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【履歴】お酒の工場見学・イベント参加

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【日付】酒類、[日付]発酵食品・調味料等

【171122】シャトー・マルキ・ド・テルムのテロワールへのこだわりと新たな試みロゼ(東京・目黒)
【171114】第7回 飲酒と健康に関する講演会(東京・虎ノ門)- ①アルコール健康障害対策基本法施行後の推進等、②教科書記述、③学校に求められる未成年飲酒防止教育、④若者のアルコール使用の実態等、⑤肝疾患・適正量の飲酒
【171110】シャンパーニュ ラリエ ~Share the art of drinking well~(東京・目黒)
【171107】“ベルターニ”伝統的アマローネの魅力(東京・赤坂)
【171101】宮崎ひでじビール「クラフトビールで地方創生」(東京・大手町)
【171024】アルザスワイン・マスタークラスセミナー(東京・赤坂)
【171012】DecantationとAeration②(千葉・浦安)
【171001】第14回「日本酒で乾杯推進会議」総会・フォーラム&懇親会(東京・明治記念館)
【170929】横浜ビール醸造所・驛の食卓(神奈川・横浜)
【170929】DecantationとAeration(神奈川・横浜)
【170909】富士高砂酒造(静岡・富士宮)
【170907】雄町米元祖岸本甚造碑、雄町の冷泉、岡山雄町郵便局(岡山・中区)
【170907】宮下酒造-クラフトジン、独歩ビール、極聖(岡山・中区)
【170906】長濱蒸溜所、長濱浪漫ビール(滋賀・長浜)
【170905】シャトレーゼベルフォーレワイナリー(山梨・甲斐)
[170905]丸井伊藤商店(長野・茅野)味噌
【170905】笑亀酒造(長野・塩尻)
【170903】ドメーヌ・久(山梨・甲府)
【170903】シャトー酒折ワイナリー(山梨・甲府)
【170829】銀河高原ビール(岩手・和賀郡)
【170828】べアレン醸造所(岩手・盛岡)
【170828】酒買地蔵尊(岩手・盛岡)
【170828】菊の司酒造(岩手・盛岡)
【170828】あさ開(岩手・盛岡)
【170827】JAいわて花巻ホップ加工処理センター(岩手・遠野)
【170827】遠野ホップ収穫祭2017・バスツアー(岩手・遠野)
【170814】ソムリエの資質と役割②(千葉・幕張)
【170723】日本酒タテ飲みヨコ呑み・基本の酵母編(東京・新宿)
【170719】世界のワイン展(神奈川・横浜)
【170709】ソムリエの資質と役割(東京・赤坂)
【170707】ポルトガルワイン・マスタークラスセミナー(東京・目黒)
【170625】燗くら~べ2017・夏(東京・金町)
【170617】日本酒フェア2017 / H28BYの全国新酒鑑評会について(東京・池袋)
【170617】日本酒フェア2017 / 世界に伝えよう、日本酒の魅力(東京・池袋)
【170617】日本酒フェア2017 / H28BY全国新酒鑑評会・公開きき酒会(東京・池袋)
【170611】楽しく学べる!日本酒の香りと、その由来(東京・新宿)
【170607】プレミアム・チリワイン(東京・白金台)
【170529】ステファン・ドゥルノンクール氏ワインメイクのフィロソフィ(東京・目黒)
【170526】今までにない村名アペラシオン(東京・白金台)
【170510】長野の酒メッセ2017(東京・高輪)
【170427】カナール・デュ・シェーヌ 生産者来日セミナー(東京・赤坂)
【170424】ブルガリアワイン「ロゴダジ」ワイン試飲会(東京・渋谷)
【170415】YOKOHAMA SAKE ROCK FES.(神奈川・関内)
【170412】第4回A.S.I. アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール京都大会 日本代表選考会・観戦(東京・目黒)
【170412】ジェラール・バッセ氏 記念セミナー 「ソムリエという職業の魅力、世界のワインシーン」(東京・目黒)
【170410】アサヒビール福島工場(福島・本宮)
【170410】奥の松酒造(福島・二本松)
【170409】熟成古酒ルネッサンス(東京・渋谷)
【170407】日本酒概論(埼玉・浦和)
【170327】ソムリエのための日本酒テイスティング②(千葉・ホテルニューオータニ幕張)
【170326】酒の文化史-神人が共食・人々が饗宴(埼玉・さいたま市立博物館)
【170325】近代の埼玉県における酒造業(埼玉・さいたま市立博物館)
【170321】緑川酒造(新潟・魚沼)
【170320】サフラン酒本舗・吉澤仁太郎商店[外観のみ](新潟・長岡)
【170320】朝日酒造②(新潟・長岡)
【170311】”セルビア王室ワイン”試飲会(東京・セルビア大使館)
【170308】ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレ“モノポール&プルミエ、グラン・クリュ”への誘い(東京・目黒雅叙園)
【170226】第3回J.S.A.ワイン検定懇親パーティー(東京・目黒雅叙園)
【170209】スプリングバレーブルワリー東京(東京・代官山)
【170206】パウロ・バッソ氏のシャンパーニュとフードペアリング(東京・ホテルニューオータニ)
【170205】ソムリエのための日本酒テイスティング(東京・ホテルニューオータニ)
【170205】日本ソムリエ協会・2017年度通常総会(東京・ホテルニューオータニ)
【170204】島之内フジマル醸造所(大阪・松屋町)
【170203】キンシ正宗(京都・伏見)
【170203】京都・伏見の名水巡り(白菊水、御香水、白菊井、常盤井、伏水)
[170125]ヒゲタ醤油(千葉・銚子)
[170125]ヤマサ醤油(千葉・銚子)
【170125】愛友酒造②、大生の思井戸(茨城・潮来)
【170124】須藤本家(茨城・笠間)
【170118】テロワールの多様性からみた現代のナパヴァレー(東京アメリカンクラブ)

【161230】今代司酒造②(新潟・新潟市)
【161230】カーブドッチ・ワイナリー(新潟・新潟市)
【161229】竹田酒造店(新潟・上越市)
【161222】花の舞酒造(静岡・浜松)
【161221】和食とワイン(愛知・名古屋)
【161221】キリンビール名古屋工場(愛知)
[161213]味の素KK川崎工場・ほんだしコース(神奈川)
[161213]味の素KK川崎工場・味の素コース(神奈川)
【161210】映画「ブルゴーニュで会いましょう」(東京・有楽町)
【161201】サンテミリオン・ポムロール・フロンサックのマリアージュ(東京・押上)
【161129】R&Lルグラ 特別セミナー(東京・目黒雅叙園)
【161031】第6回 飲酒と健康に関する講演会(東京・国立がん研究センター)- ①アルコール健康障害対策基本法施行後の動き等、②アルコール健康障害対策推進基本計画、③女性と飲酒、④アルコールと肝臓
【161024】バビッチ・ワインズ 100年の歩み(東京・目黒雅叙園)
【161021】オーストラリアのワイン産業を学ぶ(千葉・松戸商工会議所)
【161019】プレミアム・チリワイン(東京・目黒雅叙園)
【161013】ワイングラスで大吟醸を楽しむ!(東京・白鶴銀座スタイル)
【161006】シャトー・ラ・ネルトの哲学と、シャトーヌフ・デュ・パプの熟成(東京・目黒雅叙園)
【161003】タスカ・ダルメリータのワインで巡るシチリア(東京・目黒雅叙園)
【161002】イタリアの食文化の魅力を郷土料理とワインで語る(埼玉・ブリランテ武蔵野)
【161001】第13回「日本酒で乾杯推進会議」総会・フォーラム&懇親会(東京・明治記念館)
【160925】日本最古の酒造神・梅宮大社(京都・右京区)
【160924】平成28年度「灘の生一本」特別先行試飲会(兵庫・神戸)
【160917】三宅本店・酒工房せせらぎ(広島・呉)
[160916]佐川醤油店・甘露醤油資料館(山口・柳井)
[160915]うすくち龍野醤油資料館(兵庫・たつの市)
【160914】但馬杜氏の郷・杜氏館(兵庫・美方郡)
[160903]山川醸造(岐阜・岐阜市)たまり醤油
【160903】蔵元林本店(岐阜・各務原)
【160902】アサヒビール名古屋工場(愛知・守山)
[160902]MIZKAN MUSEUM(愛知・半田)酢
【160830】日本酒セミナー ~ 米、酒母、酵母(石川・金沢)
【160828】遠野ホップ収穫祭2016、ホップ畑見学ツアー(岩手・遠野)
【160828】エーデルワイン(岩手・大迫)
【160827】南部杜氏伝承館(岩手・石鳥谷)
【160827】自園自醸ワイン紫波(岩手・紫波)
【160827】齋彌酒造店[外観のみ](秋田・由利本荘)
【160826】庄内米歴史資料館・山居倉庫(山形・酒田)
【160826】初孫の酒蔵・東北銘醸の蔵探訪館(山形・酒田)
【160826】オードヴィ庄内(山形・酒田)
【160826】亀ノ尾発祥の地・熊谷神社、阿部亀治翁頌徳碑・八幡神社(山形・庄内)
【160826】亀ノ尾の里資料館(山形・庄内)
【160823】ココ・ファーム・ワイナリー(栃木・足利)
[160819]合資会社八丁味噌[カクキュー](愛知・岡崎)
[160819]まるや八丁味噌(愛知・岡崎)
【160817】南アフリカの新星 クリス・マリヌー氏来日セミナー(東京・目黒)
[160807]キッコーマン”もの知りしょうゆ館”工場見学(千葉・野田)
【160806】夏ロゼの魅力:ロゼワインの多様性にせまる(埼玉・熊谷)
【160803】映画「カンパイ~世界が恋する日本酒」(東京・渋谷)
【160721】アルプス搗精工場(長野・大町)
【160720】香りを感じるしくみ−嗅覚とおいしさ−(長野・長野市)
【160714】キリンビール神戸工場(兵庫・神戸)
【160713】喜多酒造(奈良・橿原)
【160713】杜氏の祖先神・大神神社の活日神社(奈良・桜井)
【160713】清酒発祥の地・正暦寺(奈良・菩提山町)
【160712】松尾大社・お酒の資料館(京都・嵐山宮町)
【160710】清酒発祥の地・鴻池稲荷祠碑(兵庫・伊丹)
【160710】サントリー京都ビール工場(京都・長岡京)
【160709】鳳鳴酒造・ほろ酔い城下蔵(兵庫・篠山)
【160709】丹波杜氏酒造記念館(兵庫・篠山)
【160709】アサヒビール吹田工場(大阪・吹田)
【160708】松尾大社の”亀の井”(京都・嵐山宮町)
【160708】京都町家麦酒醸造所(京都・中京区)
【160708】キンシ正宗・堀野記念館(京都・中京区)
【160708】御香宮神社の”御香水”(京都・伏見)
【160708】松本酒造[外観のみ](京都・伏見)
【160708】黄桜記念館・キザクラカッパカントリー(京都・伏見)
【160708】月桂冠大倉記念館・酒香房(京都・伏見)
【160706】「全国の地酒を」ワインになぞらえてテイスティングからサービス方法を探る(神奈川・海老名)
【160629】月の井酒造店(茨城・大洗)
[160628]タカノフーズ水戸工場(茨城・小美玉)納豆
【160628】白菊酒造(茨城・高浜)
【160621】ローズマウント テイスティングセミナー(東京・目黒)
【160618】日本酒フェア2016 / H27BYの全国新酒鑑評会について(東京・池袋)
【160618】日本酒フェア2016 / H27BY全国新酒鑑評会・公開きき酒会(東京・池袋)
【160612】マスター・オブ・ワインから見た世界のワイン消費傾向の現状(栃木・宇都宮)
【160528】白鹿記念酒造博物館(兵庫・西宮)
【160528】神戸酒心館(兵庫・東灘)
【160528】白鶴酒造資料館(兵庫・東灘)
【160524】浜福鶴・吟醸工房(兵庫・東灘)
【160524】白鷹禄水苑・白鷹集古館(兵庫・西宮)
【160524】宮水発祥の地(兵庫・西宮)
【160524】白雪ブルワリービレッジ長寿蔵ミュージアム(兵庫・伊丹)
【160524】旧岡田家酒蔵(兵庫・伊丹)
【160428】愛友酒造(茨城・潮来)
【160428】東薫酒造(千葉・佐原)
[160408]ヤマシン醸造(愛知・碧南)白醤油
[160408]七福醸造(愛知・碧南)白だし
【160408】九重味淋(愛知・碧南)みりん
【160407】宮崎本店(三重・四日市)
【160405】石川酒造(東京・福生)
【160405】小澤酒造(東京・沢井)
【160404】まだ知らないソーテルヌの魅力(東京・神田)
【160403】サドヤ(山梨・甲府)
【160403】山梨マルスワイナリー(山梨・石和町)
【160318】黒帯の蔵元・福光屋(石川・金沢)
【160317】農口酒造(石川・能美)
【160316】宗玄酒造(石川・珠洲)
【160315】パリテイスティング リターンマッチから30 年。進化し続けるクロ・デュ・ヴァルの今(石川・金沢)
【160313】ワインと料理の相性、合わせ方、マリアージュを考える(新潟・長岡)
【160310】ラ・スピネッタのワイン(東京・目黒)
【160307】ジャンシス・ロビンソン女史来日特別セミナー(東京・ホテルニューオータニ)
【160303】チャコリ・リオハ・スペインワインセミナー(千葉・幕張)
【160228】第2回J.S.A.ワイン検定懇親パーティー(東京・八芳園)
【160208】田崎真也によるソムリエのサービスセミナー(東京・ホテルニューオータニ)
【160208】デュヴァル・ルロワ テイスティングセミナー(東京・ホテルニューオータニ)
【160123】エミリオ・ルスタウ有料試飲会(東京・恵比寿)
【160122】第13回アルコール健康障害対策関係者会議・一般傍聴(東京・霞が関)
【160115】サンクゼール・ワイナリー(長野・飯綱町)

【151215】養命酒:薬酒セミナー「冷え症・疲れ改善!」(東京・荻窪)
【151125】第15回A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール日本代表選考会・観戦(東京・目黒)
【151121】ワインの教室ビール工場見学(キリンビール取手工場)
【151120】EUワインセミナー~ヨーロッパ産ワインのラベルを読み解く(東京・上野)
【151120】ワイン展~ぶどうから生まれた奇跡(上野・国立科学博物館)
【151119】ボジョレヌーヴォ解禁!!2015~ジョルジュ・デュブッフ氏を囲んで(東京・房's西新宿)
【151119】シチリアワインの歴史を紡ぐタスカ・ダルメリータ、その伝統と新たなる魅力を探る (東京・目黒)
【151117】ナパ・ヴァレーの個性を知る"ホーニッグ"来日セミナー(東京・目黒)
【151112】第5回 飲酒と健康に関する講演会(東京・国立がん研究センター)
【151110】シャンパーニュ "ジャカール" の魅力(千葉・舞浜)
【151109】ブルネッロ・ディモンタルチーノ試飲会(東京・恵比寿)
【151105】獺祭の酒蔵・旭酒造(山口・岩国)
【151101】カリフォルニアワインのモダン派と伝統派(茨城・水戸)
【151101】明利酒類資料館・別春館(茨城・水戸)
【151026】シャトー・ラグランジュ比較テイスティング(福島・いわき)
【151003】世界に愛されるシャンパーニュ"ビルカール サルモン"の魅力(横浜ベイシェラトン)
【151001】映画「一献の系譜」(東京・新宿武蔵野館)
【150927】イタリア食文化の魅力にチーズとワインから迫る(埼玉・ブリランテ武蔵野)
【150924】テイスティングを鍛える(ホテル日航東京)
【150923】もっと知りたい!キリンビール取手工場!2015
【150912】ハートランドツアー(茨城・キリンビール取手工場)
【150909】ぶどうの丘(山梨・勝沼)
【150907】岩の原葡萄園(新潟・上越市)
【150906】原酒造(新潟・柏崎)
【150813】ヤッホーブルーイング(長野・佐久)
【150809】広島杜氏組合・石川組合長のトークショー(東京・銀座)
【150730】和食とワイン / 田崎眞也氏ほか(東京・Hニューオータニ)
【150728】広島・西条の酒蔵巡り(白牡丹酒造→西條鶴醸造→亀齢酒造→賀茂泉酒造→福美人酒造→賀茂鶴酒造)
【150726】藤井酒造・酒蔵交流館(広島・竹原)
【150726】竹鶴酒造[外観のみ](広島・竹原)
【150708】アルトアディジェのトップワイナリー・サンミケーレ・アッピアーノ(東京・目黒雅叙園)
【150701】プレミアム・チリワイン(東京・目黒雅叙園)
【150620】日本酒フェア2015 / H26BY全国新酒鑑評会・公開きき酒会(東京・池袋)
【150608】CAVAの製造の技術革新およびベースワインテイスティング/Codorniu(東京・目黒雅叙園)
【150605】日本ワインを学ぶ(東京・江東区)
【150524】初夏の旨酒2015(東京・葛飾区)
【150513】長野の酒メッセ2015(東京・品川区)
【150510】南部酒造場、西出酒造(石川・小松)
【150509】南部酒造場(福井・大野)
【150504】キリン富士御殿場蒸溜所(静岡・御殿場)
【150422】サッポロビール博物館(北海道・札幌)
【150422】千歳鶴 酒ミュージアム(北海道・札幌)
【150422】北の誉酒造・酒泉館(北海道・小樽)
【150422】田中酒造亀甲蔵(北海道・小樽)
【150421】ニッカ余市工場(北海道・余市)
【150418】シードル工房(青森・青森市)
【150418】鳴海醸造店(青森・黒石)
【150418】中村亀吉酒造店[外観のみ](青森・黒石)
【150418】新政酒造[外観のみ](秋田・秋田市)
【150417】タケダワイナリー(山形・上山市)
【150417】高畠ワイナリー(山形・東置賜郡)
【150413】山梨ワインの実力を探る(山梨県・甲府)
【150412】熟成古酒ルネッサンス(東京・渋谷)
【150411】すみだ日本の技と酒めぐり(東京・墨田区)
【150409】日本ワインの可能性を探る(さいたま新都心)
【150408】シャンパーニュ ティエノのフィロソフィー(東京・汐留)
【150404】赤レンガ酒造工場(東京・北区)
【150327】信州マルス蒸溜所(長野・駒ケ根)
【150327】漆戸醸造(長野・伊那市)
【150324】朝日酒造(新潟・長岡市)
【150321】ヱビスビール記念館(東京・恵比寿)
【150321】山梨ワインフェス(東京・表参道)
【150316】灘の酒蔵めぐり(沢の鶴資料館→神戸酒心館→白鶴酒造資料館→菊正宗記念館→櫻正宗記念館)
【150315】サントリー山崎蒸溜所(大阪・山崎)
【150309】シャトーカミヤ(茨城・牛久)
【150305】一ノ蔵(宮城・大崎市)
【150304】キリンビール仙台工場(宮城・多賀城)
【150304】浦霞の酒蔵・佐浦(宮城・塩竃)
【150303】ニッカ宮城峡工場(宮城・仙台)
【150219】西之門よしのや(長野・長野市)
【150218】ワインフェスタin長野(長野・長野市)
【150210】Château Haut Bailly テイスティングセミナー(東京・渋谷)

【141201】ワインテイスティング白熱教室(千葉・幕張)
【140928】サッポロビール千葉工場(千葉・船橋)
【140914】世界のビール講座・ベルギービール編(アサヒビール茨城工場)(茨城・守谷)
【140910】お福酒造(新潟・長岡)
【140910】吉乃川(新潟・長岡)
【140910】今代司酒造(新潟・新潟市)
【140909】市島酒造(新潟・新発田)
【140909】よしかわ杜氏の郷(新潟・上越市)
【140908】ぽんしゅ館・利き酒番所(新潟・新潟駅)
【140908】玉川酒造(新潟・越後須原)
【140907】サントリー武蔵野ビール工場(東京・府中)
【140906】シャトーメルシャン(山梨・勝沼)
【140903】キリンビール取手工場(茨城・取手)
【140902】ぽんしゅ館・越の室(新潟・越後湯沢駅)
【140902】白瀧酒造(新潟・越後湯沢)
【140826】キリンビール横浜工場(神奈川・生麦)
【140819】サントリー白州蒸溜所(山梨・小淵沢)
【140610】ディアマンデス:ボルドー特級シャトーがアルゼンチン最高のテロワールで醸す極上ワイン(東京・品川)
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テーマ : お酒
ジャンル : グルメ

【見学】雄町米元祖岸本甚造翁碑、雄町の冷泉、岡山雄町郵便局 - オマチストの聖地巡り

現存する最古の酒米といわれる「雄町[オマチ]」の発祥地を訪ねました。オマチスト(雄町で造られた酒をこよなく愛する人)の聖地は”名水が湧く地”でもあり、米と水に恵まれた地が”良酒のふるさと”であることを実感しました。

日 時:2017年9月7日(木)11:00頃~
場 所:岡山県岡山市中区雄町

ルート(徒歩で約3km):
・JR東岡山駅
↓1.5km
・おまちアクアガーデン(雄町305-8)
↓70m
・岡山雄町郵便局(雄町134-4)
↓150m
・雄町の冷泉(雄町61)
↓100m
・雄町米元祖岸本甚造翁碑(雄町74)
↓1.4km
・JR高島駅


★宮下酒造から東岡山駅へ
170907 (85)東岡山駅
宮下酒造の見学後、JR山陽本線で雄町の発祥地の最寄駅へ(西川原・就実駅10:50→10:56東岡山駅)。雄町米を普及させた岸本甚造[きしもと・じんぞう]翁の石碑が目当てでしたが、付近に「雄町の冷泉[れいせん]」という名水が湧いていることを知り、米と水の名所をまとめて巡ることにしました。
どちらも東岡山駅と高島駅のほぼ中間地点にありますが、この日は道順がわかりやすそうな東岡山駅からスタートしました。


★東岡山駅からおまちアクアガーデンへ
170907 (88)東岡山駅_高島駅(新幹線のガード下)
東岡山駅の改札を出て右側に進み、線路沿いの県道384号を歩いて岡山方面へ。この日は雨が断続的に降っていましたが、新幹線のガード下に歩道があったので、あまり濡れずに移動できました。

170907 (89)雄町東停留所
今はなき「雄町東」の停留所跡。”雄町”という地名を見ただけでテンションが上がります。

170907 (90)Platz駐車場_雄町のふるさと
目的地の近くの大型スーパー(Platz)の駐車場には、「雄町米のふる里」という看板が掲げられていました。スーパーの中にも入ってみましたが、酒米・雄町の展示コーナーなどは特にありませんでした。

170907 (93)おまちアクアガーデンの横の田んぼ
Platzの手前を右折し、写真の十字路を左折すると、雄町の名水と親しむために造られた親水公園「おまちアクアガーデン」にたどり着きます。正面の田んぼの稲が雄町なのかどうかが気になりましたが、結局わかりませんでした...


★おまちアクアガーデン
170907 (109)おまちアクアガーデン全景
170907 (96)おまちアクアガーデン_水車
1985年(昭和60年)、この公園の西側約200mのところに湧く「雄町の冷泉」が環境庁の名水百選のひとつに選ばれました。おまちアクアガーデンは、この名水との親水を目的に平成9年に開かれた公園です。園内には水汲み場や足踏み水車、シーソーなどの遊具があります。
170907 (99)おまちアクアガーデン_水時計
園内の水時計。

170907 (100)おまちアクアガーデン_水汲み場全景
170907 (105)おまちアクアガーデン_給水場 - コピー
水汲み場の石には”雄町の稲の絵”が刻まれていました。この公園では「雄町の冷泉」の源泉と同じ帯水層から汲み上げた水が無料で提供されています。
170907 (107)おまちアクアガーデン_給水場の注意書き
こちらで汲んだ水は煮沸をしてから飲むことが求められています。他の訪問者のブログを読んでいると、そのまま飲んでいる方もいらっしゃるようでした。
170907 (103)おまちアクアガーデン_おまちの水
この水は岡山市内を流れる旭川上流からの伏流水が(旭川原から雄町まで連続している)礫質土層の帯水層を流下し、粘性土層によって被圧されて湧出するものと推定されています。

170907 (108)おまちアクアガーデン利用案内
おまちアクアガーデンへの入場は無料ですが、9時~18時の開園時間以外は施錠されます。休園日は、第1・第3金曜日。夏場は水遊びをする家族連れなどで賑わうそうです。


★岡山雄町郵便局
170907 (114)岡山雄町郵便局_外観
170907 (112)岡山雄町郵便局_局名
続いて、オマチストの会話に度々登場するスポットへ。オマチスト定番のQUIZネタ(?)、「雄町の地に実際に存在する施設は?小学校?警察?それとも・・・」の答えとなる”郵便局”。
170907 (115)岡山雄町郵便局_ポスト型のはがき
局内は普通の郵便局で、雄町米の展示コーナーなどは(付近のスーパーと同様に)特に設けられていませんでした。局名の入ったポスト型のはがきが販売されていたので、記念に購入しました(185円。東京都までの切手は120円)。


★雄町の冷泉 源泉
170907 (118)雄町郵便局から雄町の冷泉・源泉への道のり
郵便局の正面の小道を更に西方面に進み、「雄町の冷泉」の源泉へ。
170907 (137)雄町の冷泉・源泉への入口
170907 (121)雄町の冷泉・保存会の注意書き
写真の看板の手前の小道を左折し、少し進むと右側に源泉があります。

170907 (123)雄町の冷泉・源泉の全景
170907 (130)雄町の冷泉 - コピー
「雄町の冷泉」は、岡山藩・池田家の5代藩主・池田綱政公によって江戸時代の貞享3年(1686年)につくられました。藩主の御用水として使われ、備前国一の名水として知られていたそうです。

170907 (131)雄町の冷泉_由来伝説
「雄町の清水、炎天に滅せず、露雨に増さず、常に地上にあふれて田畑にそそげり。味はきわめて美味にして、然も深く軽きこと他の水と大いに異なれり。世に得難き良水なり」(『東備群村誌』)。

170907 (132)雄町の冷泉_源泉内部 - コピー
170907 (127)雄町の冷泉・源泉の取水口
源泉の汲水時間は7時~18時。取水者には維持運営のための協力金の寄付が呼びかけられています。住宅地の奥にある源泉は車などでのアクセスが不便であるため、前述のおまちアクアガーデンが近くにつくられたそうです。


★雄町米元祖岸本甚造翁碑
170907 (146)雄町米元祖岸本甚造碑_全景
170907 (149)雄町米元祖岸本甚造碑_碑名拡大
源泉を後にし、雄町米を普及させた篤農家・岸本甚造翁の石碑へ。

170907 (145)雄町米元祖岸本甚造碑_碑文拡大
1859年(安政6年)、備前国上道郡高島村雄町(現在の岡山市中区雄町)の岸本甚造氏は、伯耆大山(ほうきだいせん。現・鳥取県)への参拝の帰り道に、あぜ道に覆いかぶさるように頭を垂らすひときわ重そうな稲を見つけました。この稲穂を2本ほど譲り受けた彼は、雄町の地に戻って栽培・選別(純系分離)を重ね、1866年(慶應2年)に「二本草」と名付けた新種を選出しました。彼は「この稲を分けてほしい」という希望者に快く分配したため、二本草は県南部をはじめ広く一帯で栽培されるようになりました。米の名前もいつしか甚造翁の地元の名をとり「雄町(米)」と呼ばれるようになったそうです。

170907 (148)雄町米元祖岸本甚造碑_正面
雄町は9月上旬に出穂し、10月下旬に成熟する晩生[おくて]品種。大粒で心白の発現率がよいため、良質な酒造好適米として重宝されてきました。しかし草丈[くさたけ]が115cmと著しく長いため倒伏しやすく、収量性が低いこと、いもち病などの耐病性に弱いことなどと併せて栽培は困難とされています。昭和40年代には栽培面積がわずか6ha(出典によっては3ha)まで落ち込みましたが、岡山県の酒造会社などの尽力により、平成9年には430haまで回復・拡大しています。
雄町は”岡山県中部及び中部以南の花崗岩の崩壊した壌土もしくは砂壌土で、土壌が深く排水の良好な水田での栽培に適する”とされています。

170907 (142)雄町米元祖岸本甚造碑_背面
優れた酒造好適米であった雄町は各地で交配種として利用されました。山田錦や五百万石を含む酒米の約6割には雄町の血が受け継がれているとされています。百年以上も前に発見されて現在も栽培されている唯一の品種であるため、雄町は現存する最古の酒米といわれています。

170907 (154)岡山県の用水路 - コピー
石碑を後にし、宮下酒造に戻るため高島駅へ。写真は道中でみかけた剝き出しの用水路。ネットニュースなどで度々話題になっていましたが、夜間や増水時などは確かに危険だと思いました。


★高島駅から宮下酒造へ
170907 (158)高島駅(赤穂線・山陽本線接続)copy
高島駅から山陽本線に乗り、再び宮下酒造の最寄駅へ(高島駅12:25→12:28西川原・就実駅)。酒蔵のレストラン「独歩館」の開店までのすき間時間を効率よく使うことができました。宮下酒造では高島地区の雄町を使った清酒『極聖 高島雄町』シリーズを発売しています。


★姫路駅での角打ち
170907 (193)タツリキショップ_左雄町、→山田穂
独歩館での食事を終えた後は、18きっぷで大阪駅を目指しました。夜行バスの発車時間まで時間がたっぷりあったので姫路駅で途中下車し、前夜に続いて「タツリキショップ」(銘酒『龍力』で有名な本田商店のアンテナショップ)へ。
写真は雄町(左)と山田穂(右)の生酒の飲み比べ。山田穂の上品ですっきりとした印象に対し、雄町は濃醇でコクのある味わい。一口に生酒といっても香りも味わいもこんなに違うのかと改めて感動しました。
受け皿にこぼれるまでなみなみと注いでくれて、お値段は1杯なんと200円。近所にあったら毎日でも通いたくなるお店です。


★感想など
私たちが良い米(から造られた酒)を当たり前のように楽しめるようになった背景には、優れた篤農家や周囲の人々の尽力があることを再認識しました(亀ノ尾を創選した阿部亀治氏のふるさとを訪ねた時と同じ感動を覚えました)。
訪問前は雄町米発祥の地が岡山の山奥にあるようなイメージを持っていましたが、実際には岡山駅から普通列車で2,3駅というアクセスのよい所にありました。最寄り駅から目的地までも徒歩圏なので、岡山近辺を訪れる日本酒愛好家の方にはぜひお薦めしたいスポットです(雄町の冷泉と同様に、雄町米に関する案内板や展示コーナーなども整備して頂ければ嬉しいのですが...)。

追記:帰京後に、『純正雄町米特産之地碑』(岡山市中区四御神343-7)という石碑が別にあることを知りました。おまちアクアガーデン_の北東約2.0kmの辺りにあるそうです。


(初稿)2017.9.22


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テーマ : 日本酒
ジャンル : グルメ

【見学】JAいわて花巻ホップ加工処理センター(岩手・遠野)- ビールの魂は鮮度が命!キリン一番搾りとれたてホップのこだわり

昨年はじめて訪れて感動した「遠野ホップ収穫祭」のホップ畑見学ツアー。今年は「上郷[かみごう]ホップ乾燥センター」の見学が含まれる日帰りのバスツアーに参加しました。

日時:2017年8月27日(日)11:30頃~
場所:JAいわて花巻ホップ加工処理センター(岩手県遠野市上郷町板沢10地割)
内容:見学(ガイド付き)
料金:4,800円(日帰りバスツアー総額)

★日帰りバスツアー
170827 (26)遠野ホップ収穫祭2017バスツアー_バス
昨年は収穫祭会場で当日申し込む「ホップ畑見学バスツアー」に参加しましたが、今年は盛岡駅発着の「日帰りバスツアー」を事前に予約しました。お目当ては収穫祭会場へ向かう途中に立ち寄る「上郷ホップ乾燥センター(JAいわて花巻ホップ加工処理センター)の見学」。その他、「パドロン畑での収穫体験」、「ホップ畑の見学」がセットになっている盛り沢山の内容でした。


★JAいわて花巻ホップ加工処理センター
170827 (99)JAいわて花巻ホップ加工処理センター - コピー
パドロン畑の見学を終え、11:30頃にJAいわて花巻ホップ加工処理センターに到着。センターはJR釜石線の岩手上郷駅(遠野駅から南東方面へ約8km)から約1kmほど北東に進んだところにあります。バスから降りると、昨年、ホップ畑を案内してくださった遠野ホップ農業協同組合の組合長(佐々木悦男氏)がお出迎えしてくれました。


★センター内部
170827 (168)遠野ホップ加工処理センター_内部正面 - コピー
センターの内部は広々としており、機械類の轟音が鳴り響いていました。


★トラックに積まれたホップ
170827 (101)遠野ホップ加工処理センター_ホップを積んだトラック(横) - コピー
170827 (165)バスに積まれた遠野ホップ(拡大) - コピー
近くの畑で収穫されたばかりのホップは、(概ね収穫から1時間以内に)このセンターにトラックで運ばれてきます。
170827 (105)遠野ホップ加工処理センター_トラックの後部
トラックからはみ出すほど積まれたホップの山。畑からセンターに向かう途中に所々で”小さな房の落とし物”をしてくるため、地元の方はそれを見て今年もホップ収穫の時期が来たことを実感するそうです。


★摘花機
170827 (111)遠野ホップ加工処理センター_階段の左側の摘花機
トラックで運ばれてきたホップのつるは鎌で切ってほぐされ、摘花機にかけられます。摘花機では「花(毬花)」、「葉っぱ」、「茎」の部分に分けられていきます。

170827 (167)遠野ホップ加工処理センター_ツルを摘花機へ
170827 (106)遠野ホップ加工処理センター_ホップのツルを摘花機へ
こちらはおそらく、ホップのつるごと処理できる摘花機(機械類の音が大きすぎて、説明が聞き取れませんでした...)。次々とホップが吊るされては摘花機に吸い込まれていく様は壮観でした。

170827 (109)遠野ホップ加工処理センター_摘花機とベルトコンベヤー
170827 (121)遠野ホップ加工処理センター_摘花機からベルトコンベヤーへ_根元部分
ビール造りに使われるのはホップの「花(毬花)の部分」のみ。選別された毬花はベルトコンベヤーで2階の作業場へと運ばれます。葉っぱなどの不要な部分は肥料として畑に戻すそうです。

170827 (124)遠野ホップ加工処理センター_ベルトコンベヤーと見学者
170827 (130)遠野ホップ加工処理センター_2階から階段を見下ろす
選別されたホップと一緒に、見学者も2階の作業場へ。かなり急な階段でした。

170827 (132)遠野ホップ加工処理センター_摘花機を2階から見下ろす
摘花機を2階から見下ろすと、内部が何段にも分かれて(数回にわたって選別されて)いるようでした。摘花機の裏側には強力なマグネットが付いており、選別されたホップの中に金属のかけらなどが入らないように工夫されています。


★手作業による選別(2階)
170827 (127)遠野ホップ加工処理センター_手作業による選別
2階に送られてきた毬花のうち、葉っぱが残っているものや色の悪いものなどが手作業で更に選別されます。


★乾燥(2階)
170827 (135)遠野ホップ加工処理センター_2階の乾燥場 - コピー
170827 (134)遠野ホップ加工処理センター_乾燥機のホップ(拡大)
手作業により選別された毬花は、保存性を高めるために直ちに乾燥機に入ります(キリンの『一番搾り とれたてホップ』に使われる生ホップは乾燥機に送られる前に保冷車へと運ばれます)。下から送られる熱風の温度は、世界共通の”60℃”。これよりも高温だと乾燥しすぎてココアみたいな匂いになり、低いとカビ臭くなってしまうそうです。仕上がり具合は水分計で随時チェックのうえ判断されます。乾燥時間は、他の訪問者のブログを見ていると概ね8~12時間のようでした。


★冷却
170827 (140)遠野ホップ加工処理センター_冷却場
170827 (144)遠野ホップ加工処理センター_冷却場(1階より)
乾燥したホップを冷却する作業場(だったはず...これも説明が聞き取れませんでした...)。

170827 (143)遠野ホップ加工処理センター_裏側へ降りる階段 - コピー
再び1階へ降りるための階段もかなり急でした。


★袋詰め
170827 (152)遠野ホップ加工処理センター_袋詰め
冷却された乾燥ホップは機械でプレスされて袋に詰められます。ひとつの袋の重さはおよそ50kgにもなるそうです。
170827 (150)遠野ホップ加工処理センター_乾燥ホップをつめる袋
袋詰めされたホップは別の場所にあるキリンの工場に送られ、さらに固形・圧縮化されてタブレット状の「ペレット」になります。

170827 (153)キリンライトビールのケース
170827 (154)キリンライトビールのケースのロゴ
冷却場の近くに置いてあった『キリンライトビール』のケース。他の見学者の方が写真を撮っていたので話しかけたところとても珍しいビールだとか。帰京後に調べたら、キリンビールがダイエットブームなどを背景に1980年~1998年まで発売していた銘柄でした。その後(現在は不明)は北米市場でのみ製造・販売されていたそうです。


★キリン『一番搾り とれたてホップ生ビール』専用のホップ
170827 (156)遠野ホップ加工処理センター_キリン一番搾りとれたて生ホップ拡大 コピー
通常のホップは60℃の温風で乾燥させますが、『一番搾り とれたてホップ』に使われるのは乾燥前の生ホップを急速凍結させたもの。したがって、乾燥ホップとは異なるフレッシュでフローラルな香りが楽しめます。ホップの成分は8割が水分であるため、冷蔵だけでは3日も経つとしおれてしまい、色も香りも変わってしまうそうです。
170827 (157) -遠野ホップ加工処理センター_キリン一番搾りとれたて生ホップ コピー
遠野のセンターでは、畑のホップを収穫してから1時間以内に処理して保冷車へ入れることを目指しているそうです。乾燥機で見たホップと比べると、グリーンがより鮮やかでみずみずしい香りを放っていました。
170827 (163)遠野ホップ加工処理センター_液化炭酸ガス - コピー
-38℃の液化炭酸ガスで急速冷凍された生ホップは庫内が-20℃の保冷車に積み込まれ、キリンビールの仙台工場に約2時間かけて運ばれます。ホップは軽いため、12トンのトラックいっぱいに積んでも2トンの重さにしかならないそうです。
170827 (102)遠野ホップ加工処理センター_保冷車
仙台工場の冷凍庫で一晩保管されたホップは翌朝、大阪府の粉砕工場に運ばれます。ホップの粉砕は、温度上昇を避けるために液体窒素下で凍結したまま行われます。粉砕されたホップは空気をシャットアウトするアルミの袋に凍ったまま窒素封入され、キリンビールの各工場に運ばれてゆきます。醸造工程においても、凍結ホップの添加は煮沸終了後(通常は麦汁の煮沸途中)に行われ、熱による香りの変化を最小限に抑える工夫がされています。


この後は、センターの近くにあるホップ畑を見学して、収穫祭の会場へと向かいました。


★感想など
一口に”国産ホップ”といっても、急速凍結される生ホップからペレットに加工されるものまで様々であることを知り、国産ホップを使ったビールへの興味がますます高まりました。特に『一番搾り とれたてホップ』に使われる生ホップが瑞々しさを保つためにいかに細心の注意を払って加工されているかを知り、感動を新たにしました。
遠野では8月19日から約3週間かけてホップの収穫が行われますが、加工センターで毬花の選別作業が行われるのも1年のうちこの時期だけ。国産の生ホップを使ったビールが「旬の時期だからこそ味わえる」ものであることをあらためて実感しました。

今年の『一番搾り とれたてホップ』の発売予定日は10月24日(火)。
去年に続いて”旬”のビールを楽しめる日が今から待ち遠しいです。


(参考)キリンビールHPからの抜粋
“今年は雨や涼しい日が続き、日照不足であったため、ホップの生育が例年より遅く、収穫時期が心配されていました。最終的には、収穫をビールの仕込に間に合うぎりぎりまで遅らせることになりました。少し小ぶりですが、品質は良好で、黄緑色が鮮やかなみずみずしいホップが収穫できました。”
出典:http://www.kirin.co.jp/csv/quality/theme/pickup/001.html


(初稿)2017.9.28

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テーマ : ビール
ジャンル : グルメ

[JSA]ポルトガルワイン・マスタークラスセミナー(東京・目黒)

日本ソムリエ協会(JSA)技術研究部が主催するセミナーに参加しました。
今年度のWines of Portugal Challenge受賞ワイン6種のテイスティングを通して、ポルトガルワインの潮流などを学べました。

テーマ:2017 Wines of Portugal Challenge受賞ワインのテイスティング
種 別:JSA特別マスタークラスセミナー
日 時:2017年7月7日(金) 12:30~14:00
会 場:ホテル雅叙園東京 3Fペガサス(東京都目黒区下目黒1-8-1)
講 師:石田博氏(JSA副会長)ほか
料 金:無料(JSA会員価格)
協 力:Wines of Portugal


★会場
170707 (1)ホテル雅叙園東京
会場はホテル雅叙園東京(目黒雅叙園)3Fの「ペガサス」。別室ではWines of Portugal Japanese Sommelier of the Year 2017のコンクールが開かれていました。
170707 (5)WOPセミナー_テーブルセット
セミナーのテーブルセッティング。


★2017年度のWines of Portugal Challenge(以下、WPC2017)
110名超の審査員が、1,373種のポルトガルワインの中から優れた341種(Great Gold=Premium Gold=30種、Gold=121種、Silver=190種)を選出。さらにGread Goldの中から、7部門の最重要賞が選ばれています。

以下、2017.5.22付の記事、”Alentejo and Dão are the winners of 2017 Wines of Portugal Challenge”からの参照です。

<Great Gold30種のエリア別ランキング>
9種=Alentejo(アレンテージョ。南部)
9種=Douro e Porto(ドウロとポート。北部)
4種=Dão(ダォン。中部)
3種=Lisboa(リスボン。中部)
2種=Bairrada(バイラーダ。中部)原文では3種
2種=Vinho Verde(ヴィーニョ・ヴェルデ。北部)
1種=Tejo(テージョ。中部)

DouroとPortoは同じエリアのD.O.C.(原産地呼称)で、前者はスティルワイン、後者は酒精強化ワインに付与されます。

<7種の最重要賞(The seven most important awards)>
・Best Wine of the Year=Villa Oliveira Touriga Nacional,2011(Dão)
・Best Varietal Tinto= 同上
・Best White Wine Blend=Quinta dos Carvalhais Reserva,2012(Dão)
・Best Red Wine Blend=Quinta do Crasto Vinha Reserva,2014(Douro)
・Best Varietal White= Muros Antigos Loureiro wine,2016(Vinho Verde)
・Best Liqueur=KOPKE Porto Colheita,1967(Port)
・Best Sparkling =Quinta do Ortigão Cuvée,2012(Bairrada)

Great Goldのエリア別獲得数はAlentejoの9種、Douroの6種(酒精強化のPorto3種を除く)、Dãoの4種と続き、3位のDãoは最重要賞7部門のうち3部門を併せて獲得しています。同国には31のD.O.C.が認可されていますが、この3エリアは特に注目度が高まりそうです。


★テイスティング・アイテム
170707 (21)WOPセミナー_テイスティングアイテム(glass)
セミナーでは、WPC2017で受賞した341種の中から6種(白1、赤5)が提供されました。1~5はGrand Gold、6はSilverを受賞、2は最重要賞7つのうちのBest Red Wine Blendに輝いています。

<テイスティング・アイテム>
1.SOCALCOS DO BOURO, 2016(Vinho Verd)
2.Quinta do Crasto Reserva Vinhas Velhas, 2014(Douro)
3.QUINTA DA ESCUSA TINTO, 2015(Tejo)
4.HERDADE SÃO MIGUEL TOURIGA NACIONAL, 2015(Alentejo)
5.QUINTA DO CARMO RESERVA TINTO, 2012(Alentejo)
6.QUINTA DA PONTE PEDRINHA TOURIGA NACIONAL, 2014(Dão)


★個別銘柄について
セミナーでは、講師の石田副会長に加えて、現地を訪れたばかりのコンクール参加者の臨場感あふれるコメントを聞くことができました。

①SOCALCOS DO BOURO, 2016
生産地:Vinho Verd
生産者:CORINA ALMEIDA
ブドウ:Loureiro、Arinto(=Pedernã)、Trajadura
アルコール度数:12.5%、pH:3.24
メモ:ブドウは(有名なアルバリーニョではなく)、ロウレイロ、アリント(ペデルナァ)、トラジャドゥーラの3種をブレンド。限定区画のブドウを使用し、発酵温度は低めの12度。フローラルの香り、ピュアな果実香が印象的。スワリングするとVinho Verdらしいミネラルや石灰のニュアンスも。活き活きとした酸、余韻にかけては心地よい苦味へとフォーカス。

②Quinta do Crasto Reserva Vinhas Velhas, 2014
生産地:Douro
生産者:QUINTA DO CRASTO, SA
ブドウ:古木(Old vines)のブドウ25~30種のブレンド
土壌:Schist(片岩)
アルコール度数:14.5%、pH:3.65
メモ:凝縮感のある古木のブドウを多数ブレンド。外観にはっきりとしたグラデーションが見られ、黒系果実やスパイス、樹脂など様々な要素が層(レイヤー)をなす複雑な香り。凝縮した果実味、きれいな酸、緻密なタンニン。シスト土壌はブドウに繊細さやエレガンスを与えるそうです。Melhor Vinho Tinto Blendを受賞。D.O.C.のDouroは、酒精強化ワインで有名なPortoと同じエリアで造られるスティル・ワインに付与されるもの。歴史が浅いため、現代的で洗練された造りを行う傾向があるそうです。

③QUINTA DA ESCUSA TINTO, 2015
生産地:Tejo
生産者:ROMANA VINI - VINHOS E CULTURAS LDA
ブドウ:Touriga Nacional20%, Alicante Bouschet35%, Sousão15%, Syrah20%
アルコール度数:13.0%、pH:3.27
メモ:ブドウはトウリガ・ナショナル、アリカンテ・ブーシェ、ソウザォン、シラーの4種をブレンド。”タンテュリエ(仏語で染色)”と呼ばれる果肉まで赤いブドウ=アリカンテ・ブーシェを使用しているため、しっかりとした色調。余韻にかけてタンニンが乾いていかず、豊かな果実味が最後までしっかりと楽しめるワイン。
170707 (23)JSAポルトガルワイン目黒_HERDADE SÃO MIGUEL TOURIGA NACIONAL, 2015
グラスを回すと濃厚な色素がまとわりつくのがわかります。

④HERDADE SÃO MIGUEL TOURIGA NACIONAL, 2015
生産地:Alentejo
生産者:CASA AGRÍCOLA ALEXANDRE RELVAS
ブドウ:Touriga Nacional
アルコール度数:13.8%、pH:3.53
メモ:ステンレスタンクで発酵後、フレンチ・オーク樽で9カ月熟成。ブルーベリーやスミレのフレッシュで若々しい香りに加えて、樹脂や甘苦系スパイスなどのニュアンスも。単一品種とは思えない複雑な香りを持つ個性的なワイン。前評判の高かった生産者のひとつ。2015年のAlentejoは乾燥と程よい暑さに恵まれ高い成熟度のブドウが収穫できたそうです。

⑤QUINTA DO CARMO RESERVA TINTO, 2012
生産地:Alentejo
生産者:BACALHÔA VINHOS DE PORTUGAL
ブドウ:Aragonez(=Tinta Roriz、Tempranillo)38%、Alicante Bouschet32%、Cabernet Sauvignon20%、Syrah10%
アルコール度数:14.0%、pH:3.54
メモ:ブドウはアラゴネス(ティンタ・ロリス、テンプラニーリョ)、アリカンテ・ブーシェ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーの4種をブレンド。アリカンテ・ブーシェをブレンドしているため、3と同様に濃い色調。フレンチ・オークの新樽で18カ月熟成しており、黒系果実に加えて、バニラやダークチョコレート、インクなどの香りも。凝縮感のある果実味としっかりとした酸、緻密なタンニンが調和。Alentejoらしさを感じる伝統的なブレンド。

⑥QUINTA DA PONTE PEDRINHA TOURIGA NACIONAL, 2014
生産地:Dão
生産者:MARIA DE LOURDES MENDES OLIVA NUNES OSÓRIO
ブドウ:Touriga Nacional, Tinta Roriz, Alfrocheiro
アルコール度数:14.0%
メモ:ブドウはトウリガ・ナショナル、ティンタ・ロリス、アルフロシェイロの3種をブレンド。外観にはやや発展的な印象。凝縮感のある果実香に加えて、フレンチオーク由来のバニラ香や、シナモン、ナツメグの香りも。Dãoは高い山に囲まれた平均標高が400mの産地で、スミレの花やオレンジピール、明るいスパイスなどの特長的なトーンが出やすいそうです。


★感想など
ポルトガルワインを飲む機会が少なかったため、「温暖地らしい厚みが期待できる一方で、ややカジュアルなワイン」という印象(先入観)を持っていましたが、この日のアイテムは程よい凝縮感にコントロールされ、洗練された印象でした。
石田副会長が「世界的に、”オーバーがつくもの(overripe、overmature=過熟など)”が敬遠され、アルコール度数も高過ぎないものが歓迎されている」と指摘されていましたが、その傾向がテイスティングを通して伺えました。

また、コンクール参加者の中には、白ワインを美味しく感じたと指摘した方がいました(赤ワインの試飲が続いた後だったからという可能性も示されていましたが...)。確かに1番の白ワインは気品のあるフローラルな香りが印象的で、程よい厚みと複雑さがあり、カジュアルなイメージを持っていたVinho Verdの印象が変わりました。


★Wines of Portugal Japanese Sommelier of the Year 2017
170707 (17)WOPJSOY決勝進出者
セミナーの最後には、別室で行われていたコンクールの決勝進出者5名の発表がありました。今年は80名のソムリエがエントリーし、11名が準決勝に進みました。
170707 (26)WOPJSOY公開決勝
14:30から行われた公開決勝のようす。順位は以下の通りでした。

優勝 森本美雪さん
2位 野坂昭彦さん
3位 谷川雄作さん
4位 瀧田昌孝さん
5位 吉原隆行さん


★ポルトガル・ワインについて(メモ) JSA教本2016、Wikipediaより

<ポルトガルの原産地呼称>
同国の原産地呼称は2014年現在、31のD.O.C.(D.O.P.)と14のV.R.=Vinho Regional(I.G.P.)が認可されています。教本を見返していて、以下がややこしいと感じました。

・D.O.C.のAlentejo(アレンテージョ)をカバーするV.R.は、Alentejano(アレンテジャーノ)
・D.O.C.のDouroとPortoをカバーするV.R.は、Duriense(デュリエンセ)

D.O.C.のDãoはダンともよばれ、同じ読み方であることから、作家の檀一雄氏(女優の檀ふみさんの父。著書『火宅の人』ほか)が同地のワインを好んで飲んでいたそうです。

<ポートワイン(酒精強化ワインの1種)>
Great Goldを受賞したポートワイン3種はすべて「トゥニー・タイプ」で、うち2種が「コリェイタColheita」でした。

ポートワインには黒ブドウから造られる「レッド・ポート」と白ブドウが原料の「ホワイト・ポート」があり、前者は更に「ルビー・タイプ」と「トゥニー・タイプ」に分類されます。
「ルビータイプ」は平均3年間の樽熟成後に瓶詰めされる若いタイプで、特に優れた年のブドウから造られる「ヴィンテージ・ポート」と、それに続く品質の「レイト・ボトルド・ヴィンテージ・タイプ」などのスペシャルタイプがあります。
「トゥニー・タイプ」は、酸化熟成を促して外観が”黄褐色(=Tawny)”になったもので、スペシャルタイプとして、収穫年を表示する「コリェイタ」と平均熟成年数(10/20/30/40年)を示した「熟成年数表記トゥニー・ポート」があります。

<ポルトガルの食文化>
ポルトガルの1人あたりの魚介消費量は日本に次ぐ世界第6位、米の消費量は欧州最多。日本と食文化の共通性が見られるため、ポルトガルワインは和食との相性も良さそうです。

(初稿)2017.7.17

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スプリングバレーブルワリー東京(東京・代官山)- 醸造所併設のレストランで6種のクラフト・ビールをテイスティング

キリンビールのグループ会社が2015年4月にオープンしたスプリングバレーブルワリー東京を訪ねました。ビールづくりの様子を眺めながら出来立てのクラフト・ビールを楽しめるおしゃれなビア・レストランです。

日時:2017年2月9日(木) 15:00~15:30頃
店名:スプリングバレーブルワリー東京(SPRING VALLEY BREWERY TOKYO)
住所:東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山内
席数:215席(1階: 102席、2階: 84席、テラス: 29席)

★アクセス
170209 (21)SBV東京_外観
お店は東急東横線の代官山駅から約300m、徒歩3分の好立地。JR山手線の恵比寿駅(約700m)や、東京メトロ日比谷線の中目黒駅(約1km)からも徒歩圏です。

★SPRING VALLEY BREWERY(SVB)とは?
SVBは1870年(明治3年)に横浜に設立されたビール醸造所の名称に由来します。「日本ビール産業の祖」と言われるウィリアム・コープランド氏により設立され、大衆向けのビールを継続的に醸造することに国内ではじめて成功した醸造所です。SVBは1884年(明治17年)に倒産してしまいますが、キリンビールの前身であるジャパン・ブルワリーが醸造所を引き継ぎました(ただし既存の醸造設備は売却され、ドイツの最新鋭設備が導入されたそうです)。
現在のSVBは、キリンビールが2014年7月に打ち出したプロジェクトをもとに、2015年4月に代官山と横浜に設立されたものです。

★店内の醸造設備
170209 (22)SBV東京_店内の醸造施設
店内ではガラス越しに醸造設備が見学できます。
170209 (24)SBV東京_店内の醸造施設
この日の作業は午前中に終了したそうで、機械類は動いていませんでした。
170209 (25)SBV東京_店内の醸造施設
機械の側面が透明なので、中の様子を見ることができます。
170209 (23)SBV東京_店内の醸造施設copy
ビールは日光に弱いため、必要に応じてカバーをかけているそうです。

★PAIRING SET 2,300円
170209 (29)SBV東京_ビアフライト6種
食事を済ませた直後だったので軽いものを探していたら、なんと6種類のビールとそれぞれのビールに合わせたおつまみのセットがありました。

①496 & パルミジャーノ
②COPELAND & 自家製パストラミ
③Afterdark & ピーカンナッツ・ショコラ
④on the cloud & オリーブ
⑤Daydream & スモーク・アーモンド
⑥JAZZBERRY & ドライ・クランベリー

ビール6種類だけのセット(BEER FLIGHT。各100ml)は1,300円です。
台紙に説明書きがあるので、利き比べのポイントがわかります。

 ABV_IBU_OG_COLOR
①6.50%_45.0_15.1 °P_17 EBC
②5.50%_26.5_13.0 °P_10 EBC
③6.00%_37.0_16.2 °P_180 EBC
④5.50%_23.0_13.0 °P_9 EBC
⑤5.00%_16.0_13.2 °P_8 EBC
⑥5.00%_15.0_12.9 °P_n.a.

・ABV (Alcohol Strength) =アルコール分。Alcohol by volume。
・IBU (Bitterness Unit) =国際苦味単位。ホップの種類や量、使い方などによって決まり、一般的にはビールの苦さに比例して高くなります。
・OG (Original Gravity) = オリジナルグラビティ(または、オリジナルエキス)。ビールの発酵前の麦汁の濃さを表し、この値が高いほどビールのボディ感やアルコール分が増します。
・Color = ビールの色の濃さを表す数値。日本の一般的なピルスナービールは6〜8EBC程度。

★SVBの定番ビール(CORE SERIES)
170209 (27)SBV東京_ビアフライト1_3copy
170209 (28)SBV東京_ビアフライト4_6

①496(造り手:蒲生 徹Toru Gamo氏)
SVBのフラッグシップビール。エールのような豊潤さとラガー(低温熟成ビール)のようなキレ、IPAのように濃密なホップ感。甘味・酸味・苦味の究極のバランスと深い余韻。Key Hopは、フルーティーでフローラルな特徴をもつ北米産のBRAVO(ブラヴォー)。 ホップを発酵中に加えることで香りだけを引出し、余分な苦味やエグ味をおさえる「ディップホップ」(DipHopped)製法を採用。酵母を取り除いていない無濾過ビール。

②COPELAND(造り手:鎌田 敏裕Toshihiro Kamada氏)
W. コープランド氏の名を冠した、新次元のピルスナー。麦芽の旨味と甘味、アロマホップの上質な香りと苦味が複雑に調和した味わい。Key Hopは豊かで奥行きのある香りと上質な苦味が特徴のCzech Saaz(チェコ・ザーツ)。圧縮加工したペレット状のものではなく、毬花ポップ(Bale。ベール)を使用。無濾過。

③Afterdark(造り手:森本 宗徳Munenori Morimoto氏)
外皮を取り除いた特殊な麦芽を独自の方法で使用することでロースト感や渋みを抑え、心地よい香ばしさを実現(Key Ingredient = Special dehusked barley malt。husk=殻)。質の良い苦味と豊かな味わい。無濾過。

④on the cloud(造り手:羽場 清人Kiyoto Haba氏)
Key Hopのニュージーランド産Nelson Sauvin(ネルソン・ソーヴィン)によるフルーティーでフローラルな香り。大麦に加えて小麦を使うことで柔らかさを実現。白ワインのような華やかでみずみずしい香り。無濾過。

⑤Daydream(造り手:妻鳥 奈津子Natsuko Tsumadori氏)
フルーティーで爽やかな酸味を感じさせる「ゆず」と、スパイシーでしまりのある「山椒」を使用。ユニークな和素材を使った”ジャパニーズホワイト”。日本の酒税法上の区分では発泡酒。無濾過。

⑥JAZZBERRY(造り手:古川 淳一Junichi Furukawa氏)
ラズベリー果汁を加えて醸造した爽やかな飲み口と、華やかなルビー色の液色が特徴。フルーティーなホップ香とほのかなラズベリーの香りの調和した個性的な味わい。日本の酒税法上の区分では発泡酒。Key HopのGalaxy(ギャラクシー)はパッションフルーツのようなフルーティーな香りをもったオーストラリア産のホップ。

★感想など
造りたての個性豊かなクラフトビールをお手頃価格で楽しめるおすすめの施設でした。ピルスナー一辺倒だった大手ビール会社が多彩なクラフトビールの取扱いを増やす動向は、愛好家としては嬉しい限りです。
お店のHPには造りの情報がきちんと説明されており、特にビールの個性に大きな影響を与えるホップの種類が記されていることがありがたかったです。
次回はぜひ、機械の動いている時間帯を確認してから訪れたいと思います。

(初稿)2017.4.30

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テーマ : ビール工場見学
ジャンル : グルメ

【見学】カーブドッチ・ワイナリー(新潟・新潟市) - 欧州ぶどう栽培研究所が手掛ける新潟ワインコーストの主要ドメーヌ

ワイン専用のブドウ品種だけを栽培して自家醸造を行うカーブドッチ・ワイナリーを見学しました。敷地内にはおしゃれなレストランやスパなどがあり、ワインを楽しみながらゆったりとした時間を過ごせるようになっています。

日時:2016年12月30日(金) 11:10~12:30頃
場所:カーブドッチ・ワイナリー(新潟県新潟市西蒲区角田浜1661)
内容:見学、試飲(ガイド付き)
料金:1,080円(税込、1人当たり)

★アクセス
161230 (11)JR越後線・内野駅
往路はJR越後線で新潟駅から内野駅[うちの-えき]まで行き、ワイナリーの無料シャトルバスを利用しました(新潟駅12:20→12:42内野駅、7駅、237円)。
161230 (13)JR越後線・内野駅_送迎バス
内野駅の改札口を出て右側の階段を降りると、正面にシャトルバスが停車していました。シャトルバスは1日2往復で、平日のみの運行、事前予約が必要です(内野駅発10:50、11:50。ワイナリー発15:20、16:20)。内野駅からワイナリーまでは約20分(約13km)です。
161230 (76)JR越後線・越後曽根駅
ワイナリーの最寄駅はJR越後線の越後曽根駅(約7km。タクシーで2,380円)ですが、シャトルバスは列車の本数が多い内野駅に発着しています。帰路はタクシーを利用し、越後曾根駅から新潟駅に戻りました(越後曾根駅13:17→13:57新潟駅、10駅、410円)。
161230 (16)カーブドッチ・ワイナリー_ヴィネスパとシャトルバス
シャトルバスはワイナリー内のヴィネスパ前に発着します。ヴィネスパでは日帰り入浴やヘッドスパなどが楽しめ、宿泊施設(7部屋)も整っています。敷地内にはレストランやベーカリーカフェなどもあります。
161230 (15)カーブドッチ・ワイナリー_ワインショップと駐車場
ワイナリーツアーの受付はワインショップで行います。ヴィネスパの正面から駐車場の向こう側に見える建物です。

★ワイナリーツアー
161230 (69)カーブドッチ・ワイナリー_ワインショップ外観
スタッフがワイナリーを案内してくれる「ワイナリーツアー」は事前予約制で、毎日11:00スタート(60-90分)、15名以内、税別1,000円です。シャトルバスを使う場合は(ワイナリーへの到着が11:10頃になるため)途中からツアーに合流することになります。この日は他の見学者がいなかったので、ツアーのスタートを11:10頃にして頂けました。この日は(経営者のような貫禄のある)男性スタッフの方が案内をしてくださいました。

★欧州ぶどう栽培研究所
カーブドッチ・ワイナリーを運営するのは(株)欧州ぶどう栽培研究所。その名の通り、ワイン専用品種といわれる欧州系ブドウ(ヴィティス・ヴィニフェラ種)のみを手掛けるドメーヌです。同社はブドウ栽培・ワイン醸造の他に、新潟県内に複数の飲食店を展開しています。設立は1992年(平成4年)で、資本金は1,000万円。非上場会社ですが、5万円×20株(100万円)単位の出資で株主になれます(2015.10.1付のNEWS)。株主には自家製品(ワイン・パン・ソーセージ・ビール)の購入割引や施設の利用割引の特典があります。
カーブドッチ(CAVE D`OCCI)の名称は、落希一郎[おち・きいちろう]初代社長の苗字からつけられたそうです(カーブ・ド・オチ=落さんのワイン・カーブ)。

★ブドウ畑
161230 (22)カーブドッチ・ワイナリー_ぶどう畑
はじめに道路を隔てて南側にあるブドウ畑を案内して頂きました。背後の山は標高481.7mの角田山[かくだやま]。日本海から約1kmしか離れていない畑には強い風が吹きつけ、降雪は比較的少なめ。同社ではワイナリーの半径500m以内に計8haの畑を所有しており、さらに県内の契約栽培農家から生ブドウを仕入れているそうです。カーブドッチでは約30種の欧州系品種を手掛けており、単一のブドウ品種で造る”セパージュ・ワイン”に力を入れています。ワイナリー周辺の土壌は(海が近いため)サラサラとした砂地が主体ですが、契約栽培先には粘土質などの土壌もあるそうです。欧州系品種は多湿によるカビなどの病害に弱いため、1haあたりの植樹数は3千本(欧州では5千~1万本)と十分に間隔をあけて風通しがよくなるように配慮されています。
161230 (19)カーブドッチ・ワイナリー_ブドウ畑(アルバリーニョ) - コピー
小道を挟んで左側は、2005年に初めてこの地に植えられた白ブドウ「アルバリーニョ」の畑。主要産地であるスペインのリアス・バイシャスも海に近く、同社で最も期待されている品種です。残念ながら現在は(ワイナリーでの有料試飲も含めて)販売されていないそうです。
150218 (12)ワインフェスタin長野(アルバリーニョ)カーブドッチ
一昨年前のワインフェスタin長野で試飲したカーブドッチのアルバリーニョ。エレガントで気品を感じるワインだったので、強く印象に残っていました。
161230 (20)カーブドッチ・ワイナリー_ブドウ畑(カベルネ・ソーヴィニョン)
小道を挟んで右側はボルドーを代表する黒ブドウ「カベルネ・ソーヴィニョン」の畑。創業の頃に植えられたもので樹齢20年ほどになるそうです。通常は骨格がしっかりとしたフルボディのワインが造られますが、この地のテロワールや樹齢などを考慮して軽やかなワインに仕立てているそうです(長期熟成タイプを造るにはまだ樹齢が足りないそうです)。土壌はすぐ隣のアルバリーニョの畑と特に変わらないそうです。
161230 (24)カーブドッチ・ワイナリー_ぶどうのつる2
畑の手入れをしているのは主に5名の従業員とアルバイト。冬に剪定(今年実をつける新梢を残して不要な枝を切り落とす)作業を行い、収穫は9月から10月にかけて手摘みで行われます。最後に収穫されるのは晩熟のカベルネ・ソーヴィニョン。例年は10月最終週になりますが、気温の高かった今年は10月20日前後に前倒しされたそうです。ブドウは水分を嫌う為、雨の日は収穫をしないそうです。

★醸造施設
161230 (25)カーブドッチ・ワイナリー_外観
161230 (27)カーブドッチ・ワイナリー_醸造施設
ブドウ畑の後は、ワインショップの近くの醸造施設を案内して頂きました。
161230 (31)カーブドッチ・ワイナリー_除梗破砕機と圧搾機
除梗破砕機(奥)と圧搾機。収穫されたブドウはまず除梗破砕機で梗が取り除かれ、軽くつぶされます。この機械は、中のスクリューに引っかかって梗がとれるという単純な仕組みだそうですが、いかに実をとりきるかが重要なので良い機械を使っているそうです(この仕組みを考えた人はすごいと思います...)。続いて、白ワインは圧搾機で搾った果汁のみをアルコール発酵させます。赤ワインは写真左奥のステンレスタンクで1カ月くらい浸け込んで皮から色素成分、種子からタンニンなどを抽出し、アルコール発酵と醸しが終わってから圧搾します。酵母菌は野生酵母と純粋培養酵母を使い分けているそうです。

161230 (35)カーブドッチ・ワイナリー_仕込みタンク
仕込みは約3週間かけて行われます。室内には2千、3千、5千ℓと大きなタンクが並んでいました。基本的に1つのタンクには1つのブドウ品種のワインが仕込まれます。酵母菌がブドウの”糖分”をアルコールと炭酸ガスに分解するため、ワイン用ブドウの糖度は生食用ブドウよりも高いそうです(生食用が16-18度に対してワイン用は20度超。但し、果肉が小さく食べにくい)。カーブドッチでは原則、補糖(※)を行いませんが、タイ米輸入が社会問題となった1993年の冷夏の年には例外的に行ったそうです。
(※)ブドウの糖度が低い年にアルコールのもととして人工的に糖分を添加すること。

★熟成庫
161230 (42)カーブドッチ・ワイナリー樽熟成庫
続いて、木樽の熟成庫へ。ガイドの方が「この部屋に来るとホッとする」というように、癒し系の香りが漂っていました。樽の材質はすべてフレンチオークで毎年新樽を入荷しているそうです。1つの樽は5-6年使われ、その後はブランデーの熟成樽などに再利用されます。同社ではドイツ製の蒸溜機を所有しており、ワインを蒸溜して造る「オー・ド・ヴィ・ホワイト」(alc.40%、350ml、税別2,800円)と5年の樽熟成を経た「オー・ド・ヴィ・バレル」(alc.40%、350ml、税別3,200円)を手掛けています。ただし、バレルは品薄であと2年経たないと次の商品が販売されないそうです。
161230 (39)カーブドッチ・ワイナリー_フレンチオーク樽
カーブドッチでは赤ワインと白ワインをほぼ同じくらいの割合で生産していますが、木樽で熟成させるのは赤で約8割、白で約3割。フレッシュなワインが主力であるため、熟成期間は最長のカベルネ・ソーヴィニョンで12カ月程度となっているそうです。

161230 (47)カーブドッチ・ワイナリー_瓶熟成庫
続いて瓶詰ワインを長期熟成するための地下貯蔵庫へ。
161230 (46)カーブドッチ・ワイナリー_熟成庫(ペティヤン)
王冠の栓をしたボトルは発泡性のペティヤン。同社のスパークリングワインはすべて瓶内二次発酵で造られているそうです。

161230 (49)カーブドッチ・ワイナリー_地下の瓶熟成庫 - コピー
すぐに出荷できる商品や顧客に販売済の商品を保管している地下貯蔵庫。ワイナリーが50年後も続いているとの見通しのもとにしっかりと品質管理ができる大きな設備を整えたそうです。室温は夏場でも最高15℃になるように管理されています。
同社のワインの出荷量は年間で約8万本ですが、アイテム数が多いため、ラベルの貼付けは主に(機械ではなく)手作業で行っているそうです。

★どうぶつシリーズ
かわいい動物がラベルに描かれたボトルが並べられていました。醸造家の掛川史人[かけがわ・ふみと]氏が、レギュラー商品とは別に”趣味にはしって”造っているものだそうです。出荷量が少なく入手困難なブランドです(基本的には飲食店向け?)。
161230 (53)カーブドッチ・ワイナリー_どうぶつシリーズ_あなぐま、ぺんぎん、かわうそ
・あなぐま2015(サンジョヴェーゼ)
・ぺんぎん2015(北海道余市産ケルナー)。全房プレス、無ろ過。
・かわうそ2015(7種のアッサンブラージュ。シャスラー、ヘルダー、オーセロワ、アルバリーニョ、セミヨン、シャルドネ、シュナンブラン)
161230 (54)カーブドッチ・ワイナリー_どうぶつシリーズ_おうむ、みつばち、もぐら
・おうむ2015(ツヴァイゲルト)
・みつばち2015(シュナンブラン)
・もぐら2015(シャルドネ)
161230 (55)カーブドッチ・ワイナリー_どうぶつシリーズ_ふらみんご、くま、むささび
・ふらみんご2015(ピノ・ノワール)
・くま2015(5種のアッサンブラージュ。カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、プチベルド、マルベック)。2014はカベルネ・フランのセパージュ。
・むささび2015(発泡性のブラン・ド・ノワール?。カベルネ・ソーヴィニョン90%、シャルドネ10%)
161230 (56)カーブドッチ・ワイナリー_どうぶつシリーズ_裏ラベル
裏ラベルには”亜硫酸塩含有”と記されていますが、ワイナリーのHP (http://ffkake.wixsite.com/forhp/services2-c12zf) では以下のように説明されています。
”亜硫酸をまったく添加していないため、瓶詰後にサンプル瓶を27℃の保温庫にて2週間保管し微生物チェックをしています。微生物的な劣化は見られませんでしたが、可能であれば18度以下での保存をお勧めします。”
”無添加でも酵母は亜硫酸を精製するため、裏ラベルに亜硫酸含有と表記しています。”
同HPには、飲み手の心をくすぐるような”醸造家のこだわり”の数々がくわしく記されていてました。

★試飲
最後にワインショップのカウンターで6種のワインをテイスティングしました。
161230 (57)カーブドッチ・ワイナリー試飲_スパークリング
①スパークリングワイン ブラン・ド・ブラン N.V.。税別3,800円。
161230 (59)カーブドッチ・ワイナリー試飲_セミヨン - コピー
②セミヨン2015。alc.11.0%。税別2,500円。
161230 (61)カーブドッチ・ワイナリー試飲_シャルドネ
③シャルドネ2015。alc.12.0%。税別2,950円。樽熟成。
161230 (63)カーブドッチ・ワイナリー試飲_カベルネ・ソーヴィニョン
④Bijou カベルネ・ソーヴィニョン2015。alc.12.5%。税別4,200円。発酵時に数パーセントの全房を投入。
161230 (65)カーブドッチ・ワイナリー試飲_プチベルド
⑤Bijou プチベルド2015。alc.12.0%。税別4,200円。2011年以来の単一品種。
161230 (67)カーブドッチ・ワイナリー試飲_ピノノワール - コピー
⑥ピノ・ノワール2014。alc.11.0%。税別2,950円。

ブドウ品種や造りの違いがはっきりとわかるラインナップで、1杯ごとに新たな楽しみがありました。全体的にフレッシュな果実味を活かしながらエレガントに仕立てられている印象で、繊細な和食とも合わせやすそうに思いました。

★新潟ワインコースト
161230 (70)カーブドッチ・ワイナリー_敷地案内図
カーブドッチの周辺には新しいワイナリーが続々と登場しており、「新潟ワインコースト」を形成しています。
・「カーブドッチ」1992年~。醸造家:掛川史人氏(ワイナリー経営塾を主宰)
・「フェルミエ」2006年~。醸造家:本多孝[ほんだ・たかし]氏(1967年生)
・「ドメーヌ・ショオ」醸造家:小林英雄[こばやし・ひでお]氏
・「カンティーナ・ジーオセット」2013年~。醸造家:瀬戸潔[せと・きよし]氏
・「ルサンクワイナリー」2015年~。醸造家:阿部隆史[あべ・たかし]氏。

初代社長の落氏は、カーブドッチを開いた角田浜一帯を1970年代頃のアメリカのナパ・バレーと重ね、この地を一大ワイン産地に育てたいとの夢を抱きました(当時のナパ・バレーには30軒ほどのワイナリーしかありませんでしたが、わずか30年ほどで世界的なワイン産地に育ちました。『僕がワイナリーをつくった理由』ダイヤモンド社より)。落氏は2003年にワイナリー経営塾を立上げ、若くやる気のある醸造家たちを育ててきました。彼らはカーブドッチの周りに次々とワイナリーを開き、個性的なワイン造りに励んでいるそうです。
案内をしてくださった男性は、「若い醸造家たちは怖いもの知らずで『おいおい』と思うようなことにも積極的に取り組んでいる。モノ作りはセンスで、年齢は関係ない」と仰っていました。

ワイナリーの周辺には新潟麦酒(約200m北東)や、地ビール第1号のエチゴビール、日本酒の笹祝酒造(ともに約3km南東)などもあり、ワインとともに多様な日本産酒類が楽しめるエリアになりそうで、とても楽しみです。

(初稿)2017.1.8

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テーマ : ワイナリー見学
ジャンル : グルメ

【見学】竹田酒造店(新潟・上越市)- IWCでトロフィー賞に輝いた『かたふね』の蔵元。日本酒の本来の色は黄色!?

『かたふね』の蔵元、竹田酒造店を見学しました。明るくて勉強熱心な若奥様が丁寧に蔵の中を案内してくださいました。ろ過を(ほとんど?)していない酒の色が”鮮やかな黄色”であり、瑞々しい果物のような香りを放っていたことが衝撃的でした。

日時:2016年12月29日(木) 13:30~15:00頃
場所:竹田酒造店(新潟県上越市大潟区上小船津浜171)
内容:見学、試飲(ガイド付き)
料金:無料
交通:JR普通列車(18きっぷ、1日当たり2,370円)、北越急行ほくほく線(1,290円)


★アクセス
161229 (5)上越線の車窓(雪景色)
161229 (10)上越線車窓
この日はまず18きっぷを使って、東京都内から新潟県の越後湯沢駅まで行きました(上野駅6:26→8:16高崎駅8:24→9:31水上駅9:47→10:21越後湯沢駅。通常運賃3,350円)。写真は越後中里駅付近の車窓の雪景色。冬場の上越線は情趣に富んだ風景が楽しめます。
161229 (32)ほくほく鉄道_越後湯沢駅
161229 (33)ほくほく鉄道_切符
越後湯沢駅で少し休憩した後、北越急行ほくほく線の快速で犀潟駅[さいがた-]へ(越後湯沢駅11:48→12:49犀潟駅)。越後湯沢駅から犀潟駅まで1,290円の切符を新たに購入しましたが、六日町駅まではJR線の管轄だったので320円ほど二重払いだったようです...
161229 (84)犀潟駅
犀潟駅には、JR信越本線と北越急行ほくほく線の2線が乗り入れています。駅から竹田酒造店までは約2km。駅前にタクシーが常駐していなかったので、歩いて酒蔵を目指しました。
161229 (40)竹田酒造店_アクセス(新堀橋)
161229 (52)竹田酒造店_外観
犀潟駅前の横断歩道を渡って小道を直進し、突き当りを右折して県道129号線をまっすぐ進むと右側に酒蔵があります。


★酒蔵見学の概要
161229 (50)竹田酒造店_売店の外観
161229 (54)竹田酒造店_売店のカウンター
竹田酒造店では11月~2月の酒造期に蔵見学を行っています(少人数単位、事前予約制)。入口のインターホンを鳴らすと、1歳半のかわいい女の子を抱いた若奥様が出迎えてくれました。2年前にHPをリニューアルして以来見学者が増えており、年の瀬にもかかわらず前日と翌日にも予約が入っているとのことでした。


★竹田酒造店
161229 (43)竹田酒造店_かたふね、上小舟津
創業は1866年(慶応2年)。竹田清左衛門が漁舟の船着場である上小舟津[かみこふなづ]にて酒造業を開始したことにさかのぼります。創業以来の酒銘である『潟舟[かたふね]』は、砂丘に点在する”潟”と、漁船の発着場である上小舟津の”舟”に由来します。
現在の蔵元(代表社員)は9代目の竹田成典氏。9代目の奥様と10代目の竹田春毅専務ご夫妻の4人で400石の蔵を経営されています。酒造期には季節労働の蔵人が、近隣の市から4名ほどやってくるそうです。


★海辺の砂丘の上で醸す酒
161229 (46)竹田酒造店近隣の海岸への道
竹田酒造店は日本海から約200mほど内陸に位置しています。蔵が位置するところは砂丘ですが、道を一本隔てた海側は干潟を埋め立てているため、地震の際の揺れ方が全然異なるそうです。仕込み水は、砂丘でろ過された少し硬めの水を地下60mから汲み上げていますが、海に近くても、ヨードや潮の香りが酒に出ることはないそうです。
見学時の雪を心配していましたが、この辺りは海風が強く吹きつけるため、雪が積もることは少ないそうです。


★酒造工程
赤ちゃんをご家族に預けた若奥様が、蔵内を案内してくださいました。蔵内ではヘッドキャップを着用します。
口頭での説明に加え、蒸米、製麹、仕込みなどの重要なポイントはiPadを使って作業風景の動画を見せてくださいました。

<洗米、蒸米>
161229 (58)竹田酒造店_蒸米用の釜
精米所から届いた米は洗って水分を吸わせた後に、100度の蒸気で蒸されます。写真は甑を乗せる釜。iPadの動画ではボイラーの蒸気で一面が真っ白になっており、ピーッという大きな機械音?が響き渡っていました。
『かたふね』に使われる米は、越淡麗、こしいぶき、山田錦。米の特徴を引き出すために、一反につき八俵以上つくらないよう契約農家に依頼しているそうです。

<放冷>
161229 (65)竹田酒造店_放冷機
蒸し上がった米は、放冷機で30度台に冷却されます。
161229 (67)竹田酒造店_放冷機(送風部)
この部分から冷たい外気を取りこんで、、、
161229 (66)竹田酒造店_放冷機(網)2
網の下から冷たい風が送られ、この上でばらした蒸米を冷ましていきます。

<製麹>
161229 (68)竹田酒造店_麹室
写真奥は米麴を造る麹室。麹造りは社長親子が行っているそうです。

<酒母室>
161229 (77)竹田酒造店_酒母室
酒母室。米麹に水と乳酸菌と酵母菌を加えて酒母を造る部屋。

<仕込み>
161229 (64)竹田酒造店_仕込蔵
酒母に掛米と麹と水を加えて醪をつくる仕込蔵。青いベストを着ている方は杜氏さん。すれ違った社長さんは赤いベストを着ていました。
161229 (69)竹田酒造店_米を送るホース
蒸米は写真のホースを使って仕込蔵へ送られます。
161229 (73)竹田酒造店_仕込みタンク
161229 (72)竹田酒造店_仕込みタンク(内部)
はしごを昇って、仕込みタンクの中も覗かせて頂けました。

<ろ過>
161229 (70)竹田酒造店_ろ過作業2
大きな金属製のたらい?の中の酒の色は、なんと鮮やかな黄色!
滓引き後、ろ過をしていない(殆どろ過をしていない?すろ過?の)状態の酒は、このような色をしているそうです。ここまで鮮やかな黄色の酒をみたのははじめてだったので衝撃的でした。作業をされていた杜氏さん曰く、「ろ過をするごとに愛想がなくなる」ため、活性炭などを使いすぎないようにしているそうです。このような酒は「ボジョレーヌーボーよりうまい。」と仰っていましたが、確かに、もぎたての果物をぎゅっと絞ったような瑞々しくフルーティーな香りを放っていました。
161229 (71)竹田酒造店_ろ過機のアップ
ろ過機のアップ。ここで濁りの度合いを見ながら、再びろ過器を通すかタンクへ送ってよいかを判断するそうです。

<貯蔵>
161229 (78)竹田酒造店_貯蔵タンク
土蔵の仕込蔵を通り抜け、鉄筋コンクリート造りの貯蔵庫へ。蔵内には4本の貯蔵タンクが並んでいました。

<瓶詰、包装>
続いて受付(入口)の対面の建物へ。中では女性のスタッフさんが作業をされていました。
161229 (80)竹田酒造店_ラベルの手貼り作業
ラベル貼りは、ほぼ手作業で行っているそうです。寸分のゆがみなくスピーディーに作業されている様子は、思わず見とれてしまいます。ちなみに、酒を低温加熱殺菌する”火入れ”は、瓶詰後に徐々に加温する「瓶燗[びんかん]火入れ」にこだわっているそうです。
161229 (81)竹田酒造店_瓶の包装作業
包装紙で包む作業も職人技の速さでした。


★試飲
最後に受付に戻り、9代目の奥様が試飲をさせてくださいました。
161229 (83)竹田酒造店_試飲
①『かたふね 特別本醸造』こしいぶき・越淡麗、精米歩合60%、alc.16度
②『かたふね 純米吟醸』こしいぶき・山田錦、精米歩合55%、alc.16度
③『かたふね 純米』越淡麗・こしいぶき、精米歩合65%、alc.16度

口に含むと米のうま味が広がり、余韻にはしっかりとキレが感じられるある味わいでした。

新潟県は淡麗辛口のイメージがありますが、『かたふね』の身上は「コクのある旨口」。会社概要には、「本来日本酒は味があるもの。口に含んだときにパッと深みが広がり喉元でスッと切れる。そう言う幅のある酒が理想。需要はあっても水のような酒は造らない。」と紹介されていました。食中酒へのこだわりも強く、目指しているのは料理を”引き立てる”ような酒。若奥様によると、社長が案内文を考えている際に「料理の”邪魔をしない”ではないんだよなぁ...」とつぶやいていたそうです。

161229 (97)武田酒造店_かたふね生貯蔵酒
旅のお伴用に本醸造を2本購入しました。
①「かたふね 特別本醸造 ひやおろし 生詰」精米歩合60%、alc.16度
②「かたふね 本醸造 生貯蔵」精米歩合65%、alc.15度

『かたふね』の本醸造は2015年のIWC(※)で「トロフィー賞」を受賞しています(同部門には44銘柄、44蔵元がエントリー。2013年以来、2度目の受賞)。

(※)IWC(International Wine Challenge):英国ロンドンで毎年4月に開催されるワインの品評会。日本酒部門(Sake Category)は2007年に新設。9つのカテゴリー(純米大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒、大吟醸酒、吟醸酒、本醸造酒、普通酒、古酒、スパークリング)ごとに審査員がブラインド・テイスティングを行い、金メダル・銀メダル・銅メダル・大会推奨酒を選定。各カテゴリーにおいて金メダルを獲得した出品酒のうち、さらにそれ以上のレベルに達していると認められたものに、「トロフィー」が与えられ、さらに「トロフィー」のなかから、日本酒部門の最高賞(9部門の中での最高評価)「チャンピオン・サケ」が与えられます。また金メダルの中で日本での小売価格が1,000円以下、かつ、生産量が四合瓶換算で10万本以上の銘柄の中から 「グレートバリュー」が選ばれ、その中から優れていると評価されたものに「グレートバリューアワード」が与えられます。


★帰路
161229 (89)犀潟駅
帰路は再び18きっぷを使い、宿泊先の新潟市内に向かいました(犀潟駅15:17→16:38長岡駅17:02→18:19新潟駅。通常運賃2,270円)。
161229 (92)信越本線車窓
車窓からは間近に迫る日本海の風景が楽しめました。


(初稿)2017.8.15

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テーマ : 日本酒の酒蔵見学
ジャンル : グルメ

【見学】キリンビール名古屋工場(愛知・清須市) - ジョッキ色の巨大なタンク、一番搾りの名古屋づくり

キリンビール名古屋工場を見学しました。ビール色の巨大なタンクや昔の貴重な広告など、見ごたえ充分の内容でした。ご当地ビール『キリン一番搾り 名古屋づくり』と通常の一番搾りの比較試飲ができて違いがよくわかりました。


日時:2016年12月21日(水) 11:10~12:20
場所:キリンビール名古屋工場(愛知県清須市寺野花笠100)
内容:一番搾り うまさの秘密体感ツアー
料金:無料


★アクセス
161221 (3)名古屋駅 - コピー
夜行バスで東京から名古屋へ(鍛治屋橋駐車場23:20→5:35名古屋駅ミッドランドスクエア前。SG103。2,000円)。名古屋駅周辺には、早朝から開いている入浴施設や飲食店があるので便利です。
161221 (5)枇杷島駅
名古屋駅から1駅の枇杷島駅[びわじま-えき]から、工場までの無料の定時運行バスが出ています。JR東海道線・普通列車の名古屋駅10:35→10:39枇杷島駅で向かいました(運賃190円)。
161221 (6)枇杷島駅_西口シャトルバス乗り場 - コピー
枇杷島駅の改札口を出て左側(西口)へ進み、右側の階段を降りたところにバス乗り場があります。11:10開始のツアーに合わせて、枇杷島駅10:45→10:55名古屋工場のバスに乗りました。ツアーの定員40名に対してバスの定員は28名なので、バスを利用する人は予約時にその旨を必ず伝えておくことをおすすめします。


★入館、見学受付
161221 (9)キリンビール名古屋工場_入口の金のしゃちほこ
工場にバスが着くと、スタッフの方が入口の外までお出迎えに来てくれていました。金のしゃちほこが”名古屋らしさ”をかもしだしています。
161221 (95)キリンビール名古屋工場_銅製の仕込釜 - コピー
入口の反対側には、創業時(1962年)から1980年代まで使われていた銅製の仕込釜が展示されていました。現在、工場内の釜はステンレス製に置き換えられています。
161221 (15)キリンビール名古屋工場_ストラップと荷物預り証
カウンターで受付をして見学者用のストラップを受け取ります。大きな荷物は預かってもらえます。
161221 (12)キリンビール名古屋工場_待合室
待合ホール。ツアー開始まで展示品や映像を観たり、記念撮影をして時間を過ごせます。
161221 (14)キリンビール名古屋工場_有名人のサイン
名古屋工場を訪れた有名人たちのサイン。
161221 (11)キリンビール名古屋工場_記念撮影スポット
記念撮影コーナー。
161221 (16)キリンビール名古屋工場_クリスマスツリー - コピー
クリスマスが近いのでツリーが飾られていました。


★映像鑑賞
161221 (10)キリンビール名古屋工場_映像鑑賞
最初に工場長のご挨拶や醸造フィロソフィー(ビールづくりは生命体との対話であり、芸術である)を紹介する映像を観ました。この回の見学者は8名(うち女性6名)でした。


★名古屋工場の昔と今
161221 (18)キリンビール名古屋工場_エスカレーターの仕込釜
映像鑑賞の後は、2階の展示コーナーへ。エスカレーターの天井には、この場所で使われていた仕込釜(1962年~1994年)が再利用されていました。
161221 (19)キリンビール名古屋工場_名古屋工場の歴史
名古屋工場の歴史コーナー。1960年代(1962年創業)からのパネル写真などが展示されています。
161221 (20)キリンビール名古屋工場_創業当時のラガービール瓶
創業当時のキリンラガービールのレプリカ。

161221 (21)キリンビール名古屋工場_昔の航空写真 - コピー
161221 (24)キリンビール名古屋工場_現在の航空写真 - コピー
航空写真の比較。古い写真(上段)には製麦工場と製栓工場が写っています。現在の写真(下段)では、原料タンクや発酵・貯蔵タンクに置き換わっていました。
名古屋工場の敷地面積は約26万㎡、生産能力は約39万㎘/年間(350ml缶×約4800万ケース)です。


★ビールの原料
続いてビールの原料を説明するコーナーへ。目の前にいるガイドさんが壁のスクリーンに映し出され、手元に次々とビールの原料が現われていきます。
161221 (25)キリンビール名古屋工場_麦芽とホップ - コピー
恒例の麦芽の試食とホップの香りの確認。
161221 (27)キリンビール名古屋工場_ホップの高さ
壁には、ホップのツルの長さをあらわすスケールが描かれていました。


★仕込み
161221 (30)キリンビール名古屋工場_仕込室のようす
続いて仕込室へ。写真は正面のスクリーンに映し出された見取り図。
161221 (31)キリンビール名古屋工場_糖化槽
ガイドさんの合図で壁がクリアになり、正面に実物の糖化槽があらわれました。
161221 (37)キリンビール名古屋工場_仕込みのプロセス
「糖化槽」では、砕いた麦芽を煮込み(デンプンを糖に変えて)甘い麦のおかゆ(もろみ)をつくります。次の「麦汁ろ過槽」で自然に流れ出てくるのが”一番搾り麦汁”、更にお湯を足して抽出するのが”二番搾り麦汁”です。『キリン一番搾り生ビール』は、一番搾り麦汁だけを使用したリッチでコクのあるビールです。続く「麦汁煮沸釜」では、ホップを加えて煮沸し、華やかな香りと苦味を麦汁に与えます。

161221 (38)キリンビール名古屋工場_麦汁の比較
一番搾り麦汁と二番搾り麦汁のサンプルの展示。『キリン一番搾り』用のもろみは二番搾り麦汁を煮出さずに家畜の飼料に再利用されます。従って、通常よりも栄養価の高い飼料になるそうです。

161221 (36)キリンビール名古屋工場_醸造技師
人型のスクリーンに醸造技師?の方が映し出されて説明をしてくれました。


★発酵、貯蔵
<発酵・貯蔵タンク>
161221 (44)キリンビール名古屋工場_発酵タンクの通路
発酵・貯蔵タンク(全長約23m)を再利用した黄色い通路を”ビールの中を泳いでいるような雰囲気で”通り抜けると、、、
161221 (84)キリンビール名古屋工場_発酵貯蔵タンクの半径
発酵・貯蔵タンクの半径(約4m)が床に描かれたコーナーにたどりつきます。
161221 (45)キリンビール名古屋工場_発酵貯蔵タンク
ガイドさんの合図でカーテンが開くと、ビール色に塗られた大きな発酵・貯蔵タンクが並んでいる様子が目の前にあらわれました。
161221 (97)キリンビール名古屋工場_発酵貯蔵タンク
見学後に撮影した写真。キリンビールの工場は国内に9箇所ありますが、”ビール色に塗られたタンク”があるのは名古屋工場だけだそうです。このタンクは、JR東海道線の車窓からも見えるそうです。

<発酵、貯蔵、ろ過の工程>
161221 (48)キリンビール名古屋工場_酵母菌
発酵タンク内では、麦汁の中の糖分を酵母菌がアルコールと炭酸ガスに変えていきます。ビールに含まれるガスは発酵時に生まれるもので、人工的に注入したものではありません。
161221 (50)キリンビール名古屋工場_発酵プロセス
発酵期間のようす(2日目、4日目、7日目)。約1週間で”主発酵”が終わり”若ビール”ができあがります。
161221 (51)キリンビール名古屋工場_貯蔵プロセス
貯蔵期間のようす(1日目~43日目)。若ビールをさらに低温で貯蔵して香味を調えます。
161221 (52)キリンビール名古屋工場_ろ過
熟成を終えたビールは、酵母菌などの不純物を取り除く”ろ過機”を通します。ろ過機では、1秒に350ml缶で約48本分もの処理が行えるそうです。


★缶づくりの工程
161221 (76)キリンビール名古屋工場_缶づくりの工程
161221 (77)キリンビール名古屋工場_缶づくりの工程(実物)
①アンコイラ→②ルプリケータ→③カッピングプレス→④ボディーメーカ→⑤トリマ→⑥ウォッシャ→⑦コータ・プリンタ→⑧スプレーマシン→⑨オープン→⑩ネッカ・フランジャ→⑪内外節検査機→⑫パレタイザ→ふた巻締め、納品


★パッケージング、出荷
161221 (71)キリンビール名古屋工場_樽詰ライン - コピー
161221 (70)キリンビール名古屋工場_パッケージライン - コピー
続いて、瓶や缶、樽などにビールを詰めるラインへ。平日なので機械類が動いているところを見学できました。
161221 (75)キリンビール名古屋工場_パッケージ工程の映像
ガイドさんの説明に加えて、横に長いスクリーンでパッケージングから出荷までの流れが紹介されました。

161221 (78)キリンビール名古屋工場_名古屋工場製品の出荷先
名古屋工場でつくられた製品は、愛知県、岐阜県、三重県、長野県、富山県と静岡県の一部に出荷されます。


★ビア・ミュージアム
161221 (83)キリンビール名古屋工場_ビヤ・ミュージアム
パッケージング・ラインの前後に、昔のラベルや広告、ビールの歴史、世界のめずらしいビヤマグなどを展示しているコーナーを見学しました。

<昔のラベルとポスター>
161221 (80)キリンビール名古屋工場_ラガービールのラベル(明治21年) - コピー
明治21年のラガービールのラベル。

161221 (81)キリンビール名古屋工場_ポスター展示
昔の広告の展示。
161221 (67)キリンビール名古屋工場_明治36年のポスター - コピー
明治36年(1903年)製作。石版刷りでつくられた日本の広告史上で最も古い資料の一つ。
161221 (79)キリンビール名古屋工場_まり千代、レモンシトロン
左は大正15年(1926年)製作。モデルは新橋の売れっ子芸者「まり千代」。
右は昭和3年(1928年)製作。キリンレモン(レモンシトロンサイダー)新発売のポスター。

<むかしのビールづくりのミニチュア>
161221 (55)キリンビール名古屋工場_古代エジプトのビールづくり
紀元前3000年頃の古代エジプトでは、麦芽で焼いたパンを砕いて水に溶かし、自然発酵させてビールを造っていました。左上の「楔形文字粘土板」は紀元前2112~2004年頃のメソポタミア文明・シュメールの都市国家の文書で、政府の使者たちが立ち寄り先でビールをもらったことが記録されています。
161221 (56)キリンビール名古屋工場_中世の修道院でのビールづくり
9~10世紀頃の中世ヨーロッパでは、修道院が中心になってビール造りが行われていました。ビールは大切な栄養源であり、修道院を訪れる人たちにも振舞われたそうです。
中世の酒造りはワイン(主にベネディクト修道院)や日本酒(僧坊酒)も宗教施設が中心になっているので、とても興味深く思えました。

<ビールづくりの近代化の3大発明>19世紀
・パスツール(フランス)の低温殺菌法(パスツリゼーション)。彼は発酵が微生物(酵母)により行われることも発見しています
・リンデン(ドイツ)の圧縮式アンモニア冷凍機
・ハンゼン(デンマーク)の酵母純粋培養

<日本で初めてのビール醸造所>
アメリカ人のW・コープランドが明治3年(1870年)に横浜山手の外国人居留地でおこしたスプリング・バレー・ブルワリーが初。キリンビールはこの事業を受け継いで明治40年(1907年)に設立されました。

<キリンビヤマグコレクション>
1979年にスタートした世界のビヤマグのコレクション・コーナー。22か国、89窯、総数114点。うち、名古屋工場では、重要無形文化財保持者(人間国宝)の稀少な作品などが展示されています。


★試飲
161221 (90)キリンビール名古屋工場_試飲ルーム
最後に試飲コーナーへ。試飲はひとり3杯までです。冬なので『午後の紅茶』はホットで提供されます。
161221 (91)キリンビール名古屋工場_試飲3種 - コピー
3杯同時に比較テイスティングしたいとお願いしたところ快く対応してくれました。
①『キリン一番搾り』 Alc.5.0%
②『キリン一番搾り 名古屋づくり』 Alc.5.5%
③『キリン一番搾り プレミアム』 Alc.5.5%
161221 (89)キリンビール名古屋工場_一番搾りプレミアム
『キリン一番搾り プレミアム』は、低温で丁寧に絞った一番搾り麦汁と東北産ホップ「かいこがね」の第一等品を使用し、”ブラウマイスター”の黒杭隆政氏の責任監修で造られたプレミアム・ビールです。ホップは(煮沸中に加えて)発酵中にも漬け込むことで、深く華やかな香りを引き出します。麦芽の濃厚なコクとうまみ、ホップの爽やかなハーブ香が楽しめるリッチなビールでした。
161221 (93)キリンビール名古屋工場_一番搾りと名古屋づくり
通常の一番搾り(左)と、濃い味付けの”なごやめし”に合うように造られた『一番搾り 名古屋づくり』。後者は色合いだけでなく、味わいも濃厚で、アルコール度数も少し高め。赤味噌ベースの味噌カツや煮込みうどんにとても良く合うように思いました。ガイドさんおすすめのマリアージュは手羽元。名古屋づくりも素晴らしく合いそうですが、カラッと揚げて塩だれで味付けした手羽元なら、ハーブが華やかに香る『一番搾り プレミアム』を合わせてもおもしろそうに思いました。


★売店
161221 (88)キリンビール名古屋工場_売店
試飲会場のすぐ下にある売店。


★レストラン
161221 (98)キリンビール名古屋工場_レストラン
工場併設のレストランBREWER'S HOUSE(ブルワーズ・ハウス)。メニューには4種ビールの飲み比べセット(一番搾り、一番搾りプレミアム、ラガー、スタウト)やハートランドとクラシックラガーの小瓶の他に、ヤッホーブルーイングのよなよなエールもありました。


★帰路
161221 (94)キリンビール名古屋工場_シャトルバス時刻表
帰りは名古屋工場12:40→12:50枇杷島駅のバスに乗りました。12:51発の名古屋行の電車に乗れるか心配していましたが、道が混んだりしていなければ大丈夫なようです(運転手さんがきちんと電車の時刻表も把握してくれていました)。バスが工場を出るときに、スタッフが外でお見送りをしてくれていたことに気付きました。ホスピタリティの徹底ぶりに感激するとともに、とてもあたたかい気持ちになれました。
161221 (100)枇杷島駅_城北線
枇杷島駅に停車中の城北線(東海交通事業)。名古屋工場の最寄駅は城北線の尾張星の宮駅(徒歩5分)ですが、日中は1時間に1本程度しか運行していません。枇杷島駅から尾張星の宮駅までは1駅、3分、運賃230円です。


★感想など
キリンビールの工場見学は横浜、取手、仙台、神戸に続く5か所めですが、工場ごとに見どころが異なり、今回もとても勉強になりました。『キリン一番搾り 名古屋づくり』は”なごやめし”に限らず濃厚でコクのある料理に合いそうなので、東京でも気軽に購入できれば嬉しいと思いました。

栄駅周辺のコンビニで名古屋づくりを探したところ、(セブン・イレブンとファミリーマートでは置いておらず、)3軒めのローソでやっと見つけることができました。


(初稿)2016.12.24

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テーマ : ビール工場見学
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【見学】味の素KK川崎工場(神奈川・鈴木町) - ほんだしコース

味の素KK川崎工場の見学ツアー「ほんだしコース」に参加しました。同工場では他にも、「味の素コース」(同日午前に参加)、「Cook Doコース」の計3種の見学コースが実施されています(各90分、すべて事前予約制)。「カツオ風味のほんだし~♪」のCMでおなじみの同商品は、カツオ節粉をベースに天然(由来)の原料を配合した風味調味料です。

日時:2016年12月13日(火) 13:00~14:30
場所:味の素KK川崎工場(神奈川県川崎市川崎区鈴木町3番4号)
料金:無料
内容:『ほんだしコース』(事前予約制)
・シアター見学
・工場見学
・カツオ節削り体験
・うま味効果体験

★アクセス
161213 (129)鈴木町駅と京急大師線
最寄駅の鈴木町駅[すずきちょう-](写真)は、京急川崎駅から京急大師線[けいきゅうだいしせん]で2駅、約5分です。
161213 (126)京急大師線・鈴木町駅
鈴木町駅は、味の素KK川崎工場に隣接しています。鈴木町という地名は、味の素グループ創始者の鈴木三郎助氏の名前に由来しています。
161213 (5)アジパンダの足跡 - コピー
駅から「うま味体験館」(見学者の集合場所)までは徒歩1分です。改札口から目的地まで「アジパンダの足跡」が描かれているので、迷わずに到着できます。

★味の素・うま味体験館
161213 (8)味の素グループうま味体験館
うま味体験館の外観。
161213 (122)味の素うま味体験館_受付カウンター
最初にカウンターで見学の受付を行います。午前の「味の素コース」に続いての参加だったので、スタッフの方が「おかえりなさいませ」とあたたかく迎えてくれました。
161213 (67)味の素川崎工場・ほんだしコースのストラップとパンフレット
見学者用のストラップとパンフレット。
161213 (17)味の素とほんだしのつくりかた
「味の素/ほんだしができるまで」。ほかにも同社商品のレシピ集が渡されます。
161213 (14)味の素うま味体験館_フロアガイド
うま味体験館のフロアガイド。

★アジパンダ(Ajipanda)とアジパンナ(Ajipanna)
161213 (119)アジパンダとアジパンナ
味の素のマスコット・キャラクター「アジパンダ」の像と、妹の「アジパンナ」の着ぐるみ。
161213 (120)アジパンダとアジパンナ
アジパンダ兄妹(の着ぐるみ)は愛嬌たっぷりで、たくさんの「決めポーズ」を持っていました。

★シアター見学
161213 (11)味の素うま味体験館_シアター
はじめに四方の壁がスクリーンになっているシアターで映像を観ました。うま味を含む食材(かつお、イワシの煮干し、昆布など)やダシの歴史などについて、迫力のある映像が楽しめました。シアター内は立ち見で、撮影は不可でした。

★ほんだし工場
161213 (70)アジパンダ・バス(ほんだしコース)
続いて、「アジパンダ・バス」に乗って、線路の反対側にあるほんだし工場へと移動します。
161213 (123)鈴木町駅と味の素川崎工場
ほんだし工場は、京急大師線の線路の向こう側にあります。車窓からの(工場敷地内の)写真撮影はできませんでした。

161213 (71)味の素川崎・ほんだし工場
ほんだし工場の1階の入口。内装は料亭風になっています。
161213 (71)2味の素川崎・ほんだし工場
7階建てのほんだし工場では、カツオ節の粉砕以降の工程が行われます。
最上階の7階に運ばれた原料は、製造工程に従って階下に下ろされて処理されます。
(6階:計量・配合 → 4階:粉砕・造粒 → 3階:乾燥 → 1階:充填・包装)

見学通路は5階と2階にあります。

★カツオ節ができるまで
161213 (73)味の素川崎工場・ほんだしコース_かつおの模型
エレベーターで5階に昇るとカツオの模型がお出迎え。ここでカツオの漁獲からカツオ節ができるまでの流れを学びます。

161213 (75)味の素ほんだしコース・水揚げの様子
太平洋の赤道付近で獲れたカツオはマイナス20度に冷却されて、静岡県の焼津港や鹿児島県の枕崎港などに運ばれます。
水揚げされたカツオは解凍、生切りされた後に92~98度の熱湯で1時間ほど煮熟[しゃじゅく]されます。煮汁は10分の1の量になるまで煮込まれ、ほんだしの原料のひとつである”カツオエキス”になります。
161213 (76)味の素ほんだしコース・焙乾の様子
煮熟、骨抜きされたカツオは、薪を燃やした煙で燻して乾燥させます(焙乾[ばいかん])。ほんだしには、3通りの燻し方(深燻し、極深燻し、浅燻し)でつくられたカツオ節がブレンドされています。
・深燻し=ほんだしのベースとなる最も一般的なカツオ節
・極深燻し=削りたての強いロースト香が特徴
・浅燻し=ふわっと広がるマイルドな香りが特徴

<カツオ節削り体験>
161213 (78)鰹節削り器と軍手
続いて、カツオ節を削る体験をしました。削るときにケガをしないよう軍手をはめてから作業します。
161213 (82)おぐらのカツオ節削り器1
161213 (83)おぐらのカツオ節削り器2
削り器は70余年の歴史をもつ「おぐらの弁次郎削器」製。「少し角度をつけると良い」、「逆目[さかめ]になると粉になりやすい」、「香りとうま味を逃さないため、料理の直前に削る」などのアドバイスが書かれた説明書きが添えられていました。
161213 (85)カツオ節削り器とカツオ節 - コピー
カツオ節はカビ付けをしていない「荒本節(荒節)」。削られる面はツルツルとしていました。
161213 (86)鰹節削り体験で削った鰹節 - コピー
削りたてのカツオ節。体験用のカツオ節は多くの見学者が素手で触れているため、試食用には味の素のグループ会社・ヤマキの「花かつお」が別に用意されていました。花かつおとは、荒本節を削ったものです。

<参考>カツオ節の分類(Wikipediaより)
・カツオ節とは、カツオ(サバ科)の魚体から頭、鰭[ひれ]、腹皮(腹部の脂肪の多い部分)を切り落とし、三枚以上におろして、節[ふし](と呼ばれる舟形)に整形してから加工されたものをいいます。
・カツオを三枚におろしたものを”亀節”、三枚から背と腹におろしたものを”本節”、本節の中でも背側を使ったものを”雄節(または背節)”、腹側を使ったものを”雌節(または腹節)”といいます。
・加工工程の差異によって、カツオを茹で干したのみの”生利節[なまりぶし]”、それを燻製にした”さつま節・荒節[あらぶし]”、荒節にカビを付けることにより水分を抜きながら熟成させる工程を繰り返した”本節・枯節[かれぶし]・本枯節[ほんかれぶし]・仕上げ節”などに区分されます。
・血合いをそのままにしたものと除いたもの(血合い抜き)があります。

<カツオを活かしきる>
カツオ節は魚の背中とおなかの部分からつくられます。味の素社ではカツオの頭部や内臓、骨も様々な製品等に加工して無駄なく活かしきる工夫がされています。
・魚醤[ぎょしょう](液体調味料)
・中骨から作ったカルシウムを配合した「毎日カルシウム・ほんだし」
・肥料(茶畑など)、飼料
焙乾で出た木炭も肥料として再利用されています。

<かつおが泳ぐスピード体験>
161213 (96)カツオが泳ぐスピード体験
カツオが泳ぐスピードと人間が泳ぐスピード(オリンピックの金メダル選手レベル)を映像で比較しました。前者は目で追うのが困難なほどあっという間に通り過ぎていきました。

★ほんだしの原料、製造工程
161213 (89)味の素川崎工場・ほんだしコース・タブレット
1人1台貸し出されるツアーガイド用のタブレット端末。

<ほんだしの原料>
161213 (101)ほんだしの原料
ほんだしの原料は、カツオ節粉[-ふしこ]を中心とした「粉の原料*6種」と「液体の原料*2種」。すべて天然(由来)のものが使われています。

<製造ラインの見学>
カツオ節を削った部屋の両側の窓越しに、ほんだしの製造ラインを見学しました。ガイドさんの指示に従ってタブレット端末の該当箇所をクリックすると機械の中の様子などが映し出されます(機械類の写真撮影はできませんでした)。

川崎工場に運ばれたカツオ節は、まず5㎜程度の大きさに砕かれ、さらに1㎜程度になるまで粉砕されます。このカツオ節粉を含む”粉の原料”(他に、小麦たんぱく発酵調味料、うま味調味料、食塩、砂糖類(砂糖、乳糖)など)は10分の1㎜以下に細かくされ、”液体の原料”(カツオエキス、酵母エキス)と混ぜ合わされます。さらに”果粒”状にすることで、湿気にくくお湯などに溶けやすい便利な状態になります。

<検査、梱包ライン>
エレベーターで5階から2階に移動し、検査室と梱包ラインを見学しました。

製品は官能検査、衛生検査、重量検査、金属検査など、様々な観点から厳しくチェックされます。

梱包ラインでは、階上からパイプで送られてくる製品が機械でつくられる袋などに自動的に詰められます。
作業員は部屋を出入りするたびに専用の室内着に着替えるそうです。ヘルメットの下には帽子とヘアネットを着用するなど、髪の毛1本たりとも混入しないように衛生管理が徹底していました。

★うま味効果体験、「ほんだし」おにぎりの試食
161213 (111)味の素・うま味ホールB
工場見学の後はうま味体験館に戻り、2階のうま味ホールBへ。
161213 (103)ほんだしコース・うま味効果体験
味噌をお湯に溶いただけの”味噌湯”と味の素のミニ瓶。ガイドさんの指示に従って最初に味噌湯だけを口に含むと、なんとなく物足りない味わいでした。次に、味の素を2、3振りしてから飲み直してみると、うま味が加わったおかげで奥行きのある美味しさに変化していました。
161213 (107)味の素・ほんだしおにぎりとほうじ茶
続いて、白米にほんだしを混ぜただけのおにぎりが配られました。カツオのうま味が口の中にあふれ、これだけでも十分に満足できる美味しさでした。口直し用のほうじ茶も出して頂きました。

161213 (105)味の素・うま味体験館(池田博士と鈴木社長)
池田菊苗[いけだ・きくなえ]博士は昆布だしの美味しさに着目して1907年に「うま味」を発見し、翌年に調味料製造法の特許を取得しました。鈴木三郎助氏は、池田博士の特許を工業化・商品化して、1909年にうまみ調味料の元祖「味の素」を世に送り出しました。
うま味は4つの基本的な味(甘・酸・塩・苦)に続く新たな原味[げんみ]として世界的に認められるようになりました。
161213 (62)味の素川崎工場・味を感じるしくみ
舌にある味蕾[みらい]という器官が味を脳に伝えます。うま味は(他の4原味と違って)感じ取りにくく、言葉で表現しにくい味ですが、素材の味を引き出して料理を美味しくするチカラがあります。また、うま味が加われば少ない塩分でも美味しく感じるため「減塩効果」が期待できます。

★おみやげ
161213 (110)味の素川崎工場・ほんだしコースのおみやげ
最後にほんだしの小袋と、味の素の6mg瓶、合わせ調味料「Cook Do」(アジアン鶏飯用)のおみやげが配られました。

★ほんだしのパッケージ・デザイン
161213 (110)味の素川崎工場・ほんだしパッケージ
パッケージのカツオの絵は当初は左向きでした(焼き魚などは頭を左側にして盛り付けるため)。しかし、ほんだしの文字にそっぽを向いているように見えることや、業績が右肩上がりになってほしいなどの理由から、2007年より右向きに変えられたそうです。背景の赤はカツオを燻す炎の色をあらわしているそうです。

★感想など
カツオ節を都度削れば香り高いダシがひけますが、手間や時間を圧倒的に節約できる「ほんだし」などの調味料という選択肢があれば、とても便利だと思いました。午前の「味の素」コースと重複したのはシアター鑑賞と味噌湯の飲み比べ、工場の説明くらいだったので、同日の参加でも十分に楽しむことができました。何よりも、清潔感のある施設とスタッフの方々の親切なご対応が印象的でした。
今回の工場見学を通して、和食の命でもある「うまみ」や「ダシ」についての興味がより深まりました。

(初稿)2016.12.18

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テーマ : 工場見学
ジャンル : グルメ

【見学】味の素KK川崎工場(神奈川・鈴木町) - 味の素コース

味の素KK川崎工場の見学ツアー「味の素コース」に参加しました。同工場では他にも、「ほんだしコース」(同日午後に参加)、「Cook Doコース」の計3種の見学コースが実施されています(各90分、すべて事前予約制)。うま味調味料の歴史や原料、つくり方などを楽しく学ぶことができました。

日時:2016年12月13日(火) 10:30~12:00
場所:味の素KK川崎工場(神奈川県川崎市川崎区鈴木町3番4号)
料金:無料
内容:『味の素コース』(事前予約制)
・シアター見学
・歴史展示・製造工程ジオラマ見学
・専用バスで工場内見学(発酵タンクなど)
・味の素6g封入体験
・うま味効果体験

★アクセス
161213 (1)京急川崎駅
最寄駅の鈴木町駅[すずきちょう-]は、京急川崎駅(写真)から京急大師線[けいきゅうだいしせん]で2駅、約5分です。
161213 (4)鈴木町駅ホーム
鈴木町駅は、味の素KK川崎工場に隣接しています。
161213 (5)アジパンダの足跡 - コピー
駅から「うま味体験館」(見学者の集合場所)までは徒歩1分。改札口から目的地まで「アジパンダの足跡」が描かれているので、迷わずに到着できます。

★味の素・うま味体験館
161213 (8)味の素グループうま味体験館
うま味体験館の外観。
161213 (122)味の素うま味体験館_受付カウンター
最初にカウンターで見学の受付を行います。
161213 (16)ストラップトリーフレット
見学者用のストラップとパンフレット。
161213 (17)味の素とほんだしのつくりかた
「味の素/ほんだしができるまで」。ほかにも同社商品のレシピ集が渡されます。
161213 (15)味の素うま味体験館_ロッカー
無料のロッカーには食材のイラストが描かれていました。

★アジパンダ(Ajipanda)
161213 (10)アジパンダ像
味の素のマスコット・キャラクター「アジパンダ」の像。見学者に大人気の撮影スポットです。
161213 (66)アジパンダ像(うしろ)
アジパンダの色は、味の素のイメージ・カラーの赤。体の白い部分は「エプロン」で、背中にはヒモの模様がちゃんとデザインされていました。

161213 (18)アジパンダ着ぐるみ
着ぐるみのアジパンダ。ホームページに「実は・・・ パンダのわりに機敏に動けます」と書かれている通り、積極的に動いて愛嬌を振りまいていました。

161213 (65)味の素・アジパンダ瓶のタワー
アジパンダは、味の素の瓶が現在のデザインに変更された2005年に誕生したキャラクターです。

★シアター見学
161213 (11)味の素うま味体験館_シアター
はじめにシアターで「おいしさの元をたどる」というテーマの映像を観ました。味の素の原料(サトウキビなど)や、うま味と日本人の最初の出会い(魚介類の煮汁)、だしへと進化する歴史などが360度の迫力あるスクリーンに映し出されます。シアター内は立ち見で、撮影は不可でした。

映像を観た後は、同時刻に出発した「ほんだしコース」の参加者と別れて、歴史展示コーナーへと案内されました。

★歴史展示コーナー
161213 (23)味の素の歴史展示
うま味調味料「味の素」は、東京帝国大学(現・東京大学)の池田菊苗[いけだ・きくなえ]博士と、味の素グループ創始者の鈴木三郎助(2代目)初代社長の2人の出会いと協力により誕生しました。

161213 (112)池田菊苗博士が発見したグルタミン酸
池田博士は湯豆腐の昆布だしの美味しさにヒントを得て、基本4原味(甘・酸・塩・苦)以外にも味(うま味)があると考えました。明治40年(1907年)、池田博士は約38kgの昆布から煮汁をとり、「うま味」の素であるL-グルタミン酸ナトリウム約30gを得ることに成功しました。うま味の発見が讃えられ、池田博士は「日本十大発明家」のひとりに数えられています(後述)。
写真の物質は池田博士が精製したグルタミン酸。東京大学から無期限に貸し出されているもので、展示コーナーの中で最も高価なものだそうです。
161213 (32)池田菊苗博士の特許取得証
明治41年(1908年)、池田博士は「グルタミン酸塩ヲ主要成分トスル調味料製造法」の特許を出願し、認められました。
161213 (116)味の素の初代パッケージ
鈴木三郎助氏は池田博士からこの特許の実施契約を得て、明治42年(1909年)に「味の素」として商品化を実現しました。
161213 (117)味の素・大正時代のパッケージ
大正6年(1917年)のパッケージ。この年に味の素社の前身の鈴木商店(1907年創業の鈴木製薬所より改名)が株式会社化されました
161213 (113)味の素商品のラベル
味の素グループは2016年現在、26の国や地域で126の工場を持つ規模にまで成長しました。館内には数多くの商品ラベル(下3段が国内向け)が展示されていましたが、これでも全てではないそうです。

★味の素の原料と製造工程
<味の素の原料>
161213 (118)味の素の原料・サトウキビ - コピー
同社では当初、小麦のタンパク質を分解してグルタミン酸を得ていました。以降、より効率的な製造法が研究され続け、現在ではサトウキビ、キャッサバの根茎(芋)、トウモロコシなどを原料としています。国内向けはすべてサトウキビを原料としている(はずだ)そうです。
161213 (28)味の素の原料・キャッサバ芋
キャッサバ(トウダイグサ科イモノキ属)は主に熱帯地方で栽培されています。タピオカの原料としても有名です。
161213 (114)味の素うま味体験館_キャッサバの葉
キャッサバの葉は、てのひらのような形をしています。
161213 (25)味の素の6g瓶と昆布300g
6gのグルタミン酸(うま味成分)を昆布から抽出しようとすると、50倍もの量(300g)が必要となってしまうため、味の素の原料としては使えなかったそうです。

<味の素の製造工程>
161213 (30)味の素の製造工程のジオラマ
味の素の製造工程をジオラマと映像で紹介するコーナー。右から、原料タンク、発酵タンク、粗製タンク、精製タンクの順にミニチュアが並んでいます。各工程の映像に合わせて、ピンクのバスの模型が該当タンクの前へと移動していきます。
161213 (37)味の素・グルタミン酸生産菌
サトウキビの搾り汁を煮詰めて不純物を取り除いたものから砂糖が作られ、その時に残る茶色い液体(糖蜜)が味の素の原料となります。発酵タンクでは、原料の糖分を「グルタミン酸生産菌」が分解してグルタミン酸が作られ、次の粗製タンクで、微生物や不純物が取り除かれます。精製タンクでは(調味料として使いやすくするために、)ナトリウムを加えてグルタミン酸ナトリウムの結晶に加工され、最後にパッケージング工程を経て出荷されます。
グルタミン酸を取り除いた後の発酵液は、肥料として再利用されています。

★工場内の見学
161213 (39)アジパンダバス
続いて、アジパンダ・バスに乗って、線路の向こう側の工場内へ移動しました。工場の敷地内は撮影不可でした。

<鈴木町駅>
161213 (123)鈴木町駅と味の素川崎工場
1929年に「味の素前駅」として開業しましたが、戦時中に敵襲の対象となることを危惧して「鈴木町駅」に改称されました(1944年)。隣の「港町駅」も同様の理由で、コロムビア前駅から改名されたそうです。鈴木町という地名は味の素グループ創業者の名前に由来しています。敷地のすべてを工場が占めているため、住民登録をしている人は一人もいないそうです。

<味の素KK川崎工場>
敷地は東京ドーム約8個分(約10万坪)で、京急大師線の港町駅から東門前駅の4駅にまたがります。工場内には、自転車で移動する社員のための駐輪場が到る所に設けられていました。以前は貨物用の線路も工場内に敷かれていたそうです。同社の工場は三重県・四日市市(東海工場)、佐賀県・佐賀市(九州工場)にもありますが、最も大きく歴史も古いのが川崎工場です。
川崎工場の従業員は約3,300名(2015年)で、うち3分の1が3つの研究所(食品、バイオファイン、イノヴェーション)で働く研究職。敷地内には東京ドーム1個分の大きさを誇る物流センターもありますが、コンピューター化が進んでいるため、わずか30名程度で業務をこなしているそうです。
川崎工場では、天然ガスを使って100%自家発電を行っており、余剰分は電力会社へ販売しています。また、多摩川の水を熱冷却などに利用していますが、取水前よりも水質を向上させてから川に戻しているそうです。同工場では環境保全のために約1割が緑地化されています。

<発酵タンク>
161213 (1)味の素川崎工場・発酵タンクのリーフレット写真
バスから降りて、味の素の「発酵タンク」を見学しました。高さ22メートル(7階建て相当)、容量500kl(風呂桶3千杯分)の大きな屋外タンクで、1994年まで稼働していたそうです。現在はすべての味の素が海外工場で作られており、川崎工場では包装などの一部工程のみを行っているそうです。

★「味の素」6g封入体験
161213 (40)味の素・うま味体験ホールA
アジパンダ・バスでうま味体験館に戻り、2階のうま味ホールAへ。6gの味の素を空瓶に封入する”体験ルーム”への入室準備をします。
161213 (42)味の素・体験ルーム入室・品質管理記録表
体験ルームへの持込み物を入出前後にチェックする用紙。カメラと携帯電話の持込みはOKです。
161213 (60)味の素・体験ルーム用マスク
白衣、ヘアネット、マスク、ゴム手袋(指輪、ケガ、ネイルをしている人のみ)を装着します。マスクは上下にヒモが付いているめずらしいタイプでした。
161213 (45)味の素・体験ルーム入室前
さらに、靴カバー、コロコロ、手洗い、エアシャワー、(手の)アルコール消毒の5つを経て、ようやく体験ルームへ入室できます。食品工場の衛生管理の徹底ぶりを肌身で感じることができました。

<味の素6gの封入体験>
161213 (52)味の素・封入体験セット
まず、チェックシートで必要なものが揃っているかを確認します。
161213 (53)味の素封入体験・充てん機へのセット
充填機の台座を手前に引き出し、くぼみに空瓶をセットして元の位置に戻します。
161213 (55)味の素封入体験・充てん機
黒いレバーを下げると、味の素が容器に充填されます。
161213 (54)味の素封入体験・充てん量確認
規定量(5.9g~6.3g)が正しく入っているかを計量器で確認します。6.38gでギリギリセーフでした。
161213 (57)味の素・金属検査
容器に中栓とキャップをして、金属検査機で検査をします。はじめに金属が貼られたサンプルをかざして音が鳴ることを確認し、続いてマイ・ボトルの検査をします。
161213 (59)味の素6g封入体験(完成) - コピー
台紙を組立て、マイ・ボトルをはめてから透明の袋に入れて封をします。係りの人の検査を受けて「アジパンダのはんこ」を押してもらうと完成です。
台紙に名前などを記入するカラーペンは(キャップ式ではなく)ノック式でした。食品を加工する場に異物が残らないよう、到る所に細心の注意が払われていることが伺えました。

★うま味効果体験
161213 (62)味の素川崎工場・味を感じるしくみ
うま味ホールAに戻り、五原味(甘・酸・塩・苦・旨)や味を感じる仕組みについて説明して頂きました。舌で味を感じて脳に伝えるのは味蕾[みらい]という器官。味蕾の数は子供の頃がピークで成長するにつれて減少します。子供が苦いものが嫌いなのは(味蕾の数が多いため)味を敏感に感じてしまうからだそうです。
161213 (61)味の素工場見学・うま味効果体験
味噌をお湯に溶いただけの”味噌湯”と味の素のミニ瓶。ガイドさんの指示に従って最初に味噌湯だけを口に含むと、なんとなく物足りない味わいでした。次に、味の素を2、3振りしてから飲み直すと、うま味が加わったおかげで奥行きのある美味しさに変化していました。
うま味には素材の味を引き出して料理を美味しくするチカラがあります。また、うま味が加われば少ない塩分でも美味しく感じるため「減塩効果」が期待できます。

★おみやげ
161213 (64)味の素工場見学のおみやげ(味の素コース) - コピー
最後にほんだしの小袋と、合わせ調味料「Cook Do」(青椒肉絲用)のおみやげが配られました。

★100周年記念の金色の瓶
161213 (68)味の素100周年記念ボトル
アジパンダホールの売店には、100周年記念の金色の瓶が販売されていました。ピンクの瓶と合わせて1つずつお土産に購入しました。

★感想など
和食の命ともいえる「うま味」について、見ごたえのある展示や様々な体験を通して楽しく学ぶことができました。駅から近く、スタッフの方々も皆親切で、至れり尽くせりの工場見学でした。石油由来成分を原料としていた時代(1960年代~1970年代)のイメージからうま味調味料(1990年代までは化学調味料)に対する漠然とした不安を感じていましたが、現在は天然(由来)の原料を使用していることを知って不安が和らぎました。過剰摂取に気を付ければ、(昆布などから毎回ダシをとる)時間や体力、金銭的な余裕がない時には使い勝手の良い調味料であると感じました。

<参考>日本の十大発明家/1985年、特許庁
・豊田佐吉(木製人力織機、自動織機)
・御木本幸吉(養殖真珠)
・高峰譲吉(タカヂアスターゼ、アドレナリン)
・池田菊苗(グルタミン酸ナトリウム)
・鈴木梅太郎(ビタミンB1、ビタミンA)
・杉本京太(邦文タイプライター)
・本多光太郎(KS鋼、新KS鋼)
・八木秀次(八木・宇田アンテナ)
・丹羽保次郎(NE式写真電送機)
・三島徳七(MK鋼)

午後は、「かつお風味のほんだし~♪」のCMでおあなじみの「ほんだしコース」のツアーに参加しました。

(初稿)2016.12.17

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プロフィール

Nomura Seiji

Author:Nomura Seiji
・お酒と薬膳理論の入門講座、飲酒教育
 nomuras.jimdo.com
・JSAワイン検定講師
・JSAワインエキスパート
・1971年生
・東京在住

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