に麦汁の温度を上げながら、一部の麦汁を2回煮沸し、しっかりと濃厚な麦汁を造り出す(通常は温度を上げるのは一度)。
・麦芽本来のうまみと深いコクのある味わいにする。

②「アロマリッチホッピング製法」
・二~三度に分けてホップを追い足すように投入。麦汁の煮沸開始直後にアロマホップを加え、さらに仕上げにファインアロマホップを加える。前者は引き締まった苦味を抽出し、後者は上質で華やかな香りを付与する。
・ホップの香り(ホッフェンブルーメ=ホップにある花のような香り)を最大限に引き出す。


★工場内の見学
製造工程(パンフレットより抜粋)に沿って工場内を見学します。

(1)精麦(見学なし)
・選び抜かれた二条大麦に、十分な水と空気を与え、適度な温度で発芽させる。
・適度に芽が出たら乾燥させて発芽を止め、根を取り除く。

(2)仕込
・砕いた麦芽に天然水を加えて適度な温度にする(麦芽中のでんぷんが糖に変化する)。
・その後にホップを加えて煮沸する(ホップの香りと苦味を持った麦汁になる)。
140907サントリー武蔵野_工場内

(3)発酵
・麦汁に酵母を加えて低温で発酵させる。酵母は麦汁の糖をアルコールと炭酸ガスに分解し、ビールの香りとなる成分もつくる。
・約7日ほどで麦汁はアルコール分約5%の若ビールになる。

(4)貯酒
・発酵が終了したばかりの若ビールを、低温に調整したタンクの中で熟成させる。
・ビールに炭酸ガスが溶け込むとともに、オリが沈み、味や香りが徐々にまろやかになる。
・写真は"横向き"の貯酒タンク。
140907サントリー武蔵野_貯酒タンク

(5)ろ過
・熟成を終えたビールからオリや酵母を完全に取り除く(何段階ものろ過工程を経て、最後に約3μ=1㎜の1000分の3という微細な目のミクロフィルターでろ過を行う)。
・写真はろ過器の模型。
140907サントリー武蔵野_ろ過器模型

(6)缶・樽詰め
・酸素が容器に残らないように管理しながら缶や樽に詰めていく。


★試飲
140907サントリー武蔵野_プレミアムモルツ試飲_泡
はじめの講義の際、「まず泡だけを試飲してみてください」と指示されました。
泡だけのテイスティングは初めてで驚きましたが、ホップの華やかな香りを堪能できました。
ビールの泡には苦み成分(イソフムロン)が含まれるはずですが、それを凌駕するほどの鮮烈な香りが口の中に広がりました。
ビールの本場チェコなどでは、泡だけ注いでくれという人もいるそうです。

140907サントリー武蔵野_試飲とおつまみ
工場見学後の試飲。おつまみは様々な味や食感のものが揃っていました。「黒ビールには黒糖ドーナツ棒」、「ビールを飲んだ後に”パイン・ジュレ”をかじり、またビールを・・・」など、多彩なマリアージュの提案があり、とても参考になりました。

140907_プレミアム・モルツ_ワイングラスによる試飲
オリジナル・ワイングラスによる試飲の提案もありました。香り成分は泡に良く溶け込んでいるため、スワリングすると香りが引き立つそうです。グラスの半分までしかビールを注がないことがポイント。


★ガイドさんの推薦図書
『ビールを極める~ビールの達人が語る『ザ・プレミアム・モルツ』誕生秘話』中谷和夫・著(双葉新書)
ビールの基本的なことがわかりやすく説明されていて、とても参考になりました。
”ピルスナー・ウルケル”の工場訪問記や、”ビールにはなぜ塩気のあるつまみが合うか”など、小ネタになる話題も豊富でした。


★モンドセレクションについて
世界中から優れた製品を発掘・顕彰することを目的として、1961年から始まった世界的に権威のあるコンテスト。品質向上に関する賞としては、世界で最も古く代表的なもの。審査は、品質、味覚等についてベルギー厚生省に認可された機関で分析を行い、さらに業界有識者で組織される委員会により総合的に評価される。


[Link]Indexページに戻る
[Link]Nomura Seijiの公式HP
[Link]ご意見・お問い合わせはこちらから

テーマ : ビール工場見学
ジャンル : グルメ

プロフィール

Nomura Seiji

Author:Nomura Seiji
・お酒と薬膳理論の入門講座、飲酒教育
 nomuras.jimdo.com
・JSAワイン検定講師
・JSAワインエキスパート
・1971年生
・東京在住

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR